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2010年8月15日
K4GP2010 10時間耐久 富士スピードウェイ 2
昨日の続きである。そして、あらかじめ予告しておこう。もう一回続きます。
スタート位置に全車がつき、後は午前8時を待つばかり。スタート直前、各車エンジンをかける。午前8時、一斉に仮装メンバーがチームの車にダッシュで駆け寄り、フロントガラスに貼られたシールを剥がす。完全に取り去ったところで、各車動き出す。ところが、1台いつまでたっても動かない車がある。と思ったら、我々のチーム。エンジンがかかっていない。どうにも動く気配もなくオフィシャルに押されてピットに戻ってきた。どうやらエンジンを止めて長時間停車していたため、盗難防止のイモビライザーが働いてしまい、エンジンがかからなくなってしまったようだ。市販車を改造しているので、こういったことも起こる。さすが、誤植で有名な自動車雑誌○○PO(時々、買うが本当に簡単な校正ミスが多い。写真のキャプションがずれていることなどもしばしばある)の編集者ドライバー。舞い上がってしまって、どうにも出来なかったらしい。チームによるとちゃんと説明はしてあったらしいのだけど、緊張のあまりということ。それも致し方ないか。
エンジンがかかってしまえば、後は順調に周回を重ねるだけ。1時間後に僕の番がまわってきた。
レーシングスーツとヘルメットに身を固め、車を待つ。ヘルメットのイラストレーションは手描き。そろそろ新しいものを買わないとなあ。レーシングスーツもノーメックスとはいえシングルレイヤーなので、きちんとレースで使える規格のものが欲しいところ。
戻ってきた車に、チームスタッフが駆け寄る。ドライバー交代。
シートベルトを締めてもらっているところ。レース用の6点式でがっちり固定。走り出してみて、ちょっと緩かったのが誤算だった。
こんな感じで周回を重ねる。燃料制限があるため、序盤は特にフルにエンジン回転数を上げることが出来ない。4000から4500回転を守らなくてはいけないので、結構ストレスがかかる。しかも、トップチームに比べると30秒以上遅いマシン。常に抜かれることを念頭に、ライン取りをしなくてはならず、これもかなりのストレスになる。また、速い車はどこからでも抜いてくるので気が抜けない。コース幅が広いので、軽自動車が中心のレースではレーシングラインが何本もある。両側から挟まれて抜かれることもしばしば。もうちょっとマナー良く抜いてくれると、速く走れたのだけど。でも、サーキット走行をすると、自分の運転の下手さ加減が良く分かる。ぶっつけ本番はつらい。車のことが分かりかけてきたところで、ドライバー交代。僕はここでお役ごめん。
同じピットを使っていたチームのマシンが、序盤でいきなりエンジントラブル。早々に修理をあきらめて、なんとエンジンの載せ替えを始めてしまった。スペアエンジンを用意してきているのもすごいが、ほとんど全バラしに近い状態までチームスタッフが黙々と作業している。
ドライバー交代の場面。次のドライバーに車やコースの状態を伝えて、入れ替わっていく。
エンジンを載せ替えた車両。4時間足らずで作業を終えて、元気にピットを飛び出していった。この後はゴールまでトラブルなく走りきって完走。それにしても趣味とはいえ、気合いが入っている。
速い車をアウトから抜いているわけではなく、ホームストレートであっさりと抜かれていくところ。
今度は我々のチームにもトラブル発生。最終コーナーで内側から膨らんできた車に、横っ腹をぶつけられてしまったらしい。幸い、ドライバーに怪我はなく車も走れる状態。
ホイールも使えないほどに削られている。思った以上にダメージが大きい。
スペアタイヤに交換して(タイヤもまったく同じ銘柄)、元気に飛び出していった。
痛々しい姿で快走中。
予告通り、もう一回続きます。
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投稿者 corvo : 2010年8月15日 21:19