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2008年4月21日

YOKOHAMA INTERNATIONAL SCHOOL

今日は朝から、YOKOHAMA INTERNATIONAL SCHOOLへ特別授業の講師として行ってきた。1時間目は午前8時30分からということで、15分を目指して家を出たのだけど、ほとんど渋滞にはまることなく随分早く到着することができた。でも、少し時間を遅らせて出たとしても、大きな渋滞にはまる可能性のほうが大きいので遅刻してしまったかもしれない。きっと、絶対に到着出来ない時間帯があるのだろう。

お題としては「恐竜の復元画」についてのお話。事前に図書館でまとまった数の僕の絵本や図鑑を購入してくれており、読んでくれている子供たちも多かった。朝一のクラスは4年生。INTERNATIONAL SCHOOLでは基本的に全ての授業を英語で行っているのだけど、僕に英語で授業というのは無理な話。そこで生徒の中から一人、ボランティアで通訳してくれるという。45分という短い時間のなかで、実質喋る事ができるのは半分ぐらいの時間だ。短めに準備したスライドショーを見せながら、「復元」についてと「制作のプロセス」を紹介した。通訳も的確でとてもスムーズ。専門用語の部分は僕も補足しながら話してもらった。なかなかはしょるのも上手くて、「6500万年前に恐竜は絶滅してしまったのだけど・・・」という下りは「ものすごく昔に恐竜は絶滅してしまって・・・」なんて意訳になっていた。僕が話したい事は伝わっているので、もーまんたい。
4年生の授業の後は1時間ほど休憩の後、今度は3年生の授業。先生が通訳の立候補を募るのだけど、たくさんの子供たちが元気よく手を挙げてくれる。今度の小さな通訳さんは、本当に丁寧に通訳することに心を砕いていた。でも、通訳することに一生懸命になるあまり、少しずつ声が小さくなっていってしまうのだけど、なんというかとても誠実な人柄と言うか、なかなかすてきな通訳だったのである。
お昼は校内のカフェテリアでビュッフェタイプのランチをごちそうになった。トマト系の味付けが多かったのだけど、さっぱりした味付けで美味しくいただいた。

午後からは2年生。先生方からは「集中力が全然続かない年齢ですから・・・」ということだったのだけど、にぎやかな雰囲気ながら熱心に僕の話を聞いてくれた。さすがに2年生となると通訳は先生がやることになったのだけど、僕の言葉を非常に平易な表現に訳していて、子供たちの目線で話をされているのだなあという部分が良く伝わってきた。この時面白かったのが、僕と先生の間で英語で簡単なやりとりをしていたら、前に座っていた女の子が「なんだ、英語しゃべれるじゃん!(って英語で)」叫んだのがおかしくておかしくて。でも、君たちに正確に言葉を伝えら得るような語学力は僕にはないのだよ。勉強しなきゃねえ。
その後は、当日に急遽頼まれた5年生の授業でも、短時間で簡単に授業。合計4クラスに授業をするというハードな一日でした。
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こんな感じで原画を展示しての授業。このためにわざわざ車で行ったのである。
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子供たちの前でホワイトボードに落書き。

INTERNATIONAL SCHOOLを訪問したのは初めてだったのだけど、面白い経験だった。日本の中にある異国であり、まったく違った文化がそこにある感じだ。何度か日本の小学校でも喋ったことがあるが、常に積極的に発言しようという姿勢はほとんどなかった。皆の前では「恥ずかしい」という気持が先にたってしまうのかな。今回、喋っている途中でも気になったら質問してね、なんて言っておいたら、一言二言話す度に次々と手が挙がる。まったく進まないので、急遽最後に質問タイムを持ってきたのだけど、それでも話をしたくてうずうずしているのが見ていてよく分かる。

僕が一番嬉しかったのは、彼らが僕を「絵描き」だと認識していてくれたことだ。最初に断りをいれなかったのだけど、恐竜に関する学術的な質問はほとんどなかった。「いつから恐竜を描く事になったの?」とか「どういうきっかけで恐竜を描く事になったの?」とか「今まで何枚ぐらい描いたの?」とか、職業としての「イラストレーター」や仕事の内容について興味を持ってくれる子供たちが多かったことに驚いたのだった。
少々寝不足で向かった横浜だったのだけど、とても有意義な経験の出来た一日でした。また足を運びたい学校ですね。話を聞いてくれた子供たち、スタッフの皆様、ありがとうございました。
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投稿者 corvo : 2008年4月21日 23:43