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2010年11月 1日
VD論ゲスト講師
月曜日2限からはVD論の授業。教員がリレー形式で自身の仕事について、具体的な事例を交えながら話をする、3年生対象の必修授業。後期、僕の担当は5回あって、そのうち2回ゲスト講師を呼ぶことにしている。今日はそのうちの1回。なにわホネホネ団団長、西澤真樹子さんにご登場願った。
実際にはく製や骨格などの標本を持ってきてもらい、ご自身の生い立ちから博物館で仕事をするに至まで、なぜイラストレーションも描くようになったかなどを話してもらった。さすがにワークショップの経験が豊富な団長。話も上手い。嬉しそうにはく製の感触を確かめながら、標本を残す意義、死体を集めることがどれだけ重要かを語っているところ。
標本を学生に回し、実際にどういったものなのかを触って確かめてもらっているところ。博物館ではまず触ることが出来ないので、新鮮な体験だったと思う。
好きなことを見つけていったら、今の仕事に至ったということなのだけど、ここで学生に勘違いしてもらいたくないのは、好きなこととはあくまでも能動的な行為についてであって、受動的な、受け身の消費者側に回った「好きなこと」ではないことである。
今の学生を見ていると、あまりに消費者意識が強すぎると感じることがある。クリエイターを目指すのなら、生産者側に回るべきなのに、いつまでたっても消費者側にいてしまう。しかも、自分の好きなものだけえり好みするので、視野も狭まっていってしまう。
早く気がついて、意識を変えていって欲しい。
質疑応答の時間を設けたのだけど。ひとりも手が上がらなかったのは、僕も西澤さんもショックだった。
質問がないというのは、とても寂しいものである。話を聞きながら質問を考えるのは、とてもよいトレーニングになるのだけど、まだまだ意識が低いのだろうなあ。
色々と根の深い問題が多そうである。
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投稿者 corvo : 2010年11月 1日 23:57