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2012年4月30日

新作トートバッグとTシャツ


シルクスクリーンによる新作トートバッグとTシャツ、学生のいない版画ラボでじっくりと製作することができた。今日、完成したのは黒地のものばかりで、「阿修羅スカル」「カバスカル」「スミロドンスカル」の3種類。

トートバッグ。約40 x 47 cmでマチ付き。肩にも楽々かけられます。
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スミロドン。
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カバ。
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阿修羅。
Tシャツ。サイズはメンズのS、M、L。
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スミロドン。
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カバ。
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阿修羅。
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このシンボルマークが全て印刷されます。


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投稿者 corvo : 23:35

2012年4月26日

日芸で最初の授業


19日から授業は始まっていたのだけど、初日はガイダンスだったので実質的には、この日が最初の授業だった。
昨年と同じカリキュラムで課題は手のクロッキー。
プリントで手の解剖図を配り、まずは自分の手を5分で描くところから。10分、1分と進んで、次に2人一組になって、お互いの手を描く。鏡を使って描く方法もあるが、自然な動作の手を描くには、誰かにモデルになってもうのが一番よい。携帯電話をかけるポーズ、手を組んだところなどを描いた。
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今年もこんな感じでホワイトボードに解説を描きながら進めていく。
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デモンストレーションで描いた、1分クロッキー。
今年も学生と一緒に描いていきます。


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投稿者 corvo : 23:01

2012年4月24日

サーベルタイガースカル制作再開 2


昨日、授業のない日だったので、一気に完成まで仕上げてしまった。
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今回も歯はアクリルで描写。


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投稿者 corvo : 23:11

2012年4月21日

サーベルタイガースカル制作再開 1


5月のデザフェスに間に合わせるために、制作を再開。ほぼ1年ほど放置してしまっていた。
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ここから再開。
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少し進んだ状態。
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今日でようやくここまで。足掛け2年にわたる制作である。
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ディテール。
いつものように、歯の部分はアクリルで仕上げるが、長大な犬歯があるためかなりの面積になる。


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投稿者 corvo : 23:41

2012年4月16日

トイロ・ト・トイロ新作『クラフトイロ』に参加


トイロ・ト・トイロ新作『クラフトイロ』の締め切りがつい先日だったのだけど、なんとか間に合わせることが出来た。でも、今回も冷や冷やものだった。一時は出来るかどうかという状況だったのだけど、最後の最後で帳尻を合わせて、締め切り1日前に編集長へデータを送ることが出来た。
今回はクラフトイロということで、全ページ切り抜いて、組み立てて遊べる工作ブック。
僕は立体ではなく、平面の延長で制作。
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当初モビールを作るつもりだったのだけど、数も少ないしバランス取りの試作をする時間もなかったので、メモクリップなどで卓上に並べてもらう方法に変更。
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ティラノサウルス。
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トリケラトプスは左右の向きで。
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遊び方。
twitterで画像を紹介したところ、骨格図集の要望が非常に多いことが分かった。
グレゴリー・ポールの恐竜骨格図集が学研から出版されてから久しく、新作が出ていない状況では無理もないか。そんなに売れるものではないと思うけど、こつこつ描き溜めて実現出来ればと思う。 

『クラフトイロ』は、5/5コミティア(東京ビッグサイト)ブース#ね56aと、5/13関西コミティア(大阪天満橋OMMビル)で発売です。デザフェスにも持っていくかも。
ということで、乞う御期待。


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投稿者 corvo : 10:12

2012年4月 8日

物件探し難航中


ペット可の賃貸物件の少なさには、あらためて愕然とする。中でも猫がもっとも嫌われる。犬は良くても、猫は駄目な物件が多い。
これほど多くの人がペットと一緒に暮らしていて、数多くのテレビ番組や雑誌があり、町中にペットショップが存在する。なのにペットと暮らせる家は本当に少ないのである。
ペットを飼う人間のモラル意識の低さも含めて、後進国なのであろう。少数の心無い人間の所業によって、きちんと飼っている人間が迷惑してしまう構図はどこにでもある。
さらにびっくりしたのは、ファミリータイプの賃貸物件に「子供不可」のものがあるということだ。たまげたというか、驚愕したというか、開いた口もふさがらないというか、言葉をなくす。何を考えているのか理解出来ない。老人しか住めないのだろうか。新婚カップルが住み始めて子供が出来たら出て行かなくてはならないのだろうか。子供がいることに寛容になれない社会などごめんだ。いつからそんなに窮屈になってしまったのか。

猫の話に戻る。猫がどれほど家を破壊するか?と問われれば、それほどでもない。もちろん人間側がいかに対策するかにもよる部分は大きいが、猫のせいで家が倒壊するなんてことはない。うちの猫は壁も傷つけないので、いたって綺麗なものである。もし爪をたてようとしたら、そこにカバーつけるなどの工夫をすれば防げる。トイレも決まった場所でしかしないので、常に掃除をして清潔に保てば臭いもつかない。古い民家に住み着いている鼠のほうがよほど臭く厄介者だろう。猫がいることで鼠が減るなら一石二鳥である。

最近は京町家の物件内覧にも足を運んでいる。なかなか楽しいのだが、センス良く改修されている物件は少ない。多くの場合収納や床面積を増やすために、キッチンの上に広がっていた火袋と呼ばれる吹き抜けをふさいでしまっている。火袋があることで解放感のある空間になり、明かり取りとしても機能する。両側に壁のある連棟で、しかも鰻の寝床とよばれる奥行きを持った町家では、家の中間部に明かり取りがあることはとても重要である。昼間なのに真っ暗な部屋がある町家物件を見た時は驚いた。床面積や部屋数を増やすためだけの改修をされてしまうと、折角の町家の良さが失われてしまう。
火袋が残っていること、これは本当に重要なポイントだと思うのだけど、寒いという理由だけでふさぐのは本当に勿体ない。
京町家情報センターにもユーザー登録をして、良い出会いを求めて物件探しをしている。どこかいいとこないかな。


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投稿者 corvo : 23:24

2012年4月 4日

人体骨格図の作成 1


これまで授業では、様々な解剖書から図版をコピーなどして使ってきたが、後々自分でも教科書を作ったときに使える物をと考えて、骨格図を少しずつ制作し始めている。最初の授業開始までに準備したかったが、残念ながら間に合いそうにない。
世の中にたくさんの美術解剖学の教科書があるが、人物描写はすばらしいのに骨や筋肉に愛がないものが多い。みえないものだから当然と言えば当然か。
現在出来上がっている図版はこんなものである。
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制作中の状態。
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ディテール。
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解剖書、実際の骨格を観察しながら。
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完成した頭骨と体幹。
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レイヤーで分けて組み合わせて使う。
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ブロッケン伯爵。


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投稿者 corvo : 12:34

2012年4月 1日

最新の研究から分かる新しい始祖鳥の生態


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長いタイトルになってしまった。学術的な話題を書こうと思うと、ついつい一つの文が長くなり、勢いタイトルも長くなってしまうものである。
以前から時々参加させてもらっている若手研究者による勉強会があるのだが、つい先日、地味ではあるが衝撃的な研究成果を見ることが出来た。将来有望なその若手研究者は、鳥類の脳の形態から推察される生態との相関関係を研究しており、絶滅した化石種にも応用できるのではないかという発表だった。
数多くのデータで裏打ちされたその研究成果を、専門ではない僕が全て理解できるわけではもちろん無いのだが、「始祖鳥は水鳥だった」という一言は衝撃的だった。あ、言い切ってはいけないか。「水鳥だった可能性がある」と言い直すべきだった。その根拠となるのは、現代の水鳥の脳の形態と、始祖鳥の脳の形態が近いという結果である。残念ながら細部まで理解することは、僕には出来なかった。なのでこの場で質問されても答えることは出来ない。
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始祖鳥頭骨とその脳の透視図。
そこで水鳥としての始祖鳥の復元図のラフを描いてみた。
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なかなか似合っているかも。でも似合っているからといって、それが正しいということにならないのは自明の理である。
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水中に潜って魚をとらえようとする姿も描いてみた。これもなかなか似合っている。
先にも書いたが似合っていることに、科学的根拠は何もない。それも悔しいのでちょっと調べてみたところ、これはという画像を見つけることが出来た。
昨年、某博物館で開催された恐竜博で日本初公開となった、『始祖鳥・サーモポリス標本である』。
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大きく股関節を開いたこの姿。僕がラフで描いた水中を泳ぐ始祖鳥とそっくりではないか。(恐竜博2011図録・53pから画像引用)
さらに最近、非公式で聞いた話では、さらにクリーニングを進めたところ、後肢からこれまで見つからなかったものが見つかったというのである。それがこれだ。
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非公式なデータなので、僕がスケッチしたものを元にペン画で描き起こしたものだが、後肢の指の間にかすかだが鱗状の痕跡を見ることが出来る。そう、水かきがあった可能性があるのだ。まさに「始祖鳥=水鳥説」を補強する決定的証拠ではないだろうか。そして彼らには不必要なほどに長い尾がある。この尾を使って、水中で強力な推進力を得ていたことも想像できる。飛翔するには貧弱な胸筋も、後肢と尾を使って水中で生活していたと仮定すると、あまり必要なかったことが分かる。
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さらに始祖鳥が棲息していたのは、水が豊富なラグーンである。(Peter Wellnhofer 2009.ARCHAEOPTERYX The Icon of Evolution : 31p fig 4.9.から画像引用)
始祖鳥が水中に潜って、水棲の生物を餌にしていてもおかしくない。これからは始祖鳥が飛べたかどうかなどということに煩わされることはないのである。
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僕もまた始祖鳥の復元図を描き直さなくては。


と、ここまで書いてきたが、よもや賢明な読者が本気にすることはないと思うが・・・・・。

以上、成安造形大学イラストレーション領域“特殊任務”准教授 小田隆がお送りしました。


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