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2012年5月20日
古生物学者と復元アーティストが語る 『恐竜は怪獣か!? 〜化石特捜隊 成安へ〜』無事終了
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昨日開催された公開講座『古生物学者と復元アーティストが語る『恐竜は怪獣か!? ~化石特捜隊 成安へ~』が無事終了しました。70名の事前予約に対して、50名の参加だったのは残念でしたが、天気も良かったので出かけられた方が多かったのでしょう。でも、事前予約というシステムは見直すべきだなあ。材料を準備しなくてはならないワークショップというわけではないのだから、当日参加でもなんの問題もないはず。
当日、配布したレジュメの内容は次の通り。
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●プログラム
基調講演
第1部 古生物学者
1 荻野 慎太郎
2 渡部 真人
第3部 復元アーティスト
3 徳川 広和
4 小田 隆
第3部
シンポジウム
第4部
「古生物復元の世界 オダ・トクガワ二人展」会場にてギャラリートーク
●基調講演概要
1 荻野 慎太郎
「ヒトが創造する科学」というテーマでイントロダクション的な話をします。
恐竜という科学の系譜と、怪獣という創造科学の系譜を切り分けつつも、その二つが共存することの楽しさについてお話ししようと思っています。特に、創作に関わるクリエイター(志望)の方々に聴いていただきたいです。
2 渡部 真人
どのような古生物学(古脊椎動物学)の研究成果が恐竜の復元について貢献するのか?
恐竜の復元に必要なデータは、単に、その復元対象の恐竜の骨格化石だけでなく(もちろん、それがなければ始まりませんが)、恐竜の生理状態を明らかにするようなデータ(骨の微細構造の研究)や恐竜の性能を明らかにするデータ(足跡化石や脳の研究)などを加味して、総合的に考察してこそ、科学的な復元が可能である。ということです。
そのためには、復元を行うアーティストも、総合的な研究成果を理解する(知る)必要があるし、それを研究者は、アーティストに提供しなければならないということです。
3 徳川 広和
「似てそで似てない恐竜&怪獣造形~「復元」と「再現」の違い~」
現在の恐竜・古生物復元模型作家としての活動と、過去に携わった怪獣フィギュア原型製作の経験から、その2つの分野の間にある違いと、それぞれの面白さを解説します。
4 小田 隆
「古生物復元の世界 オダ・トクガワ二人展」に出品している復元画の制作プロセスについて、研究者とのやりとりや裏話も交えて、詳しく解説します。
また、これからの復元のあり方、研究者との仕事の進め方、理想的な手法などについても語ります。
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今回の公開講座は「恐竜」と「怪獣」が軸になることになっていたのだけど、実は「怪獣」のことは全く詳しくなく、どういった話をしていいのか珍しく不安を感じていた。
最後の演者だったので、前の3人の話を受けてと考えていたのだけど、思った以上に恐竜よりの話が多く、安心して基調講演を終えることが出来た。内容はほぼいつも通りに復元の制作プロセスについて。復元が科学的であることの事例として、恐竜の唇についても少し触れた。古生物の復元においてはイメージを先行させて、人間が勝手に造り上げたらしさを追究してはいけない。
しかし、後半のシンポジウムは「怪獣」濃度が高かった。そのため、ほぼ聞き手役にまわることに。
スペシャルゲストとして、漫画家の久正人氏による即興スケッチ。
公開講座終了後はギャラリーへ移動して、ギャラリートーク。
公開講座は終了しましたが、展覧会は6月17日(日)まで休みなく開催しています。
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投稿者 corvo : 2012年5月20日 19:44