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2011年1月25日
Animals Real and Imagined
週末には色々な出来事があったのだけど、それらのことは追って更新の予定。とりあえず、まったく関係のない話題のエントリーを。
最近、入手して良かったのがこの本。『Animals Real and Imagined: Fantasy of What Is and What Might Be』
クリーチャーのデザインがメインなのだけど、実在する動物についての造詣も深く、想像の生物を創造していくプロセスを豊富な図版から知ることができる。お勧めです。
こういった本を資料として収集しているのは、学生に紹介するためでもある。3000円足らずで買える非常にリーズナブルな本なのだけど、学生が個人で買うとなるとちょっと躊躇するだろう。以前であれば、街に出れば面白い品揃えの洋書屋がたくさんあった。僕が3年前に赴任した頃には、京都市内にもそういった洋書屋があったのだけど今は無くなってしまった。学生時代には毎日のように都内の洋書屋や画集屋に出かけたものである。中でも池袋西武にあったアールヴィヴァンは品揃えも多く、店員の知識も半端ではなかった。当然、お金もないので目に焼き付けるように、いつも高い画集を眺めていたものである。他にも、有楽町西武のカンカンポア。銀座のブリュッケやイエナなど、気軽に立ち寄って洋書に触れられる店がたくさんあった。それが今は何もかもがネット中心になってしまい、実際に本に触れる機会が減っている。これは学生にとってはデメリットだろうなあ。
ネット社会の発展は、色々なことを経験できる機会の喪失につながっている部分があるのかもしれない。今の学生を一概に勉強不足と見做すこともできないと、最近は思い始めている。
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投稿者 corvo : 2011年1月25日 23:24