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2008年9月15日
『K/T - 絶滅期の恐竜と新時代の生き物たち』福井県立恐竜博物館 3
この日は現地で徳川君と待ち合わせをしていたのだけど、彼がたまたま勝山駅で出会った小学生の女の子とそのお母さん、そして学会出席のため福井を訪れていた中学校の理科の先生と一緒に館内をまわることになった。自然な成り行きで、徳川君と僕とで簡単な解説をすることに。間違ったことを言わないようにドキドキしながらの解説。どちらにしてもそんなに大した話はできないのだが。
小学生の女の子は、とても知識が豊富で質問も的確。しかも細かな地味な展示にも興味を持って見ている。ミーハーに恐竜の骨格を追いかけるだけではなく、化石の持っている細かな特徴や違いが気になるらしい。面白いなあ。いろいろなことに好奇心を発揮していってほしい。こういった子供たちに、良いものを残したいと常々考えている。本気でぶつかってくる子供には、本気で応えたい。
デススター、もといメインの展示空間を館内の窓から見たところ。黒川紀章の置き土産。モチーフは恐竜の卵らしいのだけど、内部空間は実に無駄が多い。十分な天井高をとっても、4層ぐらいのフロアをつくれるほどの高さがある。にもかかわらず、メインの部分はほぼ1層の展示場所しかない。内壁にそってぐるっと回廊が付いているが、地下から2階のフロアまでつながっているだけである。これが螺旋状にぐるぐると天井近くまで行っていたら、ダイナミックで面白いのではないだろうかと、いろいろと妄想してしまう。この博物館の最大の欠点は、暗すぎることだろう。キャプションも統一感がなく、また標本を見る妨げになっているものある。
こんな高さのパネルはいらないだろう。標本が主役になっていないし、観覧者の目線を想像できていない。
せっかく良い標本があるのだから、もっと活かせればさらに魅力ある博物館になるだろう。
特別展『K/T - 絶滅期の恐竜と新時代の生き物たち』は、とても勉強になった。こちらは写真撮影禁止だったので画像はなし。今日は時間がないので、詳しいエントリーは後ほど。書けるかな。
ちょっと遅めのランチの後で食べたソフトクリーム。
まがっているのはご愛嬌。
帰りは徳川君たちを宿まで送り届けて、無事9時頃に帰宅したのでした。
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成安イラストレーションクラスニュース
投稿者 corvo : 2008年9月15日 22:42