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2010年01月27日
アケボノゾウの骨格復元図と筋肉復元図
29日から始まる日本古生物学会ポスター発表用の骨格復元図と筋肉復元図を急ピッチで制作。本来なら復元画を描く前のプロセスなのだが、大幅に前後してしまった。

骨格復元図。イラストボードにペン。

スキャニングした骨格復元図にフォトショップで描いたもの。


いくつかのレイヤーでわけて制作したので、浅層筋と深層筋で別々に表示することもできる。ただし、監修を受けている訳ではないし、まだいい加減なところが多い。他の古生物への応用なども含めて、さらに充実させていく予定である。
さあ、これからポスター制作だ。
投稿者 corvo : 2010年01月27日 23:14
コメント
こちらには初めて書き込みをさせていただきます。古生物学会でお会いしましたヤマモトです。
アケボノゾウの復元の過程、夜間小集会、興味を持って拝見しました。
ぼくも趣味で古生物模型を作っておりますので、質問させていただいてもよろしいですか?
・アケボノゾウの復元の場合、現生のゾウの筋肉図はかなり参考になると思いますが、近い動物が現在存在していない古生物の場合は、どうするのですか?
・夜間小集会終了後、デヴィッド・クレンツという方の作品について「手の抜き方がうまい」とおっしゃっておいででした。そのあたりについてもう少しお聞かせいただけませんか?
お答えいただけるとうれしいです。どうぞよろしくお願い致します。
投稿者 ヤマモト : 2010年02月13日 23:44
>ヤマモトさん
コメントありがとうございます。
質問の答えですが、非常に難しいです。
特に恐竜などは、原生に同じボディデザインの生物がいません。鳥が近いといっても、長い尻尾を持っていませんし、四つ足で歩くものは存在しません。ほ乳類と比較しても骨格の特徴が違うため、そのまま参考にすることも出来ません。
全ては推測するしかないです。そのためには基本的な解剖学な知識が重要になってくると思います。僕にとっては人間の美術解剖学の知識が役立っています。四肢を持った脊椎動物の骨格や筋肉の基本に、大きな違いがあるわけではないです。前腕に橈骨、尺骨という2本の骨がありますが、これが1本になったり3本になったりすることはありません。各筋肉の起始、停止の位置を理解し、最適と思われるバランスで筋肉の大きさを決定していくことが理想でしょう。ただ、分からない部分が大きいのも事実です。
繰り返しになりますが、とても難しいです。まだまだこれから研究の余地が多く残されています。
デヴィッド・クレンツのスティラコサウルスは、商品としてのバランスがよくとれていると思います。制約の中で作りすぎることなく、魅力的な造形になっています。とても要領の良い作りだと思います。作り込むところと、そうでないところのバランスがよく、そのコントラストがダイナミックな動きの表現につながっているようにも感じます。この辺りの造形に関しては徳川君に聞いてもらった方が的確でしょう。
どちらもとても難しい質問で、コメント欄で答えきれるものではないですが、こんなところで良いでしょうか。
ひとつ提案があります。「復元」は常に発展途上の分野であり、趣味であっても、目指すところは同じと思います。情報に対して受け身であるだけでなく、積極的にアイデアを考えたり、研究者にアクセスしていってみてはどうでしょうか。僕から聞く情報はあくまでも、二次的なものでしかありません。僕のフィルターがかかってしまいます。
プロもアマチュアも一緒に考えていく、そんな状況が理想的だと最近は思っています。
投稿者 corvo : 2010年02月17日 03:03
人間の美術解剖学の知識が役立っています。というのが意外で、興味をひかれました。成安での人物デッサンの授業に関するブログも、これからはいままで以上に注目して拝読します。人間も含めて四肢動物に共通する骨や筋肉をおさえておくのは大事ですね。
>積極的にアイディアを考えたり、研究者にアクセスしていってみては…
知識的に未熟なのでみちのりは長そうですが、ワクワクするご提案です。あるアイデアを思いついたとして、そのアイデアが実際に成立しうるかどうかを考えたり、調べたりすることで、知識がより深まっていくということもありそうですね。
丁寧にお答えくださりありがとうございました。
投稿者 ヤマモト : 2010年02月20日 01:20
>ヤマモトさん
なんといっても我々は人間のことが一番わかっていますしね。
まだまだ未開拓の部分が多い分野です。いっしょに開拓していきましょう。
投稿者 corvo : 2010年03月02日 03:34


