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2012年2月 1日
イノシシの頭部を描く 1
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今回の最大の目的は頭骨標本をとることだが、皮と肉のついた状態でのスケッチをすることも重要な目的の一つである。
剥製は中身全て入れ替えてしまうので、極端に言ってしまえば天然の毛皮を使ったぬいぐるみのようなものである。出来の良いものは生き生きとした姿を見せるが、実在する生物とは似ても似つかないものも多い。
しかし、この頭部はそのままの肉がぎっしりと中に詰まっている。もちろん脂肪も眼球も。死んでしまっているとはいえ、真実の形態が目の前にあることに感動する。
先日の水責めから上げたばかりなので、まだしっとりと濡れている。かなりの重量があり、命の重さを感じる。
第二頚椎の後ろで綺麗に切断されていて、骨にも全く傷がついていなかった。
骨格と比較しながらスケッチ開始。この骨格標本はかなり痛みが激しい。そうとう粗っぽく解体されたもののようだ。
眼から始める。
次に鼻先へ向かって。
描きどころのひとつ。大きな犬歯も特徴。
こちらを常に見つめられているようだった。
この日はここまで。
なぜ左耳が切り離されているのか。山のしきたりとして、イノシシを捕獲したときに、耳を山に返さなくてはいけないということなのである。ただ、今回は僕が頭に皮がついたまま欲しいとリクエストしたので、一度山に供えた耳を取りに行って、尻尾を変わりに供えてきてくれたということ。とてもありがたいこと、感謝しなくては。
そんなところにも物語があって、素晴らしい経験をすることが出来た。
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投稿者 corvo : 2012年2月 1日 23:38