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2009年1月24日

3年生クロッキー対策

今週はすでに合評も終わり、全ての授業のスケジュールは終わっているのだけど、3年生向けにクロッキー対策の特別授業を行った。大学で人体を描く授業が増えたのは僕が赴任した今年度からで、現在の3年生はそれほど多くの枚数を描いていない。そこで、就職活動前に重点的に人体を描く授業を行う事になった。
アニメーションやゲーム制作会社へ就職するためには、ポートフォリオの提出が必須である。また、人体が描ける事が重視されるので、人体クロッキーやデッサンを必ず掲載する必要がある。

21日と22日の午後1時から4時までのスケジュールで、21日は美術解剖学モデルHiroさんにご登場いただき、来年度を見据えた授業を行った。まずは男女によるダブルポースのクロッキー。普段は一人のモデルを描く事がほとんどなので、学生にとっては初めての経験だった。かくいう僕も二度目。10分3ポーズののち、離れて立ってもらい1ポーズ、合計4ポーズを行った。
休憩の後、この日のメインでもある、モデルの身体を使って解説する美術解剖学講座を開いた。僕の得意分野はどちらかというと骨格なので、筋肉については予習をして、Hiroさんに補足してもらいながらの授業になった。
わずか1時間ほどで体幹部分(胸、肩、腹、背中、腰等)をざっと解説。学生たちにとっては初めての事で、大いに刺激になったようだ。その後に行ったダブルポーズのクロッキーでは、より多くの情報をモデルから読み取れるようになったように感じた。僕もまだまだ勉強しなくてはならないが、こういった内容の授業は継続して行っていきたい。
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これはHiroさんの写真を使って、僕が勉強のために筋組織を描き込んだもの。フォトショップでレイヤーを作りタブレットで描いてみた。20分ほどで描いたので完璧と言える内容ではないが、これからどんどん枚数を重ねていきたい。
Hiroさんもblogで書かれているが、僕は常にヌードモデルを描ける環境を大学に作りたいと思っている。
まだ、詳しい事は書けないが、実現すれば日本の美術大学で唯一の存在になるはずだ。
現在、少しずつ草の根的に準備しているところである。
ロシアの年間10000枚には及ばなくても、せめて年間1000枚は描けるようにしたい。

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成安イラストレーションクラスニュース

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投稿者 corvo : 2009年1月24日 21:12