2008年7月29日
個展三日目
今日は幾分涼しかった。関西にいると、関東はとても涼しく感じる。特に京都近辺は暑い。むしむしした湿度が半端ではない。
会場に行く前に、早稲田大学へ取材に。カレンダーの原画を制作するための写真撮影である。新しく出来たビルなのだけど、なかなか絵になる構図が決まらない。全体をわかりやすく描くのは難しいので、ちょっと無理矢理な構図にしてしまおうと思っている。
会場に着いたのは、午後2時30分頃。高校で非常勤講師をしていたときの教え子がきてくれていて、会えなかったのがとても残念。もろもろの事情で、午前中に会場へ行くことは難しいです。
今日は初めてのお客さんに、小品を買っていただいた。こういったことがあると、とてもうれしい。
個展の会期も折り返し地点。たくさんの方のご来場をお待ちしております。
投稿者 corvo : 23:53
2008年7月28日
個展二日目
個展二日目。お昼前に会場に到着。ランチにいくのに待ち合わせしていた友人と落ち合う。この友人、長い付き合いなるのだけど、僕以上に(って僕はそんなたいしたことないけど)車道楽で普段の脚にルノーアヴァンタイムに乗っている。初めて助手席にのせてもらったが、これがいい車だった。ぜひ、長距離で乗ってみたい。
今日はそれほど来場者は多くなかったが、たくさんの友人たちがきてくれた。
久しぶりに会う友人との楽しい話。こういった機会でもないと、なかなか会うことができない。個展を開催する楽しみの一つでもある。
昨日のトークショーの様子を、所十三さんがアップしてくれました。感謝です。所さん、質問タイムのときもコメントしていただいたりと、大変お世話になりました。
明日も午後から会場につめている予定です。
投稿者 corvo : 23:50
個展初日
無事、個展初日。
会場全景。昨年と同じ、洋書コーナー。ちゃんとしたギャラリーではないが、なかなかまとまった展示空間になった。
ハガキ大の小品を中心に展示した受付付近。
右側の壁には、A3サイズのカラー作品を中心に並べてみた。
奥の壁はカメ尽くし。ちょこっとちっこいティラノもまじっている。
こちらはモノクロのカメ。
講演後に使った小道具を、そのまま飾り付けておいた。隣のカフェのお客さんがぎょっとすることがあって面白い。
情熱大陸とヴェロキラプトルのカバー。どちらも非売品。
投稿者 corvo : 01:22
2008年7月26日
関西から移動→個展の準備→友人の個展→搬入と飾り付け(追記あり)
今朝、関西事務所から帰還。画材や作品の運搬があったため、車による移動。今回はトラックを嫌って名神高速、中央高速ルートで走ってみた。夜中の移動ということもあり、渋滞もなく交通量も少なかった。ニュースによるとガソリン代の高騰から、交通量がかなり減少しているらしい。中央高速は道幅も狭くアップダウンにコーナーも多く、また街灯が暗いため自然と速度は落ち着いてくる。それほど怖い思いをすることもなく、スムーズに帰宅することが出来た。途中、睡魔に襲われて仮眠をとった以外は、非常に順調だった。
家に着いたのが午前7時前。風呂に入り昼前まで仮眠をとってから、一部残っていた個展の準備をして、午後4時に車で出発。今日は隅田川の花火大会があるということだったので、渋滞することを考えて、かなり早い時間に家を出たのである。早く出たのにはもう一つの理由があって、原宿で毎年開催している「いしかわこうじさん」の個展を見に行くためだ。これまではいつも初日にお邪魔して、オープニングパーティー、二次会と参加するのが恒例だったのだけど、さすがに関西に移り住んでからはそうもいかなくなってしまった。自分の個展の会期とも重なるため、今日しかいけるタイミングがなかった。幸い、本人にも奥様にお会いすることが出来て、ほっとしたいい時間を過ごすことが出来た。感謝です。絵本の仕事をするようになってから始めたという油彩が、どんどん良くなっている。絵の具のつきというか、マチエールと発色の関係というか、実に良くぴったりとマッチしていた。新作絵本を買って、かわいいサインもしてもらった。
僕には絶対描けない世界だなあ。
その後、丸善へ移動。早くついたので名物のハヤシライスで腹ごしらえをし、搬入、飾り付けのタイミングを待つ。前のイベントが閉店近くまで行われていたので、実際に展示を始められたのは午後9時過ぎだった。
いつもなら、完璧に額装もすませて展示に臨むのだけど、遠方にすんでいることもあって額屋さんに作品を直接送って会場に届けてもらったり、額装を展示中に行ったりとばたばたの搬入になってしまった。
ずっと作品が少ないのではないかという強迫観念があったのだけど、いざ飾り付けしてみると、十分な量がありホッと一安心しているところである。「恐竜」以外では「カメ」の復元画が充実しています。
それでは明日から一週間。丸善の会場でお待ちしております。
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小田 隆原画展2
2008年7月27日(日)〜8月2日(土)
午前9時〜午後9時
丸善丸の内本店4階洋書フロアイベントスペース
〒100-8203 東京都千代田区丸の内1-6-4 丸の内オアゾ内
http://www.maruzen.co.jp/top/index.html
トークショー開催します。7月27日(日)午後2時より/8月2日(土)午後2時より
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投稿者 corvo : 23:55
2008年7月25日
個展用小品の制作6
リクエストのニジェールサウルス。
友人のタイラーの復元をベースに描いてみた。
投稿者 corvo : 03:50
2008年7月24日
個展用小品の制作5
リクエストもなかったのに、ちょっと描いてみたくなったラジャサウルス。
夕暮れ時。
投稿者 corvo : 23:29
2008年7月23日
販売用ポストカード
販売用ポストカードが出来てきた。
昨年、評判の悪かったセット売りのみをやめて、バラでの販売もすることにしました。昨年の在庫も出品する予定なので、バリエーションも増えます。今回は大判で迫力あります。
投稿者 corvo : 20:57
個展用小品の制作4
小品を昨晩中に2点制作。
リクエストのあった、水辺のランベオサウルス。
夕焼け空を背景に立つアロサウルス。どちらもセピアインクに透明水彩。
マジュンガトルスは資料を持ってくるのを忘れたので、時間があれば直前に関東本部で描きます。
投稿者 corvo : 09:49
2008年7月22日
クラス展終了・合評週間・クラス展委員慰労会
週末は移動が多く、とにかく忙しかった。
金曜日の午前中に関西事務所を出て、昼過ぎに関東本部へ到着。諸々の事務処理をこなすことに忙殺される。土曜日は前々回のエントリーで紹介した通り、芸大で開催された美術解剖学会に参加。日曜日には午後1時から4年生クラス展の合評のために、京都の同時代ギャラリーへ新幹線で向かう。京都は猛暑。予定通り、午後1時から3時30分過ぎまで合評。やれやれと思いまったりしていると、いつの間にか学生が会場からいなくなっている。ギャラリーマロニエでの合評を終えて様子をのぞきにきた同僚の先生と、ぽつねんと取り残されてしまったのである。しばらくの間のことだろうと高を括っていたら、いっこうに出品している学生が戻ってくる気配がない。仕方なく1時間以上も当番することになってしまった。様々な事情から、その時間に当番を決めていなかったことは仕方がないが、僕たちが会場につめていたことに対しての礼と詫びがすぐに出てこなかったことに、怒りを覚えた。当番を決めていなかったとか、担当でなかったとか、そんな言い訳はどうでも良くて、「当番してくださってありがとうございました」その一言だけが聞ければ良かったのに。とても残念。
月曜日は祝日に関わらず合評のある日。急遽午前中に代役として入らなくてはならず、担当ではなかったのだけど合評を行ってきた。2年生のカリキュラムだったが、とても残念なことに完成していないものが多すぎた。「実習」では十分に制作できる時間の猶予は与えられている。アルバイトなどがなければ、放課後も夜10時まで制作することができる。なのに3週間かかっても、B1パネル大の絵を完成させることができない学生が多いのである。途中考えすぎたり、方針転換をしたりして、完成まで至らないケースもあるが、僕が見る限り明らかに手数が少なすぎると感じるものが多かった。
学生時代は制作に集中できる貴重な期間である。私立大学ともなれば、学費は決して安くない。設備も積極的になれば、活用することができる。もったいない。中途半端に完成していない状態で合評やコンペに臨むなど、本来なら言語道断である。しかし、授業であれば致し方ない部分もある。それでも、時間内精一杯にやった痕跡を見せてほしい。そんなこんなで、ついつい合評中はきつい言葉が多くなってしまった。
この日は放課後に、クラス展委員の慰労会が企画されていた。午後関西事務所へ急遽戻り、慰労会のための料理の準備。
一つはダッチオーブンを使ったトマトベースのチキンシチュー。いつも作っているやつだ。もうひとつはチキンカレー。体の半分は「カレー」でできていると豪語する「加齢臭のする男」もとい「カレー臭のする男」守亜くんに送ってもらった秘伝のスパイスを使用した一品。ちょっと時間が足らなくて、タマネギを長時間いためることができなかったが、とても好評でおいしいカレーを作ることが出来た。感謝。
小品も一点仕上げたし、よく働いた一日だった。自画自賛!
投稿者 corvo : 02:37
2008年7月21日
個展用小品の制作3
ゴリさんリクエストの、老成したごっついティラノサウルス。
こんな感じでどうでしょう。
投稿者 corvo : 23:58
2008年7月20日
第15回美術解剖学会大会
蒸し暑かった金曜日に関東本部へ移動。まるでサウナの中にいるような1日だった。土曜日は朝から第15回美術解剖学会大会に参加してきた。
昨年の大会では一般講演発表したのだけど、今年本当に時間がなくて準備することができなかった。来年は発表しよう。ネタはいろいろあるし。
今年の一般講演は全体に低調だった。内容の前に、運営の段取りが良くない。プロジェクターやスライドの機械の不調もあったのだけど、アクシデントがあったときの対処が良くなくてスムーズな進行とはいいがたかった。会場は設備が古いとはいえ東京芸術大学である。もっとどうにかならないものか。また、発表者のプレゼン能力も低く、なれていないという印象の方が多かった。「美術」という言葉がついている以上、プレゼンテーションには気を使ってほしいと思う。論点を明確に、わかりやすく見せてほしい。最初の方の講演でずけずけ質問をしていたら、発表もしていないのに結構目立ってしまった。
午後のシンポジウムは『レオナルド・ダ・ヴィンチと美術解剖学』という本当に楽しみなタイトルだったのだけど、午前中から続く機械の不調で激しく中断するぐだぐだな進行。今時、スライドを使うというのもリスクが高い。普段芸大でもほとんど使ってないのではないだろうか。年齢に関係なく、パソコンを使ったプレゼンが必須なのかもしれない。
非常にアクシデントも多く、暑く不快指数の高い一日だったのだけど、非常に良い出会いもあり充実した一日だった。無理して東京までいって正解。次は発表しないとね。
投稿者 corvo : 23:39
2008年7月18日
個展用小品の制作2
今日は合評の合間を見つけての制作。
ヴェロキラプトル雄。
ヴェロキラプトル雌。
投稿者 corvo : 01:44
2008年7月16日
個展用小品の制作
今年も個展用に小品を制作。サイズはハガキ大で100 x 150mm。アルシュにセピアインクと透明水彩。
トリケラトプス。
ティラノサウルスの頭部。
例年のようにリクエストを募ります。どしどしコメント欄でどうぞ。ただし、資料が少ないものやマイナーなものは勘弁を。
投稿者 corvo : 22:31
2008年7月13日
シンポジウム、無事終了
非常に暑い一日だった。それもそのはず、記録的な暑さだったらしい。荷物が多かったせいもあるが、博物館の駐車場から建物に入るまでに、じっとりと汗をかいてしまった。
豊橋市自然史博物館開館20周年記念行事の一つとして、屋外に設置されているブラキオサウルスの親子の実物大模型のカラーリングを変更しているところ。そのカラーリングは、応募によって決められて、シンポジウムの前にその表彰式も行われた。巨大な首が転がる様は、とてもシュールだ。
首を失った親の横で、悲しみの声を上げているようにも見えてしまう。
竹を使った迫力ある彫刻。涼しげな雰囲気も醸し出している。
シンポジウムはとても盛況だった。300席ある座席はほとんど埋まっていた。東京方面からも友人知人が駆けつけてくれた。
荒木さんに撮ってもらった、講演中の写真。普段は立体映像シアターとして使われている会場でスクリーンが巨大だ。もっと解像度の高い画像を用意すれば良かった。
こちらは荒木さん。本当にお会いするのは久しぶり。相変わらずでかいです。荒木さんの頭部に内蔵されたストロボが良い具合に(以下自粛)...。
一人30分の持ち時間だったので、ちょっと駆け足になってしまって、聞きづらいところがあったかもしれない。閉館が4時30分と早いため、最後の総合討論もじっくりというわけにはいかなかったが、それなりに楽しんでもらえたのではないだろうか。
とりあえず無事終了。帰路もスムーズで、渋滞もなく帰って来れました。
ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
投稿者 corvo : 23:50
2008年7月12日
復元ー恐竜のすがたにせまるー・豊橋市自然史博物館
もう明日ですが・・・・。豊橋市自然史博物館にて開館20周年記念シンポジウム『復元ー恐竜のすがたにせまるー』が開催されます。
今日は1日中準備に追われていました。
朝から車で向かいます。片道200㎞の道のりです。
投稿者 corvo : 23:54
2008年7月11日
前期の授業が終了
終了といっても正確には合評週間が残っているのでまだなのだけど、合評のない1年生には作品を提出してもらい、成績もつけてしまった。また、現在開催している4年生のクラス展も採点しなくてはならないので、水曜日は会議の後、京都の会場を回ってきたのである。
僕自身、前期授業では学生にまじって、かなりの枚数を描いた。結果的にクロッキーブックは10冊を超えることになった。これはいい勉強だった。そして、まだまだ未熟な部分が多いことにも気づかされた。毎回必死の思いで、集中して描いていた。どれだけ枚数を重ねたところで、簡単に描けるようなものではない。
授業の最後に固定ポーズで描いたデッサンを紹介しよう。
2週間、4ポーズ固定(1ポーズは20分)。76 x 56cm。向かって左側のお尻と太ももの関係がおかしく、極端に足が長くなってしまっている。大きなミスのある1枚。
これも2週間、4ポーズ固定(1ポーズは20分)。76 x 56cm。柔らかなとても女性らしいシルエットのモデルさんだった。背中の微妙に移り変わる起伏を描くことに苦心した。時間も足りず、満足できる結果とは言えない。
3週間、11ポーズ固定。103 x 73cm。男性ヌードモデルと全身骨格模型を同一の画面に構成する課題。モデルさんのポーズ中は、学生と同じように描いていたのだけど、それ以外の時間は雑務やほかの仕事に追われることも多く、目一杯時間をかけて描くことができなかった。そのため未完成である(と言い訳ばかり)。
3週間、11ポーズ固定。76 x 56cm。時間切れを恐れて、学生よりもサイズの小さな紙に人物を入れる構図にした。それでも十分とは言えない描き込みに終始してしまった。
まだまだ修行が足らない。さらに研鑽を積まなければ。
今回、初めて大学生と接したのだけど、小中高での美術体験の少なさを実感するような出来事も多かった。美術大学でありながら、高校までにヌードクロッキーを経験したことのない学生が大多数であり、クロッキーすらも未体験という学生も少なからずいた。でも、皆真剣に集中して描いていたと思う。
ただ、こちらが当然だと思って使っている言葉が通じないのには困ってしまった。「来週からは固定ポーズです。合計4ポーズやりますから、B2のパネルに画用紙を水張りしてきてください。デッサンを描きます。」と伝えてあったのだけど、いざその週になって授業を始めようとすると「4枚描くのですか?」「画面を4つにきって、4ポーズ描くのですか?」といった、とんちんかんな質問が次々に出てきたので、大声で怒ったことがあった。説明したときにすぐ質問があれば、丁寧に説明し直して答えるが、一週間もたってからそういった発言が多かったので、これには頭にきてしまった。これは専門的なことを理解しているかどうかというよりも、単純に話を聞いていたか、真っ当な国語力があるか、といったたぐいの問題であるがほとほとあきれてしまったのである。
構内の売店に「絵の描けるペンをください」と言ってくる学生もいるらしく、こちらの予想を大きく超えて斜め後ろからやってくるような珍問答に苦慮することも多い。
後期では誤解のないよう、さらに説明を工夫することが必要だろう。そんなことに気を使うことがなければ良いいのだけど、そうも言っていられない。まだまだあらゆる点で修行が足りないのである。
投稿者 corvo : 03:11
2008年7月10日
原画展のお知らせ
原画展のDMが出来上がってきました。
今年も丸善・丸の内本店洋書フロアイベントスペースで開催です。
2008年7月27日(日)〜8月2日(土)
午前9時〜午後9時
〒100-8203 東京都千代田区丸の内1-6-4 丸の内オアゾ内
トークショー開催します。7月27日(日)午後2時より/8月2日(土)午後2時より
毎日会場に詰めている予定ですが、会期が近づいてきたら正確なスケジュールをお知らせします。
投稿者 corvo : 23:06
2008年7月 9日
『恐竜をさがせ!』1・2・3
今月は出版が続きます。豊橋自然史博物館のグラフィック、ポプラ社のヴェロキラプトルと並行して進めていた企画。謎の覆面編集者「タカ・マスカラス」の指令のもと進めていた本である。
クイズ形式の子供の本で、友人たちとわいわい楽しみながら作ったような内容だ。でも、その中身は至ってまじめで、科学的に裏打ちされた情報も満載で大人も一緒に楽しめる出版物になっている。
平山さん目立ってます。
恐竜をさがせ!1
恐竜をさがせ!2
恐竜をさがせ!3
書店に並ぶのは、今週末か来週初め頃になりそうです。
投稿者 corvo : 00:46
2008年7月 8日
断る
先日、エントリーに書いた「急な仕事の依頼」を断った。時間通りにサンプルを描き上げ、画像を送って検討してもらった結果、時間的にどうしても無理なリクエストがあったので、こちらとしては受けることができないと判断した。「断った」というよりも、「断られた」といった方が良いのかもしれないが、どうしてもクライアントの要求に応えることは出来なかった。まずサンプルを描いたのは、サンプルを描くことで時間配分もつかめるし、現実的な妥協点を見つけることができる。それを僕自身理解することが必要だったので、まずノーギャラで描き、サンプルをみて判断してもらうことをこちらから提案したのだった。
これがそのサンプル。A3サイズのキャンバスにアクリルで描いた。本来猿人は背筋を伸ばした直立歩行なのだけど、リクエストされたかがんだ姿勢で描いている。
頭部のディテール。
腰回りから腕にかけて。
制作には、先日入手した解剖図が大いに役に立った。化石人類は恐竜以上に資料が少なく、復元の難しい対象である。今回の依頼の趣旨は「復元」ではなく、広告媒体での使用だったので、科学的な復元は求められていなかったのだけど、きちんと裏付けのあるものを描いておくことにこしたことはない。
ただ、クライアントは望んだのは、フォトリアリズムだったのである。そこまで描き込む時間はないし、僕の得意分野ではない。フォトリアリズム、スーパーリアリズムと呼ばれる分野は、僕の守備範囲からは少し外れる。残念ではあったが時間的なこともあり、断って正解だったと思っている。
昨日、ついにエアコンがついた。元々暑がりでない僕には、能力的にも十分なものだった。ところが一転、今日は朝から雨で寒いぐらいに涼しい。でも、あるとないとでは精神的に安心感が違う。
大学の最寄り駅「おごと温泉駅」の目の前にはサークルKがある。常々ここにATMがあれば便利だと思っていたら、先日ついに設置されることになった。非常に喜んでいたら、こいつが僕的には使えないやつだということが判明。「バンクタイム」と呼ばれる、りそな銀行系のサービスなのだけど、ほかの銀行だと手数料を取られてしまう。当然と思われるかもしれないが、ファミリーマートやセブンイレブンでは、僕の持っている三菱東京UFJの口座の諸手続きは無料で行うことができる。それが夜間だったということもあって、引き出すのに210円もかかってしまった。馬鹿野郎。備え付けの電話で「おたくのATMサービズは使えないので、二度と利用しない」とわざわざ伝えるという無駄なことをしてしまった。
今週は会議が続く。個展に出品する小品の制作も集中して行わなくては。
投稿者 corvo : 09:17
2008年7月 7日
成安造形大学イラストレーションクラス4年生展2008・搬入と展示
昨日の日曜日は、夕方から成安造形大学イラストレーションクラス4年生展2008の展示と搬入。昼間は研究室で、前日の続きの制作を行った。夕方になっても京都市内は、うだるような暑さで搬入を待つ学生たちの顔には既に疲労の色が見え隠れしていた。前日まで制作におわれていただろうから、それも無理はない。商店街の一角にあるギャラリーは、外観もとてもおしゃれで良い場所にあるが、搬入を待つ集団は異様な雰囲気をかもしだしていた。
搬入前に、VWバスのクレープ屋さんで、少し腹ごしらえ。前の展覧会の搬出があるため、結局搬入が始められたのは、7時前になってから。集合時間が早すぎた。そんなこんなで、いざ展示に入ってみると学生の動きも、心なしか鈍い。展覧会に不慣れな学生も多く、ただ額を壁に掛けるだけ四苦八苦している。ひもの付け方もバラバラ。何度か教えるが飲み込みが悪い。
古い建物を改装しているため、中央近くに柱があったりと、展示の難しい空間である。展示場所を学生同士が話し合って決めてきてはいたが、実際に作品を置いてみてみないと、本当にベストな場所はわからない。手際の悪さ、こちらの指導力不足も相まって、大幅に時間をオーバーしてしまった。
でも、皆怪我もなく無事に終わってほっとしている。なかなか良い展示になったと思います。お近くにお住まいの方はぜひ。
会期中は2期入れ替え制で、2会場で展示しています。
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前期:2008年7月8日(火)〜13日(日)
後期:2008年7月15日(火)〜20日(日)
会場:ギャラリーマロニエ / 同時代ギャラリー
同時代ギャラリー&コラージュ
地下鉄東西線市役所前下車徒歩6分
京都市中京区三条御幸町南東角1928ビル1階 同時代ギャラリー
Tel 075-256-6155
12:00〜19:00(日曜日は18:00まで)
ギャラリーマロニエ
阪急京都線四条河原町下車徒歩5分
京都市中京区河原町通四条上る塩屋町332
TEL 075-221-0117
12:00〜20:00(日曜日は18:00まで)
投稿者 corvo : 10:23
2008年7月 5日
暑い!
暑い。初めての滋賀の夏。暑い。関東本部の地下秘密基地が涼しく快適だったので、このギャップは大きい。今日は午前中ですでに36℃。たまらず大学へ避難。
一昨日の夜に急な仕事の依頼のメールを受け取り、昨日午前中に電話で打ち合わせを行う。スケジュール的には非常にリスクが高い。月末には個展も控えているし、豊橋でのシンポジウム、大学での成績付け、合評など行事も目白押しである。しかし、ぜひともやっておきたい内容の仕事ではある。とりあえず僕からの提案で、サンプルを1点作るので、それを月曜日にみてもらって判断してほしいということを伝えた。そうすれば僕も描ききることができるかどうかを判断できる。その急な仕事のために、大学の研究室で制作してきたのである。
仕事を一段落させて、夜はエアコンを買いにヤマダ電機へ。手頃な価格なものがあったのだけど、今日の注文で取り付けは16日後といわれる。逡巡していると、ある老夫婦がエアコンの注文をキャンセルにきて、隣の電気屋だと2日後には付けられるという。間髪入れず,僕も隣のスーパーイズミヤへ移動して、店員に確認し無事注文することが出来た。値段もそれほどかわらず,週明けの月曜日には取り付けてもらうことになった。もうちょっと早めに行動しておくべきだった。パソコンもあるし,さすがに冷房なしではきついです。
明日は夕方から、4年生クラス展の搬入立ち会い。昼間は研究室で今日の続きをやります。
投稿者 corvo : 23:11
2008年7月 4日
新作絵本『ヴェロキラプトル』
今日、手元にやってきた。
ようやく出版です。とはいえ、絵を納めてから出版までのスピードは、ものすごく速かったです。
僕自身も急いで描いたので、絵に勢いの出た部分もあるのですが、もう少し描き込んでおきたかったと思うところもあります。アマゾンにはまだ並んでいないようです。書店にもまだかな。
ぜひ、手に取ってご覧いただければと思います。
投稿者 corvo : 23:08
2008年7月 2日
ANATOMY FOR THE ARTIST
今日届いた本。解剖学の本を少しずつ集めているのだけど、これは久々に面白く内容の濃い本だった。
掲載されている解剖図は、一人のアーティストが描いているのだけど、これが個性的で魅力的なデッサンになっている。また、写真もすばらしく、多くのモデルがその肉体美を惜しげもなく披露している。こういった本をみるたびに、決して日本では作ることができないだろうと、暗い気持ちになってしまう。人間の肉体の美しさを純粋に追究することを目的にした一冊である。メープルソープの写真集に性器が写っていただけで大騒ぎしてしまう国では望むべくもないか。
この本の非常にユニークな特徴として、写真にトレースできる骨格図がついていることである。これは解剖学的構造をとてもイメージしやすい。
例えばこんな感じである。
実はこういう本を作りたいなと思っていたのだけど(でも、トレーシングペーパーを使うところまでは思いつかなかった)、これが出てしまったのでほかの方法を考えないと。
まさにイメージしていたものが目の前にあるという、そんなうれしくも悲しい出来事だったのである。
この本はおすすめです。
投稿者 corvo : 23:51
2008年7月 1日
MacBook Proがやってきた
もう先週のことになるのだけど、2年ぶりにシューマシンを入手した。これまで使用してきたMacBookの力不足を感じるようになってきたため、新たにMacBook Proを導入したのである。なかなかセットアップもままならず、データの移行に四苦八苦しながら、ようやく稼働できるようになった。やはり劇的に速く、快適である。OSも新しくなったため、いろいろと覚えなくてはならないことも多い。フォトショップ、イラストレーターもCS3のアカデミックバージョンをインストール。
前回のMacBook同様、梱包を解くところからの写真。
仕事でばたばたしていたこともあり、わくわくドキドキ感は、前回に比べると小さかったかも。
今回は京都のソフマップで購入。USキーボードをオーダーしたため、注文してから手元にくるまで10日ほどかかってしまった。ソフマップを選んだのは、保険が安く、その内容が充実していたため。15000円上乗せするだけで、5年間の保証が得られる。これは大きい。店頭販売でも、USキーボードが選べることも、大きな要因の一つだった。
スピードに余裕があるためか、膝の上に乗せていても、それほど熱くならない。今度ばかりは、まめにバックアップをとっていこう。
投稿者 corvo : 03:01