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2012年6月23日
なにわホネホネ団入団試験
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23日土曜日。ホネホネ団の活動日に大阪市立自然史博物館にお邪魔してきた。前日に連絡したときに、どんな作業をしたいかという質問があったので、一体まるまるか大型個体のお手伝いが出来ればと答えたのだが、当日行ってみると入団試験をすることになっていてびっくり。何の心構えも準備もなく、アナグマ一体の皮むきをすることになったのである。
写真は掲載できないのでスケッチで。まず作業を開始するまえにアナグマの顔を描いた。でっぷりとした身体に比べて頭が小さめ。
ベテランの団員に教えてもらいながら作業を進めて行った。最初に腹側の正中線からメスをいれて中央から割いていく。この時メスを上から押し付けるように入れるのではなく、内側から刃先を上に向けて切っていく。こうすることで体毛を切ってしまうことなく、中の組織をきずつけることなく皮だけを割くことができる。
午前中までに、目標だった四肢一本が剥けた状態まで進めることができた。右前肢がもろ肌を脱いだような状態。5本ある指から丁寧に皮を剥がしていくのに時間がかかる。なかなか上手く作業する手のポジションを決めることができない。あまりに力が入り過ぎて、時々標本を支える左手の指先がつりそうになる。滑るので無駄に力が入ってしまうのも原因の一つ。とにかく時間をかけてでも丁寧にやることを心がけたのであった。
始めたのが10時30分ごろだったので、ここまでで約1時間30分の作業。
お昼をとって午後の作業をスタート。四肢もまだ残り3本。頭も尻尾も終わっていない。この個体がどういう経緯で運ばれてきたのか知らないのだけど、内蔵がかなり損傷していて、腸がどす黒く変色していた。後肢の大腿骨は両方とも真っ二つに折れていて、股が不自然なほどに開いていた原因が分かった。全く抵抗感なく両足がぶらぶらするような状態である。足先の皮むきの時、あまりに自由に動くので少しやりづらかった。
何度も手伝ってもらったり、アドバイスもらったりしながら、無事最後までやり切ることが出来た。少し皮に穴を空けてしまったのは反省しなくては。もう少し手先が器用ならよいのだけどなあ。
全て皮が外された状態。ここまでくるのに約5時間ぐらい。慣れてくればもっと速くなるのだろうけど、今はスピードよりも丁寧な作業を心がけたい。それでも、皮の方に組織が結構残ってしまって、次はもっと薄く無駄な皮剥ぎをしなくては。実際の筋組織を観察することは、勉強になることも多く、博物館の標本作製作業にほんのわずかだが貢献することが出来たと思うと嬉しい。
この日の夕方からは、1ヶ月前のデザフェスの関西チームの打ち上げ。楽しかった。今年の反省や来年の計画などはほとんど話をすることなく、酒と料理を大いに楽しんだのでした。
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投稿者 corvo : 2012年6月23日 23:41