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2008年2月25日
ワンフェス初体験
土曜日は強風のため出掛けられなかったおかげで、「サイカニア」を完成することができた。依然スケジュールはきつきつで時間に余裕があるわけではないのだけど、日曜日が午後から東京ビッグサイトまで行ってきた。そうワンダーフェスティバルを見に行くためである。有明に行くときは電車でいくとかなり不便なので、車で行くことにしているのだけど、強風のためハンドルを取られることがあり、けっこう怖い思いをした。背の高いカングーを避けて、安定性の高いRSを選んだのだけど、首都高ではかなり神経を使った。
これまでも友人数名が出展しているにも関わらず一度も行ったことがなく、「小田はワンフェスには来ない」が仲間内での定説になっていたのだが、関東にいる間に一度は行っておこうと思い足を運んだのである。
エルステッド&Fragi-ragi、SHINZEN造形研究所、RC GEAR、アクアプラントといった友人のブースを中心にまわる。というより時間もなく、広すぎてとても見切れるものではなかった。もうひとつ目当てにしていたのが、ANIMAL BONE & SKULL専門ブランド『GALVANIC』。僕は勝手に骨屋さんと呼んでいるのだけど、仲間内では「骨屋さんどこ?」で通じてしまう。ここで散財。いい買い物ができた。
ダチョウの頸椎。実際はこんなに曲がらない。ばらばらの頸椎を簡単にアルミの針金でつなげたもの。もう少し綺麗に加工しなおす予定である。初めてじっくりと観察したのだけど、椎体の関節が竜脚類の物とはまったく違う。ダチョウの頸椎は可動することを前提の構造になっているが、竜脚類では出来るだけ動かさずに姿勢を保持する構造にしか見えない。やはり何事も本物を見てみないと気づかないものである。
カニクイザル。表面に塗られたニスがちょっと邪魔であるが、猿の頭骨は持っていなかったのでひとつ欲しかったのである。(人間も猿に含めれば、ひとつはもっていたけど)
魚のハモ。鋭い歯が並んでいる、口蓋歯まで鋭く尖っている。
これは描いてみる予定。いい形をしている。
今回は初めてのワンフェスということで、いろいろと失礼なことをしでかしそうになってしまった。
ブースはほとんどが長机を並べて、その上に模型を飾っている。ちょっと凝ったひな壇を設置しているブースもあるが、すべての模型はむき出しで至近距離で見ることができるようになっている。友人に頭骨の模型を見て欲しいと言われたので、思わず手に取ろうとしたら、すごい勢いで止められてしまったのである。そこで注意されなかったら、よそのブースでやってしまってトラブルになってしまっただろう。危ない危ない。ただ、個人的には、机の上に置いてあるだけだと思わず手に取ってしまうと思うのである。そのためにガイドブックにもマナーとして明記してあるのかもしれないが、まったく知らない部外者には容易には気づかないことのひとつのように思う。もうひとつ感じたのは、それぞれのブースが展示空間を形成していないということである。多くの場合、ただ机があり、展示品があるだけである。露店が並ぶ猥雑さもなく、それぞれのブースが響き合うという感じでもない。長机を挟んで来場者と極めて個人的なやりとりをする、悪く言えばお役所の相談窓口のような雰囲気を感じた。17時までのイベントなのに、16時30分ごろからいそいそと片付け始めるブースが多いのもお役所的。
友人とも会えて、目的の骨も買えて、僕としては充実した2時間ほどだった。急いで家に戻って、制作の続きを始めたのは言うまでもない。
投稿者 corvo : 2008年2月25日 23:55