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2013年5月25日
デザインフェスタ vol. 37 SKULL! SKULL! SKULL! 出展2
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今回の出展はSKULL! SUKULL! SKULL!、成安交連骨格隊、なにわホネホネ団の3団体が5ブースを借りるという大所帯なものだった。なにわホネホネ団ブースでは博物館で標本を作るとはどういうことか、成安交連骨格隊ブースではその標本を展示に適した形態に組み立てること、よりよい展示の方法をプレゼンテーション、SKULL! SUKULL! SKULL!ブースでは博物館にある標本などをモチーフに、これまでになかったオリジナルのミュージアムグッズの提案を行った。3つのブースを見てもらえると小規模ではあるが、ひとつの博物館としての機能を再現することを意図していた。もちろん収蔵の機能もないし、学芸員がいた訳でも、研究の現場を見せていた訳でもないが、教育普及、展示、ショップとしてオリジナリティの高い提案ができたと思う。
なにわホネホネ団では、標本に触ってもらいながら、団員が標本の意義、種などについて丁寧に解説していた。お客さんは興味津々。ブースの横では剥製制作の実演もしており、常に黒山のひとだかりができていた。客観的に見ても、物見遊山な興味本位なだけの人は皆無だったと思う。十分にホネホネ団の活動、標本制作の意義、博物館での役割は伝わったのではないだろうか。
前回に比べて展示物も充実し、安心して見られる空間になっている。
成安交連骨格隊は僕が中心になって進めている、成安造形大学特別研究助成金を使ったプロジェクトのプレゼンテーションである。
従来の組み立て方法ではない、より美しく、可動性の高い方法を試している。奥の額縁に入ったウマの後肢の骨格は、鉄板上に磁石で固定されていて自在にポーズをつける事ができる。関節も磁石でつながっていて、任意の位置でポーズさせることができる。最初にイメージしていたのは鋼鉄ジーグ。
磁石を埋め込むので実物の標本には応用できないが、レプリカでは有効な方法だと思う。まだまだ完成度は低いが。
いつも安定感のあるRC GEAR横山君のシルバーアクセサリー。
所企画の所十三さんのコーナー。初めてのことで色々勝手が分からなかったと思います。出展者として楽しんでもらえただろうか。
手前のガラスキャビネットが、アクアプラントの守亜君の展示コーナー。ほとんど写真が撮れてなくてごめん。
日曜日後半はほとんどの新作が売り切れてしまい。50%オフの旧作を展示販売するしかないことに。大量に作る事ができないので、このあたりの加減は非常に難しい。
これまでのデザフェスの出展では、一貫して主軸に置いてきたのは「アート」ではなく「サイエンスとアカデミズム」である。デザインフェスタはアートやデザインの祭典ではあるのだけど、徹底してロジカルに積み上げられたブースがもっとあってよいと思っていた。「感性」「センス」といった曖昧な言葉で語られるものではなく、全てを説明できる、どうしてそうなったかを語ることができる、そのうえで見る事、触る事でしか体験できないものを提供する。今後もその部分に主眼を置いていきたいと思っている。
SKULL! SKULL! SKULL!としてのデザフェスへの出展は、これが最後となる。デザフェスはブース配置の性格上、拡大しても横に広がるしかない。奥行きを持った、パースペクティブを持った展示空間を作る事は不可能である。前回の3ブースから5ブースに拡大しただけでも、密度感が減った印象を受けた。実際にブースを訪れるお客さんは増えているのに、前回よりもずっと余裕があったように思う。その反面、一人一人とじっくり話をする時間がほとんどとれなかったのは残念だった。
そこで次回は銀座のギャラリーでの開催を計画している。
ヴァニラ画廊でのグループ展だ。
まだ内容については何も決まっていないが、サイエンスとアカデミズムを主軸に置く事には、なんの変更もない。是非、期待いただければと思います。
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投稿者 corvo : 2013年5月25日 20:35