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2010年9月30日
モサ、モサ 10 カラー編
授業の始まる前、授業の合間、授業終了後に少しずつ手を入れる。
昨日の状態から、ヘビーゲルなどでテクスチャーをつけていく。透明の素材なので前の段階で描いたイメージを損なうことはない。鱗の複雑な表情を表現するために、モササウルスを中心に盛り上げていく。ここでアウトラインにとらわれすぎてしまうと、絵が固くなってしまうので背景にもはみ出すようにのせていく。
テクスチャーの素材が乾燥したところで、色をうすくのせていく。最終的には寒色が中心となるこの絵の仕上がりをより複雑にするため、補色となる暖色を積極的に塗り重ねていく。血の色を意識しているわけではない。
今日はここまで。さらに色を多くしていった後、そろそろ細部の描き込みに入りたい。監修者と話し合った結果、モササウルスも首長竜も派手な色や模様になる予定はないです。
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投稿者 corvo : 01:25
2010年9月29日
後期の火曜クロッキー、先週からスタート
今月中旬から後期の授業が始まっている。
後期も、Hiroさんの特別講義が含まれた、夜間のクロッキー会が先週からスタート。前回はガイダンスと学生モデルによる着衣クロッキーだったので、本格的なヌードクロッキーは今週からである。
ポーズセットは、5分4ポーズ。2分10ポーズ。1分20ポーズ。10分2ポーズ。40分(20分x2の固定)ポーズ。
今回も希望者が多く、およそ2倍の倍率となってしまった。
もちろん場所取りは学生が優先なので、モデルまでが遠い!
40分固定。キャンソンミタント紙にパステル、コンテ、ペンとインク。紙と画材の選択を間違えてしまった。でこぼこの表面にまったくペンがあっていない。描きづらくてしょうがなくて、ゆっくりとした制作ペースになってしまった。
腕を上げるポーズは、難しいもののひとつだが、学生からのリクエストなので仕方がない。できればもっと易しいポーズにして欲しかった。
アクロバティックな極端なポーズを描く醍醐味もあるけど、まずは自然な人間の姿勢を描けるようになることが大切である。学生にポーズのリクエストを求めると、難しいポーズを要求しがちなので、そのあたりも指導していく必要があると最近感じている。モデルの負担も大きいしね。
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投稿者 corvo : 09:50
モサ、モサ 9 カラー編スタート
日曜日の午後から11月にきしわだ自然資料館で開催される特別展の打ち合わせだったのだけど、これから制作プロセスを紹介していく復元画が、グラフィック展示の中で大きな位置を占めることになる。
これがそのエスキース。ポスターやチラシに使われるのは、こちらのモノクロ画像で、成安造形大学の学生たちが頑張ってデザインしてくれたものが、もうすぐ出来上がってくる。
エスキースをコピーしたものに方眼線を引き、その位置をキャンバスに拡大して転写していく。このプロセスをゼミ生に手伝ってもらった。ただしその間、僕は彼女のキャンバスを張っていたので、まるで、絵を描く先生の傍らでキャンバスを張る助手のようだったけど。
転写された線画をもとにアクリル絵の具で描いていく。今回は先にテクスチャーを付けずに進めていく。
下地の色もこの段階で入れていく。
下地終了。
さらにローアンバーの線描で、ディテールをはっきりさせていく。
この後、生物の形態にあわせてテクスチャーを付けていく。
後10日ほどで、完成の目処をつけなくてはいけない。出来るか!乞うご期待!
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投稿者 corvo : 09:03
2010年9月28日
火の国紀行 4
今回で『火の国編』堂々の完結!って、全然どれも大したエントリーではないのに。
復元された本丸御殿。
当時の工法で建造されており、現代にそれらの技術を継承してきた一流の職人たちの手によって蘇った建築物である。ここを見ることが出来たのが、今回、熊本に来た最大の収穫だった。
これを見ると、ばたんばたんと襖を次々と開けていくシーンを思い出してしまう。われながら俗だなあ。
釘隠し。京都の職人の手によって、一つ一つ手作りされている。こういった金物の数は、建物全体で1200個を数えるということである(メイキングのビデオから、数については記憶がちょっと曖昧)。
加藤清正の時代、もっとも贅を尽くして作られたのが、この奥にある昭君の間。襖の建具の黒い部分は漆塗り。上品なつややかさがたまらない。
こちらも漆がふんだんに使われている。
格天井にも漆と金物が。なんとも贅沢。さすがにここだけは中に入れないのが残念。
宇土櫓(やぐら)。この櫓という字、いつも読めなくて詰まってしまう。でも、もう覚えたぞ。書けないけど。この宇土櫓は、建立当時から現存している建築物である。
頭を打ちそうなほど低い部分も多く、ぎしぎしと軋み音が響く。一番奥に見える非常口の誘導灯がちょっと残念。
宇土櫓の最上階から大天守閣と小天守閣。
二の丸公園から。
熊本城を全て見終えるまでに3時間もかかってしまった。当初、1時間ぐらいですよ、と後輩に言われていたのだけど、ついつい見入ってしまった。また訪れてみたい。熊本城に行く機会があったら、天守閣には入らなくても本丸御殿は必見です。
1日付き合ってくれた後輩に感謝。
無事、夜に関西事務所へと戻ったのでした。
ここに堂々の完結!!(わずか一泊二日の出張だけど)
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投稿者 corvo : 00:02
2010年9月27日
火の国紀行 3
熊本を訪れて二日目。
東横イン。広くはないが、ホテルとしては十分快適。とにかく安い。ただし朝食はいまひとつ。
窓から見える開発中の駅前。ちょっと中国っぽい風景。ずっと埃は少なく綺麗だけど。
この日は後輩に熊本市内を案内してもらった。といっても行った場所は二ヶ所だけ。まずはランチに熊本ラーメンを食べに。
老舗の黒亭。実は地元民はあまり行かないらしい。昔から変わらない素朴な味なのだという。豚骨スープだが、博多と違って熊本に替玉はない。もちろん不味くはなかったが、再び行きたいかと問われれば「ノー」である。でも、店を出る頃にはしっかり行列が出来ていた。
市電で中心街へ。僕が生まれ育った三重県には、すでに市電がなかったし、東京にも千葉にもないので、市電が物珍しくわくわくしてしまう。決して乗り心地も良くなくスピードも出ないのに、ゆっくりと街中を走る姿が可愛い。ヨーロッパを旅行したときも、街の中の移動にはよく市電(トラム)を利用していた。
(*妻の指摘で気がついたのですが、東京には都電荒川線がありました。しかも乗ったこともあるのに。どうもすみません。)
次の目的地は熊本城。熊本の市街はこの熊本城を中心に形成されている。
加藤清正公の銅像。江戸時代を長く治政していた細川家ではなく、今でも清正公が熊本市民には人気なのだという。
特にお城が好きだというわけではないけど、天守閣が見えてくると気持ちが高まってくる。
大天守閣と小天守閣。
少し離れたところから。
もちろん中に入る。明治時代の西南戦争で燃え落ちてしまったので、中は鉄筋コンクリート造りの資料館になっている。
この模型は素晴らしかった。木組みだけで出来ているので、内部構造が良く観察できる。何時間見ていても飽きないが、ここでそんなに時間を使うわけにはいかない。
大天守閣、最上階からの眺望。天気も良く絶景。この天守閣よりも高い建物を建てることができないため、まわりに高層建築がないことが眺めの良さにつながっている。
2008年に復元された本丸御殿を上から見下ろす。この後、中を見学したのだけど、これが本当に素晴らしかった。
ということで続きます。
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投稿者 corvo : 23:21
2010年9月26日
火の国紀行 2
昨日の続き。
夕方、会場となる九州美術ゼミナールになんとか到着。方向音痴ではないので、そんなに迷うことはないが不安は大きい。大学の営業の仕事で行っているので、遅刻するわけにはいかないし、少なからず緊張感があるのは確か。でも、実を言うとこの美術予備校には大学時代の後輩が講師として働いており、久しぶりに会えるのをすごく楽しみにしていたのである。
午後6時からスタート。まず、最初に入学広報部門の事務方から、大学の説明。その後、僕が講演を行った。
内容はこれまでも話してきたものを、少しアレンジしたもの。毎回、少しずつ手を加えてきているので、まるで秘伝のタレのよう。そんなに味わい深いものではないけど。
最初に、復元画制作を中心としたこれまでの仕事のことと、イラストレーションではない絵画制作についての話。次に、実際に大学で行っている授業の内容を紹介した。
20名ぐらいで聞いてくれただろうか。皆、とても熱心で、質疑応答の時に恥ずかしがって質問できなかった生徒も、後でたくさん個人的に話かけにきてくれた。やはり反応があると話しやすい。ささやかでも何か彼らにひっかかるものがあれば、僕としては嬉しい限りである。
終了後、飲み会へ。熊本には美味しいものがたくさんある。メンバーは所長さん、後輩の講師、事務方、そして僕の4人。民家を改装した店は雰囲気も良く、金曜日ということで非常に活気があった。週末はなかなか予約がとれないらしい。
馬に、魚に、郷土料理。どれも美味でした。
また訪れたい街。次も呼んでもらえるだろうか。
次回も続きます。
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投稿者 corvo : 23:38
2010年9月25日
火の国紀行 1
24日金曜日は朝から大学の業務で出張。行き先は、「火の国」熊本県。九州美術ゼミナールという美術予備校で、大学紹介と講演会をするためである。熊本県は高校の修学旅行以来なので、ほとんど初めてといっても良い土地だ。
今回は飛行機を使っての移動。往復航空券とホテルがついて30000円と少しという格安セットを利用した。もちろん業務ということで交通費は大学負担ではあるが、立て替え払いをして後から精算というシステムである。美人秘書がすべて手配してくれて、「先生どうぞ。」とチケットを渡してくれるということは決してない。決まっているのは現地の集合時間と場所だけ。どのルートを使うか、どこに泊まるかは、全てこちらに任されている。
熊本空港に降り立つ。阿蘇の山々が見える。天気が良く、かなり気温も高かった。
空港からはリムジンバスで、ホテルをとっていた熊本駅前まで移動。1時間ほどかかる距離だが、670円と非常に良心的な価格。駅前を再開発中ということで、そこかしこで工事中だった。まわりにほとんど店がなく、ホテルを駅前にしたのは失敗だったことに、ここで気がつく。
駅前にチキンラーメンの市電が。市内は市電が発達していて、どこまで乗っても150円。
飛行機の関係で早く着いたので、ホテルのロビーでネットにつないでメールの返信作業などをこなす。フリースポットが完備されているのは嬉しい。チェックインは済ませても、夕方4時にならないと部屋に入れないということで、必要なものを持ち、それ以外の荷物をフロントに預け仕事先に向かう。
バスで移動中に、窓から熊本城をぱちり。天守閣はここからは見えなかった。事前に電話で聞いていたとはいえ、どこのバス停で降りるか、初めての土地だとどきどきである。それにしても、駅前のバス停の表示は、ものすごく分かりにくく不親切だった。しかも、複数のバス会社で乱立していて、理解するまでに時間がかかってしまった。全くデザインが存在していない。
ひとまずこの辺で、エントリー続きます。
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投稿者 corvo : 23:04
2010年9月23日
雨はやっかい
今日も画像無し。なんだか寂しいエントリーが続くなあ。
100号のキャンバスを張る予定にしていたのだけど、雨のためやむなく中止。もちろん外で張るわけではないのだけど、湿度が高いとキャンバスが縮むため、晴れた湿度の低い日に張ったほうが、ぴんと強く張ることが出来る。
次の100号も、10月上旬には完成の目処をつけておかなくてはいけないので、急ピッチで制作しなくては。週末は出張、打ち合わせと時間を取られてしまうので、週明けからどんどん進めていきます。
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投稿者 corvo : 23:57
2010年9月22日
先週末から予定の多い毎日
先週末から週明けの祝日まで、関東本部に帰っていた。土曜日は友人の結婚式、月曜日はまたもや妻の再従姉妹の結婚式、ほぼ連続での出席だった。それぞれに特色のある、どちらも印象に残る良い式だった。
火曜日の朝には関西事務所へ向けて新幹線で移動。アパートへ立ち寄り荷物を置いて、早々に大学へ。午後から4年生のゼミ授業。そして、午後6時30分からは火曜クロッキーの時間。ガイダンス、美術解剖学について簡単に解説、学生モデルによる着衣クロッキーといったスケジュールをこなす。
水曜日は午後から2年生対象のヌードクロッキーの授業。移動と授業をこなすだけでいっぱいいっぱいのような、ここ数日だった。
ちょっとまだblogを書くペースが戻ってこない。一度、習慣が崩れるとなかなか大変だ。
学内で進めているプロジェクトも停滞気味なので、そろそろてこ入れをする必要がある。
焦らず、手と頭をフル回転していかなくては。
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投稿者 corvo : 23:53
2010年9月19日
予算獲得
このblogが闇の組織の陰謀によって隠されていたとき(大嘘)、実社会では重要な交渉を大学に対して行っていたのである。その交渉と陰謀とは何の関係もないが、成安技芸制服再現プロジェクトとして、11月に開催されるデザインフェスタ vol.32への出展に予算がつくことになったのである。数ヶ月に渡る交渉と、様々な根回し、そして最後に大学上層部の前でのプレゼンテーション。長かったかが、本当にほっとしている。ようやくプロデューサーとして、最低限の仕事ができた気分である。
しかし、大変なのはこれからである。予算が獲得できた以上、しょぼいことは出来ない。ここからは学生メンバーたちの頑張りに期待するしかない。時々、うるさく口を挟みながら、その動向を見守っているところである。
さてさて、どんなものが出来上がってくるか。楽しみでもあり、かなりの不安もある。
近々、成安技芸制服再現プロジェクトのサイトもリニューアルされて、イベントに向けた情報発信も成安技芸ぶろぐでなされていくと思います。
乞うご期待!
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投稿者 corvo : 23:52
2010年9月17日
復活!
長らくお待たせしました。と言ってもわずか3日ばかりだけど。でも、すごく長く感じたのは事実。サイバー攻撃を受けたとか、なにか闇の組織の陰謀だとか、そんな理由ではないのだけど、今日とてもほっとしたのは事実。
今後はこういったことがないよう運営していきますので、これからもご覧いただければ幸いです。
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投稿者 corvo : 22:24
2010年9月13日
アジアゾウの死産胎子を描く 10 完成
朝から教授会。審議項目が少なかったので、30分ほどで終了。
ヌードモデルのスケジュールが決まったので、モデル事務所にファックスを送る。もろもろの事務処理をして午前中は作業する時間がなくなってしまった。
午後から描き始めて午後10時30分、なんとか完成させることができた。
キャンバスにアクリル。112 x 162 cm(P100号サイズ)。
頭部ディテール。
全身の産毛を描く。
もう少し、時間をかけて描きたかったが、この時期しか時間がとれずしかたなかった。どういった結果になるかは分からないが、明日、コンペのエントリーシートを送る。
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投稿者 corvo : 23:37
2010年9月12日
アジアゾウの死産胎子を描く 9
今日、ほぼ完成まで持っていきたかったが、少し残ってしまった。
鼻と尻尾。そして、全身の産毛を描かなくては。
前肢を少し修正し、つま先まで描き込んだ。
今日のほとんどの作業は後肢をさらに描き込むことだった。
遊びで画面を斜めから。
正真正銘、明日が最後の勝負。午前中に教授会があるのが、ちょっと痛い。
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投稿者 corvo : 21:44
タイヤ交換完了
昨日、無事タイヤ交換完了。馴らしが必要なので、しばらくはおとなしく走行しなくては。EAGLE REVSPEC RS-02、本当にコストパフォーマンスの高い良いタイヤだと思う。195/50R15サイズで、1本約5000円は破格だろう。
ひとまずこれで安心。
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投稿者 corvo : 02:36
アジアゾウの死産胎子を描く 9
こちらも着々と進んでいる。日曜日が勝負。
ここ数日、モササウルス→アジアゾウの順番で制作をしていたが、かなり疲れが残った状態での作業だったので、キレが今一つだったかもしれない。明日(日曜日)はアジアゾウから作業に入ろう。
後肢を中心に描き込む。
全体の立体感も調整しつつ、細部を詰めていく。
あともう一息だが、ここからが一番エネルギーが必要なところ。さあ、ここからが正念場。
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投稿者 corvo : 01:21
2010年9月11日
モサ、モサ 8
昼間、監修者からの指摘で、比較的大きく修正。といってもそれほど大変なことではなく、納得しながらの作業。よく修正依頼のときに恐縮されるが、論理的な指摘である場合がほとんどなので、こちらも勉強になるし楽しむことができる。とくに図示したものを送ってもらえると助かる。現在はカナダとやりとりしながら進めている。日本人研究者となので、日本語が使えるのはありがたい。
どこを修正したかは、いつかの機会に。
食べられる首長竜の遺体の頭部を描写。
着々と完成に近づいている。
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投稿者 corvo : 23:50
2010年9月10日
アジアゾウの死産胎子を描く 8
昼にも一件、会議に出席。これも担当ではなかったので、短時間で済んだ。担当にあたってしまった同僚の先生は、かなり長時間拘束されたようだった。しかも連続して別の会議も入っていた模様。
昼食後、少しモササウルスに手を入れてから、タイヤ交換のために中座。1日中、後部座席にタイヤを積んでいたので、夜になってもまだ臭いがとれない。
夕方、大学に戻ってから1件打ち合わせを済ませ、いよいよアジアゾウに着手。今日はここまでが長かった。
細かく描き込む部分は避けて、背景や後肢のざっくりとした描写に終始した。背景に手を入れることろで、全体のイメージがかなり明確になってきた。
鮮やかなブルーが、アジアゾウのフォルムを浮かび上がらせていく。
暗い色で、後肢の皺をざっと描いていく。
前肢のつま先まを背景から描いていく。まだ最終的な描写には至っていない。昨日も書いたが、ここが決まるかどうかで、絵のクオリティに大きな影響を与えることになる。
出入りの多い1日だったが、ある程度、進めることが出来た。土曜日は授業も会議もないので、フルタイムで制作できる。一気に進めてしまおう。
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投稿者 corvo : 23:23
モサ、モサ 7
今日は朝から教授会。比較的早く終わったので、午前中に少し手を入れることができた。
ようやく全貌が見えてきた。これまで見てきたモササウルスの復元画とは、かなり違ったイメージになってきている。
完成が自分でも楽しみ。
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投稿者 corvo : 23:18
2010年9月 9日
アジアゾウの死産胎子を描く 7
とにかく粛々と制作。モササウルスの後に、夕方から制作を再開。今日、筆を置いたのは午後10時。
前肢をほぼ完成。
そろそろ背景も決めていかねば。
つま先がまだ中途半端。末端にくる部位をきちんと描ききるかどうかで、その絵の質がはっきり決まる。端まで神経が行き届いているかどうかが、とても重要である。これは画面構成についても言えることだ。
頭部はほとんど手を入れることが出来なかった。
明日は後肢にも手を入れていかなくては。
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投稿者 corvo : 23:12
モサ、モサ 6
ちょっと間があいてしまったが、モササウルスに手を入れることが出来た。これもゾウと同じく急ピッチで仕上げなくてはならない。
ようやく体のボリュームがすこしずつ現れてきた。びっちりと全て同じ密度で鱗を描くわけではない。後ろに行くに従って省略していき、空間感、立体感を強調していく。
ヒレの鱗のパターンをどうするかで、何度か試行錯誤を繰り返した。
コモドオオトカゲをイメージするように、意識的に細部を描写している。
鱗が厄介なのは、一つとして同じ形、大きさのものがなく、光の当たり方によっても様々にその表情を変えるからだ。それらを全て表現しようと思おうと、膨大な手間がかかってしまう。
さあ、明日もどんどん描き込んでいこう。
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投稿者 corvo : 23:02
2010年9月 8日
アジアゾウの死産胎子を描く 6
今日もほぼ1日皺を描いた。
もちろん皺を描くだけでなく、ゾウの立体感、空間感も同時に描いていかなくてはならない。
肩から背中にかけて、かなり進めることが出来た。
首、耳などを中心に描き込む。
現在、こんな感じで制作しています。場所は人体表現研究室の一角。
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投稿者 corvo : 21:58
やっちまった!
昨晩、大学から帰ってきて関西事務所の駐車場に停めたとき、ふと忘れ物をしたことを思い出して大学まで戻ったのだけど、これがいけなかった。
もう何百回となく出入りしている大学の正門まえの歩道の縁石に、右フロントのタイヤとホイールをヒットさせてしまった。ぶつけた時はちょっとぞっとするほどの衝撃だった。タイヤバーストと足回りへの影響を覚悟したほど。
わずか高さ10cmほどの縁石で、暗闇の中全く見えないままで突っ込んでしまった。
すぐに車から降りて確認すると、タイヤのサイドプロテクターが数cmほど千切れ、ホイールの一部を酷く削ってしまった。1cmずれていれば当てることもなかったが、足回りへの影響も感じられないので不幸中の幸いだったと考えることにする。
右上に酷い傷がついている。
こんな感じ。スペアタイヤに同じ純正のホイールがついているので、当面はホイールを新調する必要はないが、早急にタイヤ交換をする必要がある。まる3年ほど使っているタイヤなので、4輪とも交換しても良い時期ではある。
コストパフォーマンスの良さから、前回と同じグッドイヤーレヴスペックRS-02を選択する予定。ネットオークションなどで探してみたが、さらに値段が下がっていて同じクラスのタイヤの中では激安と言って良いだろう。
もっとハイグリップなタイヤもあるが、ロードノイズも大きくなるし、サーキットでない限り街乗りでは十分な性能だろう。値段も倍以上、下手をすると3倍は違ってくる。
ということで早速注文せねば。
しかし、ちょっとショック。下手くそだなあ。
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投稿者 corvo : 09:35
アジアゾウの死産胎子を描く 5
続きを淡々と描く。もう少しペースアップしなくては。
頭部を完成させることが出来なかった。明日こそは。
耳、鼻、肩までは進めたい。どこまで描き込むかバランスが大事。
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投稿者 corvo : 00:24
2010年9月 7日
アジアゾウの死産胎子を描く 4
週が明けて制作を再開。さすがにOC中は何も手を入れることが出来なかった。今週が勝負。
床に置いてドリッピング。
描き込みを進めて、現在この段階。今日、頭部は完成させてしまいたい。
ディテール。
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投稿者 corvo : 09:38
2010年9月 6日
OCで制服クロッキー
日曜日、成安造形大学オープンキャンパスにて、予告通り「制服カフェ」と「制服クロッキー」を開催。クロッキーの会場の担当だったため、カフェテリア結での「制服カフェ」には、ほとんどまったく顔を出すことが出来なかった。カフェの様子についてはこちらで。
この日は、ここ数日でも特に暑い1日。京都の京田辺市では39.9℃を記録したということ。そんな中、冬服仕様の制服を着て様々な仕事に従事してくれた、学生モデルたちは大変だった。本当にお疲れさま。熱中症で倒れることもなく、何事もなくイベントを終えることが出来て良かった。
クロッキー会の様子。
休憩時間。高校生参加者と制服モデルが交じって、いつもの人体表現研究室とは全然違う雰囲気。全体に参加者数が少なかったのは残念だったけど、学生モデルがポーズをいろいろと工夫してくれて、楽しいクロッキー会にすることができた。プロのモデルではないので、ポーズ時間の最長は10分。後は5分で進めていった。
オーソドックスな立ちポーズ。5分。
靴を履くポーズを再現してくれた。5分とはいえ、かなりきついはずだが、とても安定していた。
カフェの方はおかげさまで大変盛況だった模様。後で同僚の先生と話をしたのだけど、考えてみれば高校生にとって制服って珍しくないよね、って。そりゃそうだ。とはいえ、復刻した大正時代の制服であり、さらにデザインも当時の最先端モードを取り入れたものである。そういった背景にある物語を伝えることが不足しているのだろう。この制服をもとに、どれだけ見る人の想像力を刺激することができるか。今後、このプロジェクトを進めていく上で重要な点であると思う。
制服モデルと制服スタッフたち。本当に暑い中お疲れさまでした。
追記:近日中にイラストレーションな日々でも、制服カフェの様子がアップされる予定です。
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投稿者 corvo : 22:58
2010年9月 5日
OCで制服カフェと制服クロッキー
明日(正確には今日)9月5日(日)は今年度最後のOC(オープンキャンパス)。
今回の目玉は(と勝手に言っている)何といっても、成安技芸女学校(大正時代)の復刻制服を着た学生たちがサーブをする制服カフェと、同じ制服を着た学生モデルによる制服クロッキー会である。
カフェテリア結で、ケーキセットを制服を着た学生がサーブします。(注:特別なサービスはありません)
学生の手による、オリジナルグッズの販売もあります。
また、希望者には制服を着てもらっての撮影会も開催されます。もちろん無料です。カフェ内に更衣室も完備しました。
いつもはヌードクロッキーですが、今回は制服着衣クロッキーです。4月に行われたライブペイント作品を展示してみたら、一気に雰囲気が変わりました。いつもと全然違うなあ。
お近くの方、誰でも自由に入れますので、ご来場お待ちしております。
時間は10時から16時までです。
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投稿者 corvo : 00:30
2010年9月 4日
アジアゾウの死産胎子を描く 3
鱗の次は皺。しばらくはこの繰り返し。
暖色の色をのせて、さらにディテールも描き始めた。いつものように部分から描き込んでいく。
まず眼から仕上げていきます。まだまだ描き込みが必要。
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投稿者 corvo : 22:49
モサ、モサ 5
朝はいくぶん涼しくなってきたけど、太陽が高くなるにつれ暑さが増す。当然といえば当然だが、今年の夏は尋常ではない。
昼前に研究室に行って、モササウルスの続きを制作。
あまり時間をかけることができなかったので、進んだのは少しだけ。
鱗、鱗、鱗の毎日よ再び。
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投稿者 corvo : 21:34
アジアゾウの死産胎子を描く 2
昨日の続き。完全に乾いたテクスチャーの上から、筆で絵の具を重ねていく。
クロッキーのように素早い線で形をとっていく。
茶褐色系の色だけでなく、有彩色も加えていく。今日は青系。そろそろ暖色系も置いていこう。
アケボノゾウと比べると、アジアゾウの違いが際立つ。
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投稿者 corvo : 00:01
2010年9月 3日
モサ、モサ 4
これまで研究者とやり取りをして進めてきたラフスケッチをもとに、密度の高いエスキースを制作中。これも急ピッチで進めていかなくてはならない。
いつものように端から順番に描き進めていく。サイズは51.5 x 72.8 cm。水張りしたアルシュに鉛筆。
頭部。
ディテール。鱗、鱗、鱗の連続。
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投稿者 corvo : 23:46
2010年9月 2日
アジアゾウの死産胎子を描く 1
大きさは100号Pサイズ。あるコンペに間に合わせるため、急ピッチで制作を進めている。
以前描いたチャコールペンシルの作品をもとに、方眼線を引いて拡大、転写していく。
ゾウの皮膚を表現をするために、テクスチャーをしっかりつけてある。
ここからがんがん進めていきます。
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投稿者 corvo : 23:20
六甲昆虫館小品制作 1
六甲昆虫館にオーダーしてあった、小品用の箱額が大学に届けられていた。
まずは10個。これまでになかったデザインで制作意欲が沸く。どんな作品にするかはこれから。短い時間でどんどん作っていこう。
最終的には30個作る予定。
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投稿者 corvo : 23:15
2010年9月 1日
真夏の昼間の移動は辛い
今年もすでに9月。1日朝早く関東本部を出て、関西事務所へと向かった。都内で渋滞にあったが、中央高速道路は空いていてスムーズだった。しかし、日差しが強い。クーラーがあるとはいえ、車内はガラス張りの温室のようなもの。容赦なく太陽光が降りそそぐ。もともと空調の弱いヨーロッパ車。つい最近、ガスを足してエアコン用の添加剤も注入したので、かなり冷えるようにはなったのだけど、国産車のような冷たく感じるほどの冷気は望むべくもない。
夏の諏訪湖。中央高速ルートはいくぶん涼しいかと思っていたのだけど、まったくそんなことはなかった。暑かった。
トイレにはこんな張り紙が。正解です。お願いですから、夏に暖房便座の電源は入れないでください。トイレは空調がないので、ただでさえ暑い。
大津に着いたのは午後4時前。結局、一番暑く、高い高速料金の時間帯の移動になってしまった。
夕方から大学に行ってたまっていた書類に目を通し、郵便物を受け取って、新作のための100号のキャンバスを張って、1日を締めくくったのだった。
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投稿者 corvo : 23:50