2010年4月30日
完敗
今日は日本武道館でボクシングを観戦。
春らしさを通り越して、暑さを感じるほどの晴れ渡った日。門の前で待ち合わせて会場へ。
ダブルタイトルマッチ。4時前には会場に入ったので、前座の4回戦からしっかり観戦できた。
縁あって、こんなに近くから観ることができたのだけど、リング上の様々な音がよく聞こえて臨場感が半端ではない。2006年に観戦したときも一階席でかなり良い席ではあったが、さすがに比べ物にならないほどの迫力だった。
前座の4回戦からハイレベルな試合が続く。ほとんどの選手がデビュー戦か2戦目というのに、良くトレーニングされたプロの動きを見せてくれた。特に3試合目の尾川堅一が素晴らしく相手を圧倒していた。脇腹から時折のぞく、パンチを出す前にくっきり盛り上がった広背筋と前鋸筋の充実度も素晴らしかった。ついつい筋肉や骨格の構造を観察してしまう。
次の試合は、元フェザー級世界チャンピオン粟生隆寛vsワイベル・ガルシア。正直なところ序盤はちょっと「睡魔」におそわれてしまった。それまでの4回戦ボーイの試合のほうが緊張感があってスリリングだったので、余計に「眠く」感じてしまったのかもしれない。結果は8回1分48秒TKOと勝利したのだけど、この日もっとも退屈な試合だった。
いよいよ次はWBC世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦、西岡利晃vsバルウェグ・バンゴヤン戦。挑戦者は若く無敗のフィリピン人。客席はほぼ満席に。会場の雰囲気も一気に高まってくる。
結果は5回1分14秒TKOと西岡の圧勝だったが、1ラウンド目からリング上の緊張感にはすさまじいものがあった。終始プレッシャーをかけ続けるチャンピオンに、挑戦者は手数も少なく再三ローブローを繰り返し、反則で減点をとられる展開。4ラウンドまでの採点では3ー0で西岡。5ラウンド、たまらず前に出てきた挑戦者に見事な左ストレートが決まる。会場中が最高の気分に包まれた瞬間だった。
そして、いよいよメインのWBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦 、長谷川穂積vsフェルナンド・モンティエル戦。選手入場時の盛り上がり、会場のどよめきは、間違いなくこの日一番だったが、その後訪れる静けさとの落差はこのときは想像すらできなかった。
すごく濃密で充実した空間だった。でも、終わった後の虚脱感、喪失感は、場内全体を包み込んでいた。まさに完敗。一瞬の出来事だった。
まったく手を抜くことなく厳しく準備をしてきた一流のアスリートが凌ぎを削ったリングでの攻防は、1ラウンド目から研ぎ澄まされた緊張感をたたえていた。リング上ではないが、同じ空間を共有できたことは大きな喜びであり、素晴らしい経験であった。しかし、チャンピオンが負けた瞬間の気持ちはいまだに整理できていないかもしれない。静まり返った会場に聞こえたのはスペイン語で歓喜するメキシコ人の声と、さあっと血の気の引く自分自身の音だけだった。あと少しで涙も流れそうになるほどのショックだったことは間違いない。
本当にすごいものを観ることができたのだが、大きな感動とともに整理できない失望感が混ざり合って、なんとも形容のしようのない余韻を引きずっている。
いまはしっかり休んで、また最高のボクシングを見せて欲しい。今回、負けたとはいえ「これぞプロボクシング」と言えるほどの密度の高い攻防だった。
結果は残念だったが、最高のイベントであったことは間違いない。その場に立ちあえたことに、大いに感謝する。
投稿者 corvo : 23:50
2010年4月29日
表紙『ティラノサウルス』 2
様々な制作が並行して進行中。大学の業務、授業もあるので、てんてこ舞い。
まだ頭部が終わらない。
ディテールばかり描いていると、強い立体感が失われてしまう。もう少しバランスよく描かなくては。
下あごもまだまだこれから。
投稿者 corvo : 00:22
2010年4月28日
ネコを描く 2
1日の打ち合わせに間に合わせるべく、エスキースを制作していたが、なんとか間に合いそうだ。
ネコのフォルムを微調整して、ヒゲと背景を描き込んだ。
ヒゲを描くと一気にネコらしくなる。
投稿者 corvo : 00:13
2010年4月27日
ゾウの胎児を描く 3
少しずつ、本当に少しずつ進めている。
早く完成が見たいが、焦る気持ちを抑えて、ゆっくりと落ち着いてチャコールペンシルのタッチを重ねている。
投稿者 corvo : 23:55
成安技芸制服イラストレーション 1
成安技芸制服再現プロジェクトのイラストレーションを、デジタルの練習をかねて描いている。そんな時間があるなら仕事をしろと各所から怒られそうだが、ちょっとした息抜きでもあるので大目に見て欲しい。
先日描いたクロッキーをもとに。
レイヤーをつかってデジタルで描いていく。
さらにレイヤーを増やして制服を描写。どちらもまだまだ途中。
モデルなして描く顔は難しい。
投稿者 corvo : 01:07
2010年4月26日
表紙『ティラノサウルス』 1
某出版物の表紙の仕事。経過を見ることができるので、このblogにアップして欲しいというリクエストである。
鉛筆で描いたラフスケッチをスキャニングして、カンヴァスサイズを少し広げている。
アナログと同じように、茶褐色で陰影をまずつけていく。
なんとか構造色を再現できないかと試行錯誤をしている。
現在、ここまで。締め切りは連休明け。
ディテールはこんな感じ。
投稿者 corvo : 23:57
2010年4月25日
特殊任務用トリガー式イーゼル
これまでイラストレーションクラスになかったトリガー式イーゼルを、ようやく導入した。購入はクレサンジャパンから。
どんなものでも、開梱し組み立てていく過程はわくわくする。
早速、制作中のパネルをセットしてみた。これまではデッサン用イーゼルを使っていたのでひどく作業効率が悪かったが、これで3倍の速度がでるはず(3倍という数字にはなんの根拠もありません)。小さい作品から大きい作品まで、瞬時に画面の高さを変えたり、キャスターで移動できるのが嬉しい。学生にも使って欲しいので、クラスで数をそろえて欲しいと希望を出しているところである。ただかさばるのが難点。
投稿者 corvo : 01:38
2010年4月24日
ネコを描く 1
今月、注文のあったネコの制作記録を今日からアップしていく。注文主に画像の掲載の許可を問い合わせいたところ、快諾していただくことができた。もっと早くにエントリーにするつもりだったのだけど、忙しさにかまけてこんな時期になってしまった。もちろん、注文主の個人情報に関することは、一切書くことはない。あくまでもネコの絵の制作に関することだけである。
現在、鉛筆によるエスキースを制作中。
まだヒゲがないので、ちょっと変な顔。アルシュ紙に鉛筆。サイズは410 x 318 mm(F6号)。
ディテール。やはりヒゲがないとネコらしさが出ないなあ。
来週1日に打ち合わせなので、それまでに完成させなくては。ヒゲとともに背景もこれから描き込んでいきます。
投稿者 corvo : 23:08
2010年4月22日
今日もクロッキー
ようやく絵を描く体力が戻ってきた。こんなことではいけないのだけど、大学業務とのバランスの中で、制作時間がどうしても削られてしまう。
今日のクロッキーのポーズ数とバリエーションは比較的オーソドックスなものにした。
20分ポーズ。セピアインクとペン。クロッキーブックのサイズは木炭紙大。
こちらは最後に描いた10分ポーズ。鉛筆(3B)。
10分ポーズ。大きく構図をミスっている。
腕の間から覗く乳首に、ふわっとかかる長い髪がエロティック。
こういうところを学生たちには感じて欲しいのだけどなあ。人体のもつ存在感、美しさを最大限表現してほしい。まだまだ魅力の伝わってくるクロッキーが少ない。
まったく関係のない話題なのだけど、友人から破壊力抜群の画像を教えてもらった。
投稿者 corvo : 00:28
2010年4月21日
今日の拘束時間は13時間
月曜日は暖かな春らしい日だったのに、火曜日は一転冷たい雨。しばらく前から同僚の先生は、「わたしは認めませんよ、これが四月だなんて。」と言い出す始末。
今年はほんとに、1月、2月、3月、3月、5月なのではないだろうかという日々。
そんな雨の中、朝の1限から授業。人間学講座「美術理論」でお願いされていた、これまでの仕事に関することについて講演会形式で授業を行ってきた。
僕の近しい人は良く知っているのだけど、僕は本当に朝が弱い。実技の授業は早くても2限からなので、1限の時間に大学にいるということ自体、驚異的なことである。最初、機材のセッティングなどでばたばたしてしまったが、ほぼ1時間をしゃべりっぱなしで無事終了。主な内容は「古生物の復元について」と「成安で行っている美術解剖学の研究と授業内容について」。質疑応答の時間が10分ほどしかなかったので、十分に質問に答えることは出来なかったが、学生たちは皆熱心で非常にやりやすかった。
2限、3限は空いていたので、少し一息をつくことができたが、あれこれと雑事もありゆっくり休むわけにはいかない。4限から6限までは卒業制作ゼミの授業。今日は学生にプレゼンしてもらい、これまでどんな作品を作ってきたか、これから1年どうやって制作していくか、卒業制作はどういったことをしたいと思っているかを、一人15分ほどで語ってもらった。来週は卒業制作のプランを、思いつく限り理想も含めて、個人面談形式で見せてもらう予定だ。
午後6時30分からは、お待ちかねの「火曜クロッキー」。今日は一押しのモデルさんで気合いが入る。
20分+20分、計40分ポーズ。アクリル絵の具で下地を作った紙に、パステル、インク、ペン、チャコールペンシルで描写。久しぶりに見せるクロッキーを意識して制作した。
ディテール。欲を言えば、後20分欲しかった。60分固定にすれば良かったと今更後悔。
昼間、ほとんど手を動かす時間がもてなかったので、暖まるまでに時間がかかってしまった。まだまだ修業が足りない。
投稿者 corvo : 01:37
2010年4月20日
ゾウの胎児を描く 2
歩みは遅いが、小さな時間を見つけながら進めている。
サイズは56 x 76 cm。
後肢までおおよそ完成。真っ暗な虚空に浮かぶゾウの胎児をイメージしている。
投稿者 corvo : 01:33
2010年4月19日
日本古生物学会75周年記念Tシャツのデザイン審査結果発表!!
生まれて初めて審査員をした『日本古生物学会75周年記念Tシャツ』のデザイン審査結果が発表されました。
400件を超える応募があり、審査にも結構な時間が必要でした。全体にシックな感じのものがそろいましたが、普段着としても着てもらえるデザインだと思います。
投稿者 corvo : 23:41
2010年4月18日
駝鳥型恐竜 1
某博物館の発注で描いている駝鳥型恐竜の生体復元画。
デジタルを中心に使用している。アプリケーションはPhotoshop CS3。
といっても、まだ全てをデジタルで制作する勇気はない。まず鉛筆で描いた物をスキャンして、これをベースに進めていく。
レイヤーを重ねてデジタルで線描を重ねていくが、intuos4を使うようになってからタッチの正確さが格段に上がった。
でも、アナログに比べて時間がかかる。画面上でズームできるので、ついつい細かなところまで描き込もうとしてしまう傾向が強くなる。
下絵を直接トレースしていくようなものなので、ディテールを描くことに専念できる。
描線はここまでで完成。ここから彩色に入る。ヌードスキンと羽毛で復元したものを、それぞれ描く予定だ。レイヤーを重ねて別データとして保存するので、どちらの画像も残すことができる。アナログにはない大きなメリットのひとつである。
今回の復元の肝はこの脚部。今はまだ詳しくは書けない。
投稿者 corvo : 23:25
2010年4月16日
ゾウの胎児を描く 1
3月28日まで東京大学総合研究博物館で開催されていた『命の認識』展。そこで展示されていた、不幸にも死産だったゾウをモチーフに作品を作っている。
骨をモチーフに作品を作っているが、僕自身は骨に強く「生」を感じている。しかし今回のモチーフは「死」そのものだ。だが、その標本はまるで生きているような瑞々しさを放っている。
4月に入ってからすぐに制作を始めたのだけど、まとまった時間がとれず、進捗具合はきわめて遅い。
アルシュに顔料とチャコールペンシル。
本当に少しずつしか進まない。
4月は授業の準備や業務が多いため、自分の時間を作ることが本当に難しい。4月16日現在、ようやくこの状態である。今月中に完成できれば理想的だが、現実的にかなり厳しそうだ。
投稿者 corvo : 23:20
2010年4月15日
授業でヌードクロッキー
春休み中、路樹絵のクロッキー会などにお邪魔して何枚か描いていたが、今週から授業が始まって本格的なペースでクロッキーを描くことができるようになった。今年度からは授業の内容にも少し変更があり、午後の授業では3時間6ポーズとたっぷり描くことができる。
20分ポーズ。学生がプロポーションをとりやすいように立ちポーズから。
10分ポーズ。20分ポーズのペースで描いていたら時間が足りなくなってしまった。
5分ポーズ、こちらはもっとひどい。まったく時間が足らなかった。
1分ポーズ。
2分ポーズ。
最後の20分ポーズ。ようやく手が動き出した。今年度は何枚描くことができるか。
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成安イラストレーションクラスニュース
投稿者 corvo : 14:03
2010年4月13日
新年度の授業がスタート
今日から、僕の新年度の授業がスタート。今年から4年生の卒業制作ゼミも担当することになって、僕の研究室を希望してくれた学生たちとの顔合わせ。実は僕のゼミ、一番の不人気で人数が少ない。そのため一人一人とじっくりと話が出来るので、密度の高いゼミにすることが出来そうだ。
夕方18時30分からは、昨年度、非公式だった「火曜クロッキー」が正式授業に昇格し、その第一回の授業が行われた。シラバスにも掲載され、全クラスの3年生と4年生が対象となったため、受講希望者は103名にもなってしまった。もちろん全ての学生を受け入れるわけにはいかない。設備にも人材にも限界がある。そこで断腸の思いで45名までメンバーを絞り、スタートすることになった。
さて、最後まで何人が生き残れるか。でも、僕自身は脱落者はほとんど出ないと思っている。
今日描いたクロッキーが、7月の合評の段階でどれだけ向上しているか。とても楽しみである。
投稿者 corvo : 23:08
2010年4月12日
打ち合わせ、移動、打ち合わせ
日曜から一転して、冷たい雨の降る寒い日だった。
大学の授業は先週からスタートしているが、僕の担当分はいよいよ今週から。まだ準備に追われている最中である。
今日の昼には都内で打ち合わせを一件すませて、その後新幹線で移動。関西事務所に着いてから、すぐに大学へ行き夕方の打ち合わせに間に合わせるという強行スケジュールだった。そんなだったので、新幹線の中では無線LANに接続しながらも爆睡してしまった。
火曜日は午後から4年生の卒業制作ゼミ、夕方から夜まで火曜クロッキーと、今年度もっともハードな1日です。
自宅最寄り駅から一枚。
投稿者 corvo : 23:18
2010年4月11日
公開講座2009『アケボノゾウを復元する』がネット配信中
ちょっと告知が遅くなりました。成安造形大学サイト内のseian.tvで、12月に学内で行った公開講座2009『アケボノゾウを復元する』が配信されています。ちょっと長いですが、ごらんいただければ幸いです。
投稿者 corvo : 19:59
猫絵注文の打ち合わせ
2月に伊勢丹新宿店で開催された「猫展」で、少数ではあるが猫絵の注文があった。昨日は朝からその打ち合わせ。
朝早く大津を出て、10時20分には伊勢丹新宿店に到着。ちょっと寝ぼけながらも(僕は朝がとても弱い)、注文していただいたお客さんを交えて、ある程度具体的な構図を決定することができた。今月中にまずエスキースを描き上げて、それをもとに再度打ち合わせをして制作を進めていくことになった。
ということで週末は関東本部。なんとか桜の季節に間に合った。
少し満開の時期は過ぎているが、桜色のトンネルを歩くことができた。
投稿者 corvo : 16:19
2010年4月10日
成安技芸制服展、のこり1日
ほぼ二週間渡って展示をしてきた成安技芸制服展も、残すところ後1日。会期中、どんどん展示が充実してきて、学生主導で良い展覧会だったと思う。基本的に教員はほとんど手を出していない。
6日に行ったライブペイント作品を、道路側に展示。
映り込みが激しいが、蛇腹折りの展示壁にうまく合っている。
誰でも描ける参加型展示スペースもどんどん絵が増えていった。
最終日は大学に行けないが、無事終わりますように。
もし、機会があれば気軽に覗いてみてください。
成安技芸制服展blog
ringoで林檎ジャム
成安技芸制服再現プロジェクト
投稿者 corvo : 01:53
2010年4月 9日
iPod touch
iPod touchを購入。これまでnanoを使っていたのだけど、外出中wifiを使ったメールのチェックやネット検索などをスムーズに行うためである。iPhoneは携帯のキャリアが変わってしまうので、選択肢としてはなかった。wifiの場合、ホットスポットなどネットにつなげる場所は限られるが、大きなラップトップを持ち歩くよりもはるかに軽快である。
京都駅前のビックカメラからの帰り。駅構内の大学の看板を見てきた。
誰に向けての広告なのか、誰に見て欲しいのか、誰に来て欲しいのか。よく分からない。
昨年のものはさらに分からないものだった。
とても高校生の心に響くものではないと思うのだけど。
投稿者 corvo : 01:32
2010年4月 8日
じじばば
『じじばば』とは店の名前。
話が前後してしまうが、健康診断の前日は午後9時以降は飲食が出来なくなってしまう。そこで同僚の先生と、ぎりぎりまで美味いものを食べて、美味い酒を飲もうということになって京都の街へ繰り出すことに。どこまで食い意地がはっているのだか。
京都タワーの脇を抜けて狭い路地を何度か曲がったところに、その店はあった。店内はカウンターだけで、10人も座ればいっぱいになる。座席の後ろはすぐ引き戸でとにかく狭い。
厚切りベーコンの黒胡椒焼き(以下、メニュー名はいい加減です)。うれしいことにハートランドが生で飲める。
これが絶品。生シイタケとニラと鳥肉を炒めた物。今まで食べたシイタケを使った料理の中で間違いなく一番美味かった。
メキシコ風焼き鳥。ちょうどよい辛さ。
パスタ。チーズのたっぷりのったペペロンチーノだったかな。麺はデチェコを使っていた。
ホタルイカをタタミイワシのようにつなげて干したもの。ほんのりとした苦味がゆたかな味わい。
坦々麺。これも今まで食べた中で一番かも。肉みその美味さ、胡麻の風味がしっかり利いたスープも雑味がなく、全くすばらしく調和がとれていた。美味い。
卸蕎麦。これもまた美味い。口の中はさっぱりすっきりしたのだけど、さすがに胃袋が限界。時間ぎりぎりまで食べて、飲んで、しゃべって、大いに楽しんだのだった。終電以外にタイムリミットのある飲みも、またよいものである。
投稿者 corvo : 01:04
2010年4月 7日
健康診断
友人のblogでも話題になっていた健康診断。今でこそ勤務先の大学で無料で受診することができるが、フリーランス一本の時はついついおっくうになっていた。自費で人間ドックを一度受けたけど、それもずいぶん以前のこと。
初年度はまだ39歳だったので回避できたのだけど、昨年から40歳ということでバリウムを飲まなくてはいけなくなってしまった。発泡剤で胃を膨らませて、どろりとしたバリウムを飲み干し、言われるがままに無理な体制をとりつつ、ぐるぐると回されるつらさ。でも、バリウムにはだいぶ慣れたかも。人間ドックを受けたときには、全くげっぷが我慢できなくて何度もやり直した記憶がある。
義務とはいえ、大学で受けられるのはありがたい。
投稿者 corvo : 23:49
2010年4月 6日
制服でライブペイント
4月1日のライブペイントの日から一転、今日はとても天気の良い日だった。作品の出来も、前回のどうしようもない絵の具の集積から、きちんと形のあるものになってとりあえず一安心。
描き始め。前回の絵を下地に絵の具で潰してから描いている。
展覧会終盤に向けて、展示空間も充実してきている。
ギャラリー内の落書きコーナー。僕もちょっと描いてます。
完成に近づいてきたところ。
日差しは暖かくというよりも、暑いぐらいだった。なので学生たちにアイスクリームを差し入れ。今日は新入生にたいして学内を案内するツアーが組まれていたので、多くの新1年生がこの企画を観ていってくれたはずである。これからたくさん参加してくれるといいのだけど。
くわしくはこちらでも。
投稿者 corvo : 23:55
2010年4月 4日
サマータイヤに交換
3月は寒い日が多く、雪がちらつくこともあったため、なかなかタイヤ交換するタイミングがなかった。今日、ようやくサマータイヤに交換。山は半分ぐらいになっているので、今年中には交換が必要になってくるかもしれない。前回の交換は2007年の9月だった。
気持ちよく晴れていたので、交換もスムーズ。スタッドレスに比べると、路面からの突き上げが大きいが、腰砕け感もなく運転しやすい。
次のタイヤは何にしようかな。今履いているレブスペックは、安くて良いタイヤです。
投稿者 corvo : 23:10
2010年4月 3日
アトリエROJUE(路樹絵)クロッキー会・大阪
今日は大阪の堺筋本町まで、アトリエ路樹絵の出張クロッキー会に行ってきた。授業が始まるまではヌードモデルを描く機会が少ないので、こういった機会を利用して腕を磨いておく必要がある。
今回は男女ダブルポーズの描ける貴重なクロッキー会。
まずは女性モデルのシングルから。10分。クロッキーブックに鉛筆。
10分。クロッキーブックにペン。
これは同じポーズを5分ずつ。左が柔らかいペン先のペン。右は硬いペン。
3分。鉛筆。
次は男性のシングルポーズ。10分。クロッキーブックに鉛筆。
10分。これも鉛筆。上腕の位置を繰り返し修正している。
ダブルポーズ。10分。鉛筆。
8分。鉛筆。
ダブルポーズを3分。鉛筆。この時間だとここまでが限界か。
かなり集中したせいか、家に帰ってからぐったりと寝落ちしてしまった。
イーゼルがなく、常にカルトンを左手で支えなくてはいけなかったのも大きな原因かもしれない。これで、新学期の授業への準備ができてきた。学生にも春休みに準備しておいてほしいのだけど、描きにいってないだろうなあ。一応、勧めはしたのだけどね。
投稿者 corvo : 23:05
2010年4月 2日
成安技芸制服展
学生主体で密かに進めてきた企画「成安技芸制服再現プロジェクト」が本格的に始動。4月1日からその関連の企画展が、成安造形大学内のバスストップギャラリー(旧名称:コンテナギャラリー)でオープンの日を迎えた。
会期:4月1日〜4月10日(土)、4日(日)は休廊。
時間:正午から18時まで。
くわしくはこちらでも。
学内に向けて大ポスターが。
道路側には等身大ポップが飾られている。
展示空間はこんな感じ。クローズの日までにさらに充実していく予定。
今日は入学式ということで、人体表現研究室でライブペイントも敢行。ほんとは外でやりたかったのだけど、生憎の天気で室内になってしまった。
ちょっと覗いてみたら、楽しそうにはやっているのだけど、もはやわけがわからなくなってしまっていた。遊び過ぎ。次の6日のライブペイントはもっと秩序をもった絵にしましょう。せっかく具体的なイメージがあるのに、わざわざ分かりにくくする必要はない。
今年はシラバスもイメージを統一。新入生たちにどこまでアピールできたか。
この日、僕は朝から辞令式、午後からは入学式、イラストレーションコースのガイダンス、そして教職員懇親会とびっちりのスケジュールだった。
入学式、同僚の先生とも話をしたのだけど、腹の立つことがあった。
「新入生は名前を呼ばれたら返事をして、その場で起立するように」言われているにも関わらず、多くの学生から「はい」という返事がないのだ。声が小さいのは仕方がない。まったく返事をするそぶりもなく立ち上がる学生が多数。よほど式の最中に、一言注意しようかと思ったほど。明日のガイダンスの場で一言、学生には言っておくべきだろうな。
挨拶のできない人間に就職するこはできません。ましてやフリーランスでやっていくことなど絶対にできません。
せっかくの晴れ晴れとした式が、ちょっと残念なものになってしまった。
投稿者 corvo : 01:22
2010年4月 1日
特任教員の秘密
僕は今、特任教員という立場である。
この「特任」という言葉、なんだかそこはかとないロマンを感じないだろうか。感じないか。
特任教員は常勤ではあるが任期があり、専任教員には任期がない。契約社員と正社員のような関係である。というのはあくまでも表向きの表現で、事実は違う。
「特任」の真の業務は「特殊任務」を行うことにある。いつ命を落とすかもしれない危険がつきまとうため、任期があり入れ替わりも激しい。にもかかわらず特別な手当てがつくこともなく、ボーナスもない。ハイリスクローリターンを地で行く雇用形態だ。
その業務内容は詳しく書けないが(書くといろいろ危険)、日本全国各地をまわり情報収集もしなくてはいけない。頻繁に関東との往復の間にも、さまざまな特殊任務を行っているのは、ここだけの話である。もちろん車には秘密の装備が満載だ。しかし、往復の交通費の手当てがないのは納得がいかない。
特殊任務専用車両に、特殊任務専用装備を組み込んでいるところ。なぜかこれも自腹。
秘密兵器!でも中古。
特殊任務専用画材。特別なルートでないと入手できないものばかり。
特殊任務専用iMac。ちょうどMr.Xから指令が来たところ。世界初公開である。
大学の敷地はさほど広くないが、この地下にとんでもない設備が隠されている。いやもう、とにかくとんでもないのである。しかも対岸の琵琶湖博物館とは地下道でつながっていることは、ごく一部の人間しか知らない事実だ。
つらつらとくだらないこと書いてきましたが、今日から准教授になりました。でも、信じるか信じないかはあなた次第。では!
今日は大学の入学式です。
投稿者 corvo : 00:00