ゴニオフォリスの制作は化石をマウントする鉄骨を作ることとセットだったので、全身の復元骨格が出来上がったところから制作を始めた。復元骨格の制作は成安造形大学鉄工ラボの信ケ原良和氏によるものである。
生き生きとした姿で復元されたゴニオフォリス。全長は約3mほどと、現生のワニと比べてとりたてて大きいというわけではない。生息していたのは中生代ジュラ紀。
現場では各部のサイズを計測し、スタジオでは写真を見ながらの制作となった。
イラストレーションボードに鉛筆で描いていく。大きさは515 x 728 mm(B2サイズ)。
頭から始めて徐々に後ろへと進めていく。
完成したエスキース。
エスキースのディテール。
エスキースのコピーを原寸大でとり、水張りしたアルシュ紙にトレースしていく。そして、その後にローアンバーでアウトラインをひとつひとつ拾っていく。
鱗も含め、全ての線描が終わったところ。
ワニの凸凹した体表を表現するために、かなりテクスチャーをつけてある。
ほぼ全体に手が入ってきた。
Facebook上でアメリカの古生物学者から、首の上の装甲について指摘が入り、監修である群馬県立自然史博物館と相談した結果、修正したところ。一つ前の画像に比べて首の上の装甲が増えている。
背景を塗りつぶし影をつけて完成。560 x 760 mm。紙にアクリル。
ディテール。
ディテール。
ディテール。
2009年と少し古い作品の制作プロセス。モチーフはティラノサウルスの頭骨1/6縮尺模型。アメリカのブラックヒルズ地質学研究所が販売しているもので、スタンの頭骨を3Dスキャンした後、1/6サイズで出力したもの。非常に正確で出来がよい。2007年のSVPのライブオークションで落札し、ピーター・ラーソンにその場でサインを入れてもらった逸品である。
かなり進んでいるが、最初に顔料を画面にまいて水でゆるく固定してから描き始めている。
全体のプロポーションは事前にトレースしてあるので、細部からどんどん描いていける。
下あごにとりかかる。
歯以外はだいたい描き終わった。歯はアクリル絵の具で描き込む。
完成。