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2008年6月26日

Tyrannosaurus skeleton 02

水曜日は朝から夕方までビッチリと授業があるため、ほとんど制作にまわす時間はとれない。放課後は他の作品を、そして関西事務所に戻ってからは、この骨格図の続きを進めた。
blog08062602.jpg
この画像は昨日の段階。胸郭の部分を中心に進めている。これに対するH君のコメントは次のようなものだった。
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肩甲骨の位置は、正直よく分かりません。たぶん(まだ)誰も結論を下せていないと思います。

現生主竜類でも肩帯の位置はまちまちで、飛行する鳥では肩甲骨が胸郭の上の方まできていますが、走鳥類ではけっこう下の方にあります。

筋でつながっているだけの肩帯が、関節状態で発見される化石にどの程度保存されているのかは分からないですし、肋骨に筋の付着痕も残っていないので、推測に頼らざるをえないのですが、僕は昨日送った絵のような感じじゃないかなあと思っていました。(けれども小田さんの意見を否定する理由もありません。)

Lambe (1917)が記載したゴルゴサウルスでも、やはり下の方にあります(添付した図を参照)。

一方で、オビラプトル類の抱卵化石や、エドモントサウルスのミイラ化石では胸郭の上の方に肩帯がついています。これらとティラノサウルス類の化石との違いが、本来の肩甲骨に位置の違いを本当に反映しているのかは正直あまり自信がありません。

肩甲骨のつく角度についても、ほとんど手がかりがありません。肩甲骨のカーブがどのように胸郭にはまるかを見れば分かりそうなものですが、化石の保存状態を考えるとそういう研究はできそうもないですね。

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今日いただいたスケッチについてですが、肋骨はもう少し細いと思います。また、腹肋の形状は、Lambe (1917)の図を参照して下さい。昨日送った僕の絵がまずかったですね。すみません。
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blog08062601.jpg
Lambe (1917)の図がこれ。
上記のコメントや資料をもとに修正したものが、次の画像である。
blog08062603.jpg
肩甲骨、前肢を描き加え、腹肋骨を修正。

さらにこの画像に対するコメント。
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肩甲骨の上端が p16の肋骨にかかっていますが、僕は p15までしかかからないのではないかと想像していました(すみません、あまり科学的根拠はありません)。

関節状態のティラノサウルス類の化石で p15よりも後ろに肩甲骨の上端がきているものは、見たことがありません。

また、上腕骨の関節する位置ですが、もし少し烏口骨側にあるはずです。
上腕骨は、烏口骨とも接するはずです。Brochu (2003)でご確認ください。
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他にも多くのコメントと資料を送ってもらっているのだけど、公開できないものもあるので、抜粋して紹介している。
これらの情報をあわせて、一応完成させたラフスケッチが、次のものである。
blog08062604.jpg
blog08062605.jpg
この画像はさっき送ったばかりなので、現在は返事待ちである。

と思っていたら、今しがたメールが(午前2時39分)。
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スケッチ最新版、拝見いたしました。
こうして形になってくるとわくわくしてきますね。

あとで、細かく見させていただこうと思っていますが、1つ気になる点がありますので、先に述べさせていただきます。

歩いている姿を上から見ると、体軸がまがるのではないかと思います。特に、尾は、大腿骨を引く筋がついていますので、この場合、尾の基部あたりは左側へ曲がるのではないでしょうか。

そのあたりも考慮して、後ほど再度メールいたします。
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どこまで反映できるか、そろそろタイムアップが近づいてきている、

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投稿者 corvo : 2008年6月26日 02:02