『GEHENNA ~死の生ける場所~』日本初上映試写会
2016年12月06日 10:10
先週末、
東京コミコンに出展者として参加してきたのだが、もう一つの大きなミッションが
片桐さんの初監督長編映画『
GEHENNA~死の生ける場所~』の日本初上映試写会に参加することだった。
実は僕はホラーが嫌いである。怖い映画がダメなのである。サスペンスやミステリーは大好きだが、突然、脅かされるような映像は、本当に苦手なのである。そんなこともあり、楽しみ以上に気が重かったのも事実であった。
サイパンを舞台にした映像は、前半と後半で大きくコントラスト変える。美しく明るく太陽が降り注ぐ海岸線、そこに大きなビジネスを進めるため集まる、決して良好とは言えない関係の面々。そして、後半には彼ら一人一人が抱えるトラウマがあぶり出されていく。
これ以上はどう書いてもネタバレになりそうなのでやめておこう。
この作品で片桐さんは脚本も担当している。まさに彼のオリジナルストーリーだ。僕の印象としては、ホラーとしての恐怖感は杞憂だった。むしろサスペンスであり、SFであったと言えるのではないだろうか。会場の影響(画面と音響がもう一つだった)と、自分の体調の問題(片目を負傷していた)もあり、導入部でなかなか乗り切れなかったのだが、結末に至る、伏線の回収は見事だった。愚かな人間による救いのない話。
この作品が今後、日本の劇場で上映されるかどうかはまだわからない。高校卒業後単身渡米した一人の日本人の夢の第一歩を、皆で応援して数多くの人の目に触れる機会ができることを切に願う。
東京コミコンについても、また近々、書きたいと思います。