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2010年8月25日

『地球最古の恐竜展』森アーツセンターギャラリー

昨日、ようやく『地球最古の恐竜展』を観に行くことができた。一人でも観に行くつもりだったのだけど、平沢くんのtwitterでの声掛けに集まった、総勢23名の団体ツアーでにぎやかに会場を回ることに。その中には、僕の友人も多数集まってくれました。
期せずして、様々な背景を持った人たちの集まりとなり、まるで異業種交流会のような趣。平沢くんが専門的な解説を加えたり、質問に答えながら会場を観るという贅沢なものだった。時々、僕も茶々いれながら解説したり。
この展覧会はアルゼンチンの三畳紀に焦点を当てた画期的なもの。アルゼンチンで発掘に参加した想い出の地でもあり、かなり期待していたのだけど、残念ながらもうひとつの印象を受けた。
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フレグエリサウルスの頭骨の一部。ケースに入っているが、おそらくレプリカ。僕は2006年にサンホァン大学博物館で実物化石を見ている。
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ディキノドン。
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実物大に復元されたディキノドン。
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そして、これがあの衝撃的な復元の・・・
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エクサエレトドン。骨格を見る限り、僕なら違った復元をするだろう。
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イスキガラストでもっともポピュラーな化石、リンコサウルス。これも残念ながらレプリカか。これも実物の化石を見ている。確か、スケッチも描いたはずだ。
アルゼンチンに展示してあった実物の復元模型には、当時、その完成度の高さに衝撃を受けたのだけど、今回の展示物はそれほどの完成度とは思えなかった。造形的にも荒く、復元も甘いものが多い。間に合わせで作った感じを受けてしまう。
この展覧会は主催者が美術館ということで、これまでの恐竜展とはまったく違った展示手法やコンセプトを見せてくれるものと、大きな期待をしていたのだけど、オリジナリティの高いイベントにすることは出来なかったようだ。子供向けなのか、大人向けなのか、中途半端でせっかくの地の利を活かせていない。展望台に設置された恐竜バーには行かなかったが、お酒の種類も貧弱だった。アルゼンチンワインがグラスで900円、ボトルで4800円。その同じものを下の売店で1800円で売っているというのは、あまりに価格設定が杜撰だろう。
友人たちと会って楽しいお酒(1階のハートランドバーで)を飲み、新しい出会いもあって有意義な時間だったのだけど、「もっといいものを見せて欲しかった!」というのが正直なところ

僕が現地で見た標本の数々は、もっと魅力にあふれた素晴らしいものだったのである。

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投稿者 corvo : 2010年8月25日 01:01