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2010年4月18日

駝鳥型恐竜 1

某博物館の発注で描いている駝鳥型恐竜の生体復元画。
デジタルを中心に使用している。アプリケーションはPhotoshop CS3。
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といっても、まだ全てをデジタルで制作する勇気はない。まず鉛筆で描いた物をスキャンして、これをベースに進めていく。
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レイヤーを重ねてデジタルで線描を重ねていくが、intuos4を使うようになってからタッチの正確さが格段に上がった。
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でも、アナログに比べて時間がかかる。画面上でズームできるので、ついつい細かなところまで描き込もうとしてしまう傾向が強くなる。
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下絵を直接トレースしていくようなものなので、ディテールを描くことに専念できる。
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描線はここまでで完成。ここから彩色に入る。ヌードスキンと羽毛で復元したものを、それぞれ描く予定だ。レイヤーを重ねて別データとして保存するので、どちらの画像も残すことができる。アナログにはない大きなメリットのひとつである。
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今回の復元の肝はこの脚部。今はまだ詳しくは書けない。

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投稿者 corvo : 23:25

2010年1月15日

Sideshow Dinosauria :Styracosaurus Maquette

ずいぶん前にアマゾンに予約をいれていたのに、在庫切れになったりともう入手不可だと思っていたら、今の時期になってようやく届いた。荒木さんのところには12月に届いていたので、およそ一ヶ月遅れである。いい加減キャンセルしようと思っていたので、予想外の出費ではあるが、手元に届いてみるとこれは買って正解だったと思えるものだった。
手放しでほめられる出来というわけではないが、いいところも悪いところも含めて、非常に勉強になる。
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エディションは131/250。全て売れても、それほど大きな利益ではないだろう。
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復元として見たら、かなりのあり得なさのあるポーズだが、躍動的で動物らしさを感じさせてくれる。写真ではもっと艶のある塗装だと思っていたのだけど、実際はかなりマット。少し模型っぽさが出てしまっている。
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胴体が曲がるほどのダイナミックなポーズ。
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ほ乳類を強くイメージしたような動き。
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顔のディテールはかなりあっさりしている。特筆すべきは、背中と腹の鱗の表現。原型を作ったデヴィッド・クレンツとは2007年のSVPで会ったのだけど、そのときに発表のあったある角竜に関する画期的な発見が再現されている。まだ論文になっていないので公にはできないが、僕の復元画でも再現している部分だ。
商品と彫刻の狭間で、うまい具合にバランスがとれている。ディテールの作り込みなら、日本の造型師のほうが巧みからもしれない。しかし、ひとつの動物としてみたとき、空間の中での見え方、動き、省略のうまさ、とにかくバランスがいい。
これは復元画を描くうえでも勉強になるし、フェバリットコレクションでの商品開発にも活かせるだろう。
これはなかなか良いものです。

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投稿者 corvo : 01:59