ゴニオフォリスの制作は化石をマウントする鉄骨を作ることとセットだったので、全身の復元骨格が出来上がったところから制作を始めた。復元骨格の制作は成安造形大学鉄工ラボの信ケ原良和氏によるものである。
生き生きとした姿で復元されたゴニオフォリス。全長は約3mほどと、現生のワニと比べてとりたてて大きいというわけではない。生息していたのは中生代ジュラ紀。
現場では各部のサイズを計測し、スタジオでは写真を見ながらの制作となった。
イラストレーションボードに鉛筆で描いていく。大きさは515 x 728 mm(B2サイズ)。
頭から始めて徐々に後ろへと進めていく。
完成したエスキース。
エスキースのディテール。
エスキースのコピーを原寸大でとり、水張りしたアルシュ紙にトレースしていく。そして、その後にローアンバーでアウトラインをひとつひとつ拾っていく。
鱗も含め、全ての線描が終わったところ。
ワニの凸凹した体表を表現するために、かなりテクスチャーをつけてある。
ほぼ全体に手が入ってきた。
Facebook上でアメリカの古生物学者から、首の上の装甲について指摘が入り、監修である群馬県立自然史博物館と相談した結果、修正したところ。一つ前の画像に比べて首の上の装甲が増えている。
背景を塗りつぶし影をつけて完成。560 x 760 mm。紙にアクリル。
ディテール。
ディテール。
ディテール。
原寸大でウマを油彩で描いた作品の制作プロセス。
キャンバスのサイズはF100号を4枚つないだもので、縦2660mm横3240mmある。ウマを原寸大収めるにはこれだけのサイズが必要だった。骨格図から計測した値を元に木炭であたりをとる。
油彩でざっくりと描いていく。
少し進んだところ。まだ後ろ足の位置が落ち着かない。
背景を描きながら、ウマのアウトラインも整えていく。
かなり形が決まってきた。前肢、後肢ともに、ポーズの違う姿勢を描き足した。
完成。ディテールはそれほど描き込まず、油絵の具の伸びやかさで表現している部分が多い。こういった大作の制作にはアクリルよりも油彩が向いていると思う。