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2012年5月17日

デザイン・フェスタ vol.35 雑感


5月のデザイン・フェスタは過去最高の入場者数ということだったらしい。イベントの開催が定着し、多くの人に訪れてもらえることはありがたいことではあるが、あまりに規模が巨大になっていくこに危惧を覚える。
特にここ最近のブースの売れ行きの異常な早さは気になっている。今回もミニブースで出る予定だったのだが、パンフレットが届く前に売り切れてしまい、仕方なく標準ブースにしたという経緯があった。結果的にそれは正解だったのだけど、ネットと会場での申し込みを優先して、パンフレットが郵便で届く前に売り切れブースが出てしまうというのは、ネット環境のない、来場できない出展予定者の切り捨てになってしまうだろう。
しかし、そういった事態も改善されないままに、次回のvol.36も一週間と少しでミニブースが売り切れてしまったようだ。すでにキャンセル待ちが列をなしているらしい。
確かに注目のイベントであることは分かるが、有効な対策を講じることなく、あたかもキャンセル待ちが多いことを、人気のバロメーターのように書くことは、あまり健康的とは言えないのではないだろうか。
もっと回数を増やすなどということは難しいのかもしれないが、このまま行けばどこかで破綻がくるだろう。

今回、最も腹立たしかったのは、午前3時に早期搬入の申し込みをしていたにも関わらず、壁が全く建てられていなかったこと。主催者が場を仕切ることなく職人さん任せで、どうコントロールしているのだろう。壁がないことを訴える窓口もない。仕方なく近くにいた職人さんを捕まえて、すぐに建ててもらえたので良かったが、今後はこういったことはないようにしてほしい。

それと常々思っていることは、もはや「絵画」「イラスト」「ファッション」などといったジャンル分けはナンセンスだということ。うちのブースなんて、全ての表現形態が入り交じっているので、結局どこのカテゴリーにも入らない。それよりも、テーマ別にブースを集めた方が、お客さんもよほど回りやすい。「生物」「自然科学系」のブースを一角に集めてくれれば、今以上に盛り上がる状況を作り上げられるだろう。また、他のブースを観察することができるので、俯瞰的、客観的に自分たちの仕事を見ることが出来るようになる。
ぜひとも、テーマ別によるジャンル分けにシフトしていってほしい。切実な願いだ。

来年の5月はさらに規模を拡大してブース出展することを考えている。
僕自身もさらにレベルアップしなくては。
 

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投稿者 corvo : 2012年5月17日 01:46