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2011年5月 1日
『塔の上のラプンツェル』
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1日は映画の日ということで、2件の映画館をはしごしてきた。まず1本目は『塔の上のラプンツェル』。劇場で
3D映画を観るのは実はこれが初めて。見始めは少し気持ちの悪さがあったのだけど、すぐに慣れて映画に入り込むことが出来た。
結論から書くと、これは素晴らしい作品。目まぐるしく変わるビューポイントは3DCGでなければ表現することができない。2Dアニメでは広がりのある背景を描くことが出来ても、連続してビューポイントが変化していく画面を動画で作ることはほぼ不可能だと言ってよいだろう。
ストーリーについてはネタバレになるので触れないが、この作品は『カリオストロの城』へのオマージュが随所に見られる。僕には全てが『カリオストロの城」であると言って良いほどに感じたのだけど、意外にそういったレビューを見ることがない。自明過ぎてだれも書かないのかな。
ラプンツェルの18歳という年齢設定は絶妙だったかもしれない。子供ではなく、大人の女性として描くことが出来て少女の面影も残る。世間知らずだが(というか社会そのものを見たことがない)、無謀とも思える勇気を持つ意思の強い女性として描かれる。これまでの3DCGでは、虫やおもちゃやモンスターなどのキャラクターに違和感を感じることはなかったが、人間が出てくるたびにリアリティのなさに興ざめを感じざるをえなかったのだけど、このラプンツェルでは命のある人間のキャラクターとして見ることが出来た。僕がもっとも感心したのはキスシーンだ。唇をどう重ねるのか、ディテールまできっちりと描写されている。日本のアニメだと唇と唇が触れるだけで、きわめて記号的に扱われることが多い。CGでありながら身体性から逃れられない欧米人の性(さが)をかいま見た気がする。
文句なしに素晴らしいアニメ作品の一つである。まだ未見の人は是非!
ラプンツェルを落描き。とにかく可愛い!
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投稿者 corvo : 2011年5月 1日 23:57