STUDIO D'ARTE CORVO

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update 2020.05.10

骨のあるアート展Ⅱ

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お知らせがギリギリになってしまったが、明日2月24日(水)〜3月1日(火)まで開催されるグループ展に参加することになった。
『骨のあるアート』展Ⅱ
会期:2016年2月24日(水)〜3月1日(火)
営業時間:10時30分〜20時(最終日は18時まで)
会場:伊勢丹新宿店本館5階=アートギャラリー
160-0022 東京都新宿区新宿3-14-1 電話03-3352-1111大代表

今回、準備した新作は4点。相変わらず、かなりギリギリの納品となった。

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『The unknown skull 16-1』アルシュ紙にチャコールペンシル、アクリル

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六甲昆虫館の標本箱に額装した。扉を開け閉めすることができる。

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久しぶりに制作した銀筆の作品。『Cat skull 16-01』銀筆用紙に銀筆、アクリル、胡粉

こちらはデッサン作品。

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『Cat skull 16-02』紙に鉛筆。

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『Cat skull 16-03』紙に鉛筆。

他にも旧作である『Hippopotamus skull』や『Cat skull』を展示販売します。
多くの皆様にご来場いただけると幸いです。


神保町ヴンダーカンマー、8日・9日

先週末は神保町ヴンダーカンマーのオープンと会場に滞在するため、東京を往復してきた。今回は往きも帰りもドライバーが3人いて、かなり楽ではあったのだけど厳しいスケジュールの中での、搬入、展示設営、オープンだった。

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会場である奥野かるた店には什器がそろっているので、対して荷物はないだろうと思っていたらこの有様。ハイエースがほぼいっぱいになってしまった。大きな作品も何点も持っていたのと、後席を確保するために荷室がせまくなったのが原因でもある。

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会場設営はオープン前日の7日に。久君(久 正人)の描き下ろし古生物イラストレーション、とりちゃん(浜口美幸)作のひよこ剥製。

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チベタンヤギスカルの原画などと一緒に、トートバッグ、Tシャツの新作が並ぶ。

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レース編みで現代美術作品を制作する作家・黒沼真由美さんんのコーナー。手刷りで作られたシルクスクリーンのTシャツ、トートバッグが美しい。

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缶バッジも豊富に揃えました。棚の上にみえるのは荻野君(荻野慎諧)が3DCGを作り、3Dプリンター出力した骨格たち。
ティラノサウルス、トリケラトプス、ピxxxx。

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オープンに合わせて製作された、系統樹マンダラの新作。科学バーコーナー。

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全てをポストカードにすることはできなかったが、全24種を準備。一番任期はダントツでハシビロコウだった。

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大阪市立自然史博物館ミュージアムショップコーナー。初期からグッズまで様々な商品を扱う。厳選されたそのラインナップは、見ているだけでもとても楽しい。

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成安造形大学、日大芸術学部の小田ゼミ生合同によるひこばえ団コーナー。学生たちがつくったグッズたち。

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縦長の油彩や床におかれた作品は2日間限定の展示だったが、壁にかけられた『アジアゾウの死産胎子』は会期まで展示されます。

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おかげさまで2日間ともに大変にぎわった館内。昨年の博物ふぇすでは商品とお金の交換にだけ忙殺されるような状況だったが、今回はゆっくりと来場者とも話ができたことがとてもよかった。イベントをやる以上、きちんとプレゼンテーションができるかどうかは、重要なポイントである。ただ商品を売るだけなら、わざわざこんなことをする必要はない。

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たまたまなんだけど「小さな力『神保町ヴンダーカンマー』」。ポスターを貼ったときの思いつき。

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神保町駅に掲示されている奥野かるた店の看板。駅から近いです。

本当に多くの方にご来場いただき、商品もたくさん買っていただけました。いまも継続して展示と委託販売を行っており、連日たくさんの来場者があるということを聞いています。暑い中、足をお運びいただき感謝しております。
来年どういった形でできるかどうかわかりませんが、さらに充実したものにしたいと考えています。

神保町ヴンダーカンマー

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博物館ができる前、貴族や文人、学者などが、自分の興味のままに珍しい自然物や人工物、模造、捏造された架空の動物の一部などの珍品を集めた部屋が数多く作られました
博物学が発展する前の、極めて個人的に作られた、系統だっていないコレクションではありましたが、人間の持つ純粋な興味、収集欲を満たし、かつ美しく陳列された空間は今でも十分に魅力的です。そんなヴンダーカンマーに現代の私たちがどれだけ近づけるか?
そして、蒐集という形ではなく、グッズ制作、様々な表現などをとおしてどれだけ楽しい空間を作ることが出来るか
歴史ある「奥野かるた店」という会場を使って「驚異の部屋」と呼べるような空間を実現できるか?博物学として整理される以前の、ただ美しいから、ただ珍しいから、ただ面白いから、そんな人間の興味だけを反映したコレクション、グッズ、表現物、そして、今だから出来る学術的なアプローチが混在する雑多なイベントにすることを目指します。

                                     2015年8月 小田 隆

会期:8月8日(土)〜8月31日(月)*15、16日休業
時間:8日/11:00~20:00 9日/12:00~17:00
10日〜31日/月~土 11:00~18:00 日・祝・祭 12:00~17:00
会場:奥野かるた店2階ギャラリー
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2-26  
TEL:03-3264-8031 FAX:03-3230-1512
     ●東京メトロ・都営地下鉄「神保町」A4出口より左折して白山通り沿いを徒歩3分
     ●JR中央・総武線「水道橋」東口より、右折して白山通り沿いを徒歩7分

【出展者】
小田 隆(画家・イラストレーター、STUDIO D'ARTE CORVO)
科学バー(株式会社キウイラボ)
大阪市立自然史博物館ミュージアムショップ
ひこばえ団(小田ゼミ成安造形大学、日大芸術学部)
横山 隼(シルバーアクセサリー、RC GEAR
黒沼 真由美(美術家)
浜口 美幸(なにわホネホネ団
久 正人(漫画家)
島野 智之(ダニマニア、法政大学教授)
野中 健一(地理学者、立教大学教授)

【主催】
小田 隆(STUDIO D'ARTE CORVO
株式会社キウイラボ
【会場協力】
奥野かるた店


満田晴穂のウズラ

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すでに作品展を訪れたのが二週間前、そして昨日その展覧会は終ってしまった。『満田晴穂個展 ZIZAI』は小さな作品でありながら、その場と空間に影響を与える圧倒的な存在感で、観るものを魅了する展覧会であったと思う。その中でもひときわ眼を引いたのがウズラの自在置物であった。

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通常、自在置物は昆虫などの外骨格生物、鱗などをもった爬虫類、魚類などが、そのモチーフとされる。しかし、今回の『鳳・凰』と名付けられたウズラの骨格像は、内骨格を再現したものである。これがどれほど画期的なことか考えてみたい。
我々も内骨格生物だが、今の姿勢を保っていられるのは、筋肉や靭帯などによって関節を固定し制限を加えているからである。骨格だけでは姿勢を保つ事も、関節を保持することもできない。外骨格生物である昆虫などは、内部の筋肉が失われても関節が外れることはないし、適切に処置をすれば姿勢を保つ事も可能だ。博物館などに展示されている骨格標本も、基本は固定された状態で、それぞれの関節を動かして姿勢を変化させることはできない。

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ところが、この『鳳・凰』は関節を動かして、さらに立つ姿勢を保つことができる。そして、もっとも驚くべき事は、それぞれの関節の可動範囲をあまねく再現していることである。これによって生きた状態の骨格を再現し、さらには様々なポーズをるけることが可能になる。これを手の中で遊ぶ事ができるのは、本当に楽しいし、骨格の動きを理解する上でも有効である。とはいえ一品もののアート作品。おいそれと手の出せる価格ではない。しかし、今回の作品にはただただ関心するばかりである。当初、ウズラの骨格を作ると聞いたときには、自在置きものとの親和性の低さに、その完成をいぶかしがったものであるが、現実にそれを眼に前にすると、そんな杞憂はふっとび頭を垂れるしかなかった。
彼が今後どのように自在置物を展開していくのか目が離せない。

神保町ヴンダーカンマー(仮称)

2015年8月、予定していた博物ふぇすてぃばる!に出展出来なくなったため、新たな場所を求めて小さいイベントを企画しました。まだ詳細を詰めなくてはいけないですが、現状、決まっていることをお知らせします。

イベントタイトル『神保町ヴンダーカンマー』(仮称)

日時 2015年8月8日(土) 11:00〜20:00
                    8月9日(日) 12:00〜17:00

場所 奥野かるた店 2階ギャラリー 101-0051 東京都千代田区神田神保町2-26

出展責任者 小田 隆(STUDIO D'ARTE CORVO
      畠山泰英(株式会社キウイラボ

Wikipediaには『驚異の部屋(きょういのへや)は、15世紀から18世紀にかけてヨーロッパで作られていた、様々な珍品を集めた博物陳列室である。』とあります。博物館が出来る前、貴族や文人、学者などが、自分の興味のままに珍しい自然物や人工物、模造された架空の動物の一部などの珍品を集めた部屋が数多く作られました。博物学が発展する前の、ごく個人的に作られた、系統だっていないコレクションではありましたが、人間の持つ純粋な興味、収集欲を満たし、かつ美しく陳列された空間は今でも十分に魅力的です。
そんなヴンダーカンマーに現代の私たちがどれだけ近づけるか?そして、収集という形ではなく、グッズ製作、表現などをとおしてどれだけ楽しい空間を作ることが出来るか?歴史ある「奥野かるた店」という会場を使って「驚異の部屋」と呼べるような空間を実現できるか?
博物学として整理される以前の、ただ美しいから、ただ珍しいから、ただ面白いから、そんな人間の興味だけを反映したコレクション、グッズ、表現物、そして、今だから出来る学術的なアプローチが混在する雑多なイベントにすることを目指します。また、参加者の秘蔵コレクションの展示、制作物の展示及び販売を通して、
神保町から新たなヴンダーカンマーの提案を始める、第一歩としたいと考えています。

骨のあるアート展(会場写真)

木曜日の夕方、日芸の授業の後に少し展示を観てきた。以前のギャラリーと場所がかわっていて、スペースも少し狭くなっていた。
内容は森沢山で、驚くほどのビッッグネームから僕のようなものまでバリエーション豊か。展示は21日(火)まで。お時間ある方、ご覧いただけると幸いです。

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『骨のあるアート』展
4月15日(水)〜21日(火)(10時30分〜8時 最終日6時終了)
伊勢丹新宿本館5階=アートギャラリー
出品予定作家(50音順)
平面 アンディ・ウォーホル、歌川国芳(復刻版画)、小田 隆、ダミアン・ハースト、徳重秀樹、BlockingWood、村上 隆、山科理絵 他
立体 井上裕紀、カミン・ラーチャイプラサート、SAVAKO、先崎了輔、丸岡和吾、横山 隼(RCギア)、渡辺おさむ 他

骨のあるアート展

4月15日から伊勢丹新宿本館5階=アートギャラリーで開催される『骨のあるアート』展の新作が完成した。

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アルシュにチャコールペンシルで描写するいつもの手法であるが、久々のヒトの頭骨で新鮮な気持ちで描くことができた。これまでに見えていなかったディテールも見えてきて、何度も繰り返しモチーフにしているが描き尽くすことなど永遠にできないのだろうと思える。これからも何度も何度も繰り返し描いていくつもりである。

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ずいぶん前からストックしていた六甲昆虫館の標本箱を使って額装した。ガラスを入れるとこんな感じになる。

『骨のあるアート』展
4月15日(水)〜21日(火)(10時30分〜8時 最終日6時終了)
伊勢丹新宿本館5階=アートギャラリー
出品予定作家(50音順)
平面 アンディ・ウォーホル、歌川国芳(復刻版画)、小田 隆、ダミアン・ハースト、徳重秀樹、BlockingWood、村上 隆、山科理絵 他
立体 井上裕紀、カミン・ラーチャイプラサート、SAVAKO、先崎了輔、丸岡和吾、横山 隼(RCギア)、渡辺おさむ 他

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