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2010年2月24日

『地球最古の恐竜展』プレスリリース

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昨日、ひょんなことから『地球最古の恐竜展』プレスリリースに出席してきた。先週、案内のメールを受け取ったのがきっかけだったのだけど、「アルゼンチン」「三畳紀」「イシガラスト自然公園」のキーワードから、これは行かねばなるまいと思った次第である。僕は2006年夏(アルゼンチンは冬)にテレビのドキュメンタリーの仕事で、イシガラスト自然公園の発掘調査に参加したのだが、そのときに見た展示物や標本の多くがまたこの日本で見られることになるのである。しかも、今回の展示のコンセプトで秀逸なのは、六本木ヒルズというこれまで「恐竜展」が行われることが想像できなかった場所での開催であるということだ。
僕は常々、古生物という美しい造形を持った生物の化石を、美術館で展示したら面白いだろうということを考えていた。博物館ではキャプションなどが煩雑になってしまい、展示された標本を集中して見ることができないことが多い。それをフラットでニュートラルな展示会場で、美しく見せることが出来たら、もっと魅力的な展示になるだろう。そんなところにも大いに期待してしまう。

プレスリリースは夕方5時からスタート。
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主催はNHK、NHKプロモーション・森アーツセンター。
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監修は北海道大学の小林快次さんで、詳細な展示物に関する講演を聞くことが出来た。
今回の展示の画期的なところは、化石や標本をばらばらに借りてきて展示会を開催するのではなく、アルゼンチンのサンファン国立大学が研究し保管している標本や、独自に制作した実物大復元模型をパッケージとして展示することにある。発掘、研究、アートワークが全て同じ組織によって作り上げられているのだ。
その素晴らしさ凄さは、僕もアルゼンチンに行ったときに目の当たりにしてきた。
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(2006年撮影)
サンファン国立大学自然科学博物館の中にデザインルームが設けられていて、常に制作が行われていた。
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(2006年撮影)
この時に見せてもらった、まだ制作途中だった復元模型や標本が、今回の展示にあわせてやってくるようだ。
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(2006年撮影)
これらはその当時、すでに展示されていた完成された復元模型とジオラマ。とにかくその出来は素晴らしく、リアリティにあふれていて凄いものであった。さらに充実したこれらの模型が見られるとなると、楽しみでしょうがない。

今回の目玉のひとつは「フレングエリサウルス」。同じ時代に生息していたヘレラサウルスよりも大型で、より原始的な特徴を備えた肉食恐竜である。
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(2006年撮影)
発見されたのは1986年だが、もちろん日本で紹介されるのは初めての、現在最古の恐竜と考えられている種である。
三畳紀は、恐竜以外にも原始的なワニ類やほ乳類も繁栄しており、恐竜だけが大きな生態的な地位を占めていたわけではない。様々な種をバランスよく見ることが出来るという点でも面白い展示になることは間違いないだろう。

会期:2010年7月10日(土)〜9月26日(日) 会期中無休
会場:森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)
開館時間:10:00〜22:00(入場は21:30まで)
主催:NHK、NHKプロモーション・森アーツセンター
協賛:凸版印刷、三井物産
協力:NECディスプレイソリュージョンズ

2006年当時の発掘の様子は、Arzentina2006にまとめてある(ただし未完)。

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投稿者 corvo : 2010年2月24日 11:45