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2009年4月 1日

アケボノゾウ復元画プロジェクト 秘話

今回のエントリーは番外編である。普段の制作プロセスではなく、秘話中の秘話を紹介しよう。
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先日、学生と話しをしていたら「写真みたいですね」というコメントがあった。素直に褒め言葉として受け取ったのだけど、復元画を描く上ではそういった現実感(リアリティ)を感じてもらう事は重要な要素のひとつである。ただ、実際に観察することのできない古生物、そのリアリティを表現することは非常に難しい。しかし、このアケボノゾウに限ってはそうともいえないのである。
ゾウは現代でも生息しているため、多くの部分を参考にすることができるが、あくまでも参考程度であって、アケボノゾウそのものではない。では、なぜこれほどリアリティのある描写が可能だったのか。
それは僕が、彼らの生きた姿を観察することができたからである。
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実際にその皮膚に触ってみなくては、これほどの描写は僕にも不可能だ。もちろんこの画像は写真ではなく絵だ。アクリル絵の具で描かれている。
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*滋賀県立琵琶湖動物園提供。アケボノゾウ、メス、亜成体。
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上の写真を参考にしたのがこの画像の部分。まだ描写に甘いところがあるのは僕の責任だ。せっかく、これだけの資料を提供してもらったのだから頑張らなくては。ひとつ言い訳をすれば、参考写真はメスの亜成体であり、僕が描いているのはオスの成体であるということだ。
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*滋賀県立琵琶湖動物園
さすがにこちらの写真はそのまま掲載出来なかった。フィルター加工しての紹介で我慢してほしい。
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陸生生物の復元がにおいてもっとも重要な足であるが、上に掲載した写真がとても参考になった。

今回は滋賀にいることで、多くのネットワークと貴重なコネクションを活用することができた。感謝である。
僕もまさか、滋賀県にアケボノゾウが飼育されていて、しかも野生種がいることまでは知らなかった。さすがに歴史のある土地はちがう。ビバ比叡山。
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まあ、ここまでくれば、よもや賢明な読者が信じることはないと思うが。

楽しんでもらえたら、コメントを是非。

こちらも参考に。

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投稿者 corvo : 2009年4月 1日 01:26