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2009年6月 2日

難しい人物画の描き方

巷には「やさしい」と銘打たれた技法書があふれている。本当に「やさしい」かどうかは分からないが、少なくとも「難しい」ことを売りにした本は見たことがない。
僕は大学の授業で、美術解剖学をベースにした人物のクロッキーとデッサンを教えているが、これが実は非常に難しい描き方なのである。僕自身は美術解剖学の知識があるおかげで、スムーズに描くことができるのだけど、実際にその知識を見つけるためにはかなりの時間と訓練が必要である。そんなことに教える段になって、初めて気がついたという間抜けな話なのであるが、悪戦苦闘する学生たちを見ていると、道のりは遠いのだなと感じている。
しかし、ひとたびこのスキルを身につければ、大きな武器になるはずだ。ただ観察するだけでは得られない情報を、画面の中に表現することができる。でもここでも問題が。情報が多すぎるために、描くのに時間がかかることになってしまうのである。それを解決するには手を速く動かさなくてはならない。何から何まで難しい。

土曜日の公開講座で描いたクロッキー。
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20分。チャコールペンシル。頭が小さすぎるプロポーションになってしまった。
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ともに10分。
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1分クロッキー。連続して20ポーズを描いたものの一部。
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5分。
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最後の20分ポーズ。ペンとセピアインク。

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成安イラストレーションクラスニュース

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投稿者 corvo : 2009年6月 2日 23:44