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2009年7月 9日
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
先週の金曜ロードショーで観た『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』。その後、いてもたってもいられなくなるほど『破』が観たくなってしまい、月曜日のレイトショーに駆け込んだのだった。実は僕はエヴァンゲリオンが嫌いだった。テレビシリーズ。その後の劇場版まで全て観た上で、これはとても受け入れられるものではないと判断していたのである。
テレビシリーズの中盤から終盤にかけての盛り上がりにわくわくしながら、どんな結末になるのだろう期待して劇場版を観終わったときのがっかりさ加減。おもわず膝かっくんとなった『ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日』の最終回以上のものだった。僕にとってはものすごい不快感が残された作品だった。まさにアスカがつぶやく「気持ち悪」な気分だったのである。
そんな経緯があったので『序』を劇場まで見に行くことはなかったのだけど、今回の『破』、とても良い映画だった。予備知識がある程度あって観ているから言えるのかもしれないけど、独立した一本として観ても特筆すべき出来であったと思う。おそらく、現在日本で作ることのできる最高のクオリティを持ったアニメーション作品だ。何を書いてもネタばれになるので、内容は劇場で確認してほしい。特に、マンガやアニメ、イラストレーションを仕事にしたいと思っている人間は観ておくべきだろう。そう思って、学生に「観た?」と授業中に聞いてみたら、なんと25人中2人だけ。なんということか。オンエア時にまだ小学校に上がる前の世代だったとはいえ、あまりに興味がなさ過ぎではないか。みんな真っ先に観に行っていると思ったのだけどなあ。ちょっと残念。
エヴァ絡みでちょっとお遊び。制作は某TA。
来週開催する火曜クロッキー特別講座「Hiroさんによる美術解剖学」の案内チラシ。これは主に教職員宛ではあるのだけど、思わず「エヴァ風」でオーダーしてしまった。「下肢」なのに「上肢」の絵という突っ込みどころもあるのだけど、満足の出来である。『美術解剖学による人体表現補完計画』なのだ。
忙しければ忙しいほど、こういった遊びが必要なのである。
「サービス、サービスゥ!」
投稿者 corvo : 2009年7月 9日 02:47