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2010年8月23日
『ブリューゲル版画の世界』展-東急Bunkamura
日曜日、東京都写真美術館へ行った後に渋谷へ移動して、東急Bunkamuraの『ブリューゲル版画の世界』展へ。
日曜日ということもあったのだけど、とにかく酷い混雑だった。もっと混み合った展覧会をこれまでも経験しているが、会場内のほとんど全く動かない列に並んだのは初めての経験だったかも。たしかにブリューゲルの版画世界を楽しもうとすると立ち止まらざるを得ない。その圧倒的な情報量を小さい画面から読み取ろうとするのは、時間がどうしてもかかってしまう。
ブリューゲルの版画の多くはエングレーヴィング技法で、専門の彫師の手によって刻まれている。時折エッチングで制作されたものや、直筆のデッサンがあったのだけど、タッチのやわらかさ、ブリューゲルの卓越したデッサン力をかいま見ることができた。もちろん、彫師の技術も素晴らしく、ブリューゲルのタッチを再現していたが、エングレーヴィング技法の限界から、どうしても固くならざるを得ない。
常に我慢を強いられる会場内だったが、存分にブリューゲルの絵画世界を楽しむことができた。
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投稿者 corvo : 2010年8月23日 23:48