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2008年3月18日
荒れに荒れた開幕戦
先週末、2008年F1GPが開幕した。2007年シーズン最終戦の結果をデトロイトの空港で知ってから、ほとんど休まず仕事をしてきているので、あっという間に開幕がやってきたという印象である。
レース結果や展開については、ここやここを見てもらえばよしとして、近年稀に見る荒れたレース展開だった。ルイス・ハミルトンだけがまったくその影響を受ける事なく、きっちり仕事をこなして優勝。マクラーレンの強さと信頼性の高さが目立ったレースだったのだけど、一方のフェラーリは展開、結果ともに散々だった。オフシーズンの調子の良さはどこへ行ってしまったのか。オープニングラップから序盤にかけての、キミ・ライコネンの走りはさすがと思わせる力強いものだったが、チーム戦略のまずさや、自信の無理なブレーキング、不用意に芝生にリアを乗せてしまってのスピンなど、1ポイントを棚ぼたで手にしたとはいえ、フラストレーションのたまるレースだっただろう。チャンピオンになったとはいえ、まだ安定した力強さには欠けるのかもしれない。おそよ、ディフェンディングチャンピオンとはいえないパフォーマンスだった。
もうひとりの現役チャンピオンであるフェルナンド・アロンソは、したたかに闘った。優勝を争うには非力なルノーのマシンでじっとチャンスをうかがい、時には牙をむき出してアタックをかけ、4位というルノーとしては上々の結果をさらっていった。アロンソは荒れた展開でも、本当にミスがない。
中嶋一貴が6位に入賞したことは喜ばしいことだけど、最後のペースカーが入った後のクラッシュは余計だっただろう。ロバート・クビサをリタイアに追い込んでしまった。
めまぐるしく変わる順位は見ていてある種の面白さはあったが、およそプロフェッショナルなレースとは言えない部分も多かった。22台中7台しかチェッカーフラッグを受ける事ができないというのは、見ていて面白いものではない。しかもそのリタイア原因の多くが接触や追突などの、レーシングアクシデントだというところも興ざめだった。次はもっといいレースを見たい。
今年もCS放送でレースを見ているのだけど、相変わらず局アナの実況は酷い。いい加減、ドライバーを間違えるのは辞めて欲しい。呆れてか、面倒くさいのか、解説者も訂正せずに流してしまっていた。フジテレビにはちゃんとF1の実況のできるアナウンサーはいないのだろうか。情報の正確な実況を切に願う次第である。
投稿者 corvo : 2008年3月18日 01:25