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2011年12月24日
人体描写と美術解剖学
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まだ少し残っているが、今年度の授業カリキュラムがほぼ終了した。火曜日には今年最後のHiroさんの美術解剖学特別講座も終わり、一段落というところである。
成安造形大学に赴任して4年、Hiroさんと組んだ授業を始めて3年がたつが、自分自身も含めて様々な問題点が見えてきた。
以前にも書いたが、美術解剖学は人体描写を容易にするものではなく、むしろ難しくする側面がある。どれだけ内部構造の知識があっても、外側から人体の形を観察し描くことが出来なければ、全く無意味である。人らしい形、プロポーションを描ける学生が非常に少ない。短時間のクロッキーでは顔の描写もままならない。二次元で描くキャラクターと、三次元のモデルとの祖語に苦しんでいるようにも見える。
こんな状態で、骨や筋肉を理解し、内部構造まで三次元的にイメージするというのは困難である。
これまでは全く座学を行わずに、モデルや骨格模型を観察し参考書を見ながら、手で描くこととセットで進めてきた。しかし、これにも限界がある。やはり説明をするときに骨や筋肉の名称が頭に入っていないと、充分にこちらが言っていることを理解することは出来ない。なので来年度からは、スケッチと座学をセットにした講義を、定期的に入れていくつもりだ。そのためには僕もさらに知識や経験を深めなくてはならない。そして以前から考えている、理想的な美術解剖学の教科書を作る計画を実行に移していかなくては。
360分。色画用紙にコンテ、パステル、チャコールペンシル。
ディテール。
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投稿者 corvo : 2011年12月24日 00:30