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2013年10月 8日
ANIMAL
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ANIMAL
ANIMAL=動物はこれまで数多く、美術やデザインのモチーフとして、描かれたり造られたりしてきました。
今回、集まった作家たちは、それぞれに違った技法で動物をモチーフとしていますが、その動物たちを真摯に観察し、理解し、具象として表現するところに共通点があります。
はしもとみおは哺乳類を中心とした脊椎動物をモチーフに、あたかも生きた動物がそこに存在するようかのような木彫作品を得意としています。本多絵美子も木彫ですが、哺乳類、爬虫類、両生類などの脊椎動物だけにとどまらず、虫までもその対象としており、実際のサイズとは異なったその動物作品群は展示された空間をも変容させます。守亜和由紀は両生類、爬虫類を中心に、粘土を使った造形作品を数多く制作しており、根付けや携帯用ストラップなどのグッズにも多くのファンがついています。西澤真樹子は大阪市立自然史博物館で標本制作の傍ら、自然科学系の書籍に多くのイラストレーションを提供しています。今回の展示では全作家の出展作のキャプションにイラストレーションと動物の解説を書いてもらい、実際に制作した剥製などの標本を展示してもらいます。私、小田は頭骨や液浸になった動物の遺体をモチーフしていますが、そこに「死」を感じるのではなく、強い生命感を表現したいと絵画作品を制作しています。
ANIMALを共通項に集まった5人の展覧会ですが、ご高覧いただければ幸いです。
*私たちヒトも動物ですが、この展示には登場しません。また架空のものや絶滅した古生物もその対象から外しました。
2013年8月 小田 隆(成安造形大学 イラストレーション領域准教授)
出品作家:本多絵美子、はしもとみお、西澤真樹子、守亜和由紀、小田 隆
主催:成安造形大学
すでに始まっていて、会期は10月14日(月)まで。13、14日は大学の学祭とも会期が重なっています。
初日(9月28日)のギャラリートークの様子。出品作家の一人であるはしもとみおさんに話してもらっています。
初日に会場にくる事が出来なかった守亜君に変わって、徳川君に作品解説をしてもらっています。
ラクダの木彫ははしもとさん。奥の平面は僕の作品。
はしもとさんのハトと、本多さんのハリネズミ。
カバとキリンの頭骨作品。
西澤さんの制作の鳥の仮剥製たち。アクリルパイプを使ったインスタレーション。
美術のモチーフとしても重要な役割を果たす、剥製標本のコーナー。
守亜君の値付けのシリーズ。
はしもとさんのドローイング、本多さんのアダンソンハエトリグモ。
展示全景。
入り口はこんな感じ。
閉館後も夜10時まで、ライトアップしてもらっています。
出品者プロフィール
1982年東京都生まれ。
2007年東京造形大学大学院造形研究科造形専攻美術研究領域修了。
木を彫る技法を通じて、生き物と場所との関係性をテーマに木彫家として活動中。
昆虫や動物のスケールを変え、展示される空間を生きる住処として再配置することで、現在の生態系と現代社会の矛盾を描き出している。
近年は個展やグループ展の他に、講師として、積極的にワークショップを行い、木を彫る喜び、普段触れることのない生き物を観察する楽しさを教えている。
彫刻家。主に動物たちをモチーフにオーダーメイドで木彫を制作。実際に生きている、または生きていた生き物たちのリアルな肖像をつくる。病院、レストラン、カフェ、お店等に置いたり飾ったりする彫刻制作のほか、オーダーメイドで犬や猫の彫刻を制作。
近年はアラブ首長国連邦(UAE)へ出張し、野生動物たちの彫刻制作のためのスケッチなどを行う。また、ジャズとセッションしたライブ彫刻のイベントや、子供達の前での彫刻ワークショップなども展開中。絵本「神様のないた日」タリーズコーヒーから発売中。
1976年千葉県生まれ。
大阪市立自然史博物館外来研究員、NPO法人大阪自然史センター 、近畿大学農学部非常勤講師(学芸員実習)。
3才で初めての死体(ハツカネズミ)を拾いその手触りに衝撃を受ける。
青森で酪農を学び、富士山麓の大学で野生動物の観察にのめりこむ。
小さいものから大きいものまで、生物の動きやかたちに魅了されるうち、
生命の記録としての博物館標本に出会い、その製作の仕事にたどりつく。
2003年「なにわホネホネ団」結成。現在250名が在籍。
1975年北海道生まれ。群馬県在住。
群馬大学教育学部美術専攻工芸研卒。
2000年 アクアプラントとしての活動開始。
「私的熱帯世界」をコンセプトに造形、平面問わず表現の幅は広い。
2006年以降ギャラリー花影抄(東京・根津)にて毎年個展を開催。
上野動物園「アイアイのすむ森」のパンサーカメレオン、マダガスカルヒルヤモリのオブジェ製作。
雑誌「ビバリウムガイド」にてコラム連載中。
1969年三重県生まれ。
1995年東京芸術大学美術研究科修士課程修了。
画家、イラストレーター、成安造形大学イラストレーション領域特任准教授。
博物館のグラフィック展示、図鑑の復元画、絵本など多数制作。幅広い古生物学者たちとの交流の中で、科学的資料に支えられるとともに、オリジナリティに富んだ作品群を生みだしつづけている。最近、油彩作品の制作を再開。大学では人体の描写をメインに教えている。
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投稿者 corvo : 2013年10月 8日 10:54