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2007年12月31日

ハゲタカに嵌る

ついに2007年も大晦日。昨年の年末も仕事が終わらず、ずっと描き続けていたような気がする。1年を通してずっと描き続けた、そんな1年だったかもしれない。今年は仕事をしながらも、種をまこうと思っていたのだけど、いくつか良い種をまけた気がする。来年、収穫できそうなものもあるし、もっと時間をかけて育てるものもある。と、ここまではタイトルと全然関係のない話。

今、「ハゲタカ」に嵌っている。一週間ほど前に、再放送していたNHKドラマを見たのがきっかけである。オンエア時には途中から見たこともあり、それほど興味が持てなくて今ひとつ面白さがわからなかったのだけど、今回第一話から見たらすっかり嵌ってしまった。そこで小説も取り寄せて読んでいるのだけど、これがドラマ以上に面白い。ドラマ化にあたって人物の設定も、ストーリーもかなり変えられているが、ドラマはドラマとして楽しむことができた。小説は長編ではあるが、ぐいぐいと読ませる迫力がある。仕事の合間に漫画を読むような感覚で読み進めている。これが読み始めると止まらない。
もっと他に読まなければいけないものや、読みかけの本が多数あるのだけど、ついつい手にとってしまう。

現在、「ハゲタカ2上巻」を半分まで読んだところ。
休憩時間が待ち遠しい。

少し前にお知らせした「超大型ロマンアドベンチャースペシャル 「イシグアラスト タランパジャ~地球最古の恐竜が眠る大地~」」の公式ページが出来ている。といっても1ページだけ。裏番組が「のだめ」とは。
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投稿者 corvo : 00:47

2007年12月30日

紙とキャンバス

今、描いている大画面は、久しぶりにキャンバスを支持体にしている。これまでの仕事は、紙に描くことが圧倒的に多かった。一番気に入っているのは、このblogでも度々紹介しているアルシュのホットプレス(極細目)だ。ロットリングで描いたり、透明水彩を使う場合は、もっぱらBBケント細目のイラストボードを使っている。
油彩を描いてきたとき以来のキャンバスであるが、これほどアクリル絵の具と相性が良いとは思わなかった。今回使っているのはクレサンジャパンA-Line Canvas「FD 麻・細目」である。スムーズな表面が好みなので、キャンバスも細目を選んでしまう。でも、実際描くときはテクスチャーも付けるし、ざらついた下地を必要とする場合もある。どちらにしても、最初がスムーズな表面であると応用が効かせやすいので、僕の描画には適している。
キャンバスの利点として、タッチの伸びやかさがある。どういうことかというと、適度に筆先が走ってくれるのである。これが紙だと吸い込み(吸湿性)が強すぎて、筆先が必要以上に引っかかってしまい、絵に伸びやかさがなくなってしまう。細かなタッチも、キャンバスのほうがごまかしがきくので、結果的に美しい仕上がりになる。紙の方が忠実に毛先の乱れまでも捉えてしまう。キャンバスの持つしなやかさが、手への負担も減らしているように感じる。
これから先、全ての仕事でキャンバスに移行していくかどうかは分からないが、大きな可能性を知ることが出来たので、色々試していきたいと思っている。ただ、紙よりもコストがかかるのが玉にきずである。
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投稿者 corvo : 01:18

2007年12月29日

鱗を描く2

年賀状を作ったり、忘年会に参加している間に、更新が遅れてしまった。

毎日、鱗を描き続けている。
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以前から繰り返し書いているが、地面と接地する部分のディテールは重要である。ここがきちんと表現できていないと、その生物の重量や重心、バランスといったものを感じることができない。
でも、まだ描き込みが足りない。

昨日、年賀状を無事出すことが出来た、例年に比べると異常に早い。いつもなら大晦日に作っているところだ。おそらく元旦に届くと思います。
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投稿者 corvo : 14:58

2007年12月26日

鱗を描く1

鱗を描くのは、手間と時間がかかる。筆というやわらかい素材で、硬い鱗を描くのは、質的にマッチしているとは言いがたい。羽毛やほ乳類の毛を描くのに筆は適しているのだけど、鱗を描くのはその何倍も手順が必要になる。機械的に点描で描くだけでは、鱗の持つ立体感や、その生物の形態に沿った光の当たり方を表現することはできない。
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ハドロサウルス類の頭部の鱗の表現。可動部分とそうでない部分で、鱗の大きさを変えている。
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「今週のビックリドッキリメカ発進!」ではなく、遠景の群れ。

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出来上がった年賀状。今年は印刷にしようかなと思っていたのだけど、ぐずぐずしている間に時期が迫って来てしまい、例年通りプリントゴッコで制作。プリントゴッコ用の消耗品も、かなり値上がりして来ている。インクジェットプリンターの普及で、プリントゴッコの市場も先細りなのだろうけど、手軽に出来るシルクスクリーン版画として生きのこっていって欲しい。うまく使えば、かなり繊細な表現も可能です。
これから宛名ラベルを作らなければ。実はこれが一番面倒くさい。
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これか

投稿者 corvo : 23:15

2007年12月25日

何度も修正

忘年会シーズン。年々ありがたいことに、呼んでいただける場が増えている。全てに参加できるわけではないが、自然と酒量が上がってしまう。
全体は披露できないけど「ちら見せ」大画面の制作は日々進んでいる。これだけ大きな画面になると、かなり詳細なエスキースを作って始めるのだけど、それでも修正点は出て来る。僕の場合、完成にいたるまで積極的に修正を加えることが多いので、構図自体も少しずつ動いていく。
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足下に広げられた資料と、絵の具とパレットをのせたワゴン。使っている色数は、ごく限られたものばかり。
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修正を重ねるので、どんどん線が増えていく。イラストレーションの場合、エスキースをトレースしてから構図を動かさないことが多いと思うのだけど、もともと絵画出身の僕はわりと平気で描き直してしまう。ポーズも随分変化してきた。でも、そろそろ基本的な構造は決定しなくては。

大福&豆福帰って来ました。
里親探しはなかなか難しいです。「縁」のものなのですよね。
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投稿者 corvo : 14:59

2007年12月23日

植物を描く1

全貌を公開できないというのは、こちら側もストレスなのだけど、来春まで我慢のほどを。
でも、大きい画面を描くのは気持ちがよい。画面が大きく、登場する要素も多いのだけど、構図は極めてシンプルである。ここ数日は、背景の植物を描くことに時間を一番使っていた。
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遠景は針葉樹がメイン。近景には低木や種子植物を描く予定である。
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投稿者 corvo : 12:44

2007年12月21日

ネタ

由緒正しき関西のおっちゃんである荒木さんのblogのエントリー「M-1グランプリ2007記念」で、関係者にしか分からないが絶妙なネタが披露されている。でも、徳川君が登場しないんだよな。

関西のおっちゃんつながりで、仕事の合間にはまっているのがこれ。

現在7巻まで出ているが、入手したのは3巻まで。美大を出た主人公たちのゆるい日常(その背景は実は壮絶なのだけど)。
僕の方は相変わらず修羅場が続いています。
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投稿者 corvo : 23:24

2007年12月20日

地方で打ち合わせ

水曜日は朝から打ち合わせ。朝からだというのに、場所は地方。西の方です。3時30分に寝て、朝5時起き。6時11分に最寄り駅を出発して、現地に着いたのが9時30分すぎ。新幹線の中で寝てしまい乗り過ごすのが怖かったので、携帯のアラームもセット。天気も良く気持ちのよい日で、無事、時間通りに到着出来てよかった。
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メタセコイアの木。冬なのでかなり落葉している。中生代の植物を描くときの参考に写真を撮ってきた。
例によって打ちあわせの内容は書けない。なんとも情けないエントリーである。ここのところ書けないネタばかりで、申し訳ない。
とにかく仕事で絵を描き続けています。延々と。
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投稿者 corvo : 23:51

2007年12月19日

子猫4匹の里親さんが決まりました

ごまぐりもなかにっきで募集していた子猫の里親さんが決定しました。体調を崩している5ヶ月の子だけ残っていますが、FeLV猫白血病ウィルス症に陽性反応が出たということで、早々に募集はストップになっています。回復できるかどうか、心配です。
もうひとつお知らせが。ごまぐりもなかにっきの川上さんが、絵本を出版されました。彼女のサイトをご覧になった方はご存知だと思いますが、本職はイラストレーターなのです。

発売されたばかりなのに在庫切れになっています。アマゾン、相変わらずである。
bk1ならすぐに買えますね。「しょう太とねこのサーカス

明日というか、もう今日なのだけど、朝10時から打ち合わせ。地方出張なので5時起きしなくては。寝る時間あるかな。
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投稿者 corvo : 01:06

2007年12月18日

Dick Blickでお買い物2

今回はアクリル絵の具を個人輸入。ゴールデンのアクリル絵の具はターナー色彩が代理店をしており、日本でも購入することができる。しかし、すべての品番が輸入されているわけではないので、カタログに載っていないものを中心に発注したのである。Dick Blickのサイトから注文したのが12月7日だったので、約10日で手元に届いたことになる。計画的に発注すれば、充分に仕事でも間に合うタイミングだ。
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海外の画材カタログや、メーカーのサイトを見ていると、未だ日本は極東の田舎であることを痛感する。あまりに輸入されていないアイテムが多すぎる。今回のように個人で輸入するという手段はあるが、現地で買うよりもずっと高い送料を負担しなくてはならず不利である。また、日本のメーカーが同じような種類のものを作っていない場合が多いので、結局自前でどうにかしなくてはならない。
でも、これで心置きなく大作を制作することができる。ちびた絵の具チューブと格闘するのは非効率的だし、精神衛生上もよろしくない。画材をみみっちく使うような仕事の仕方はしたくない。画面に向かってぎりぎりの攻防をくりかえすのだから、手札だけはきちんと揃えておきたいのである。

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投稿者 corvo : 02:24

2007年12月17日

東京ミネラルショーと水口博也スライドショー

昨日は午後から都内へ出掛けて来た。午後3時30分に池袋の東京ミネラルショー会場入り口で、イラストレーターの柏崎さんと待ち合わせ。会場までの道のり、とにかく人が多い。まともなペースで歩けないほど。師走の日曜日の人では、半端ではない。パレオサイエンスのブースに荷物を置かせてもらって、会場を見て回る。今回はそれほどめぼしい物もなく、ほとんど買い物しなかった。知り合いや友人に会う確立が高いので、一種社交場のようになっている。
午後5時30分になったところでミネラルショーの会場を後にして、渋谷へ移動。池袋駅への帰り道は、往きよりも随分すいていたのだけど、渋谷に着くと昼間の池袋以上だった。当然か。
渋谷に移動したのは、写真家の水口さん主催のスライドショー「2007アラスカ報告」を聞きにいくためである。会場は渋谷区勤労福祉会館。渋谷のど真ん中、パルコの正面にあるのだけど、建物の中は静かで時が止まっているような趣がある。スライドショーの前半では暗くなった途端に睡魔に襲われてしまった。後半は頭もしゃっきりして、水口さんの楽しい話と美しいスライドを存分に楽しむことができた。
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勤労福祉会館から見た渋谷の光景。まったく異質な世界にいるようだった。スライドショーの後は水口さんを交えての懇親会。柏崎さんとともに参加する。今回、依然会いたいと思っていた人物と会って話をすることができた。海洋生物のイラスト制作を中心に活躍している河合晴義さんである。絵のこと、生物のこと、いろいろと話をしたのだけど、まだまだ話足らず、再開を約束してこの日は別れた。懇親会もとても楽しく、すっかり酔っぱらって終電の一つ前で帰ることになってしまった。寝過ごすこともなく、無事最寄り駅で降りて帰宅することができた。

すでにネット上でも情報が流れていますが、昨年、テレビ収録のために訪れたアルゼンチンの番組の放映が決定しました。超大型ロマンアドベンチャースペシャル 「イシグアラスト タランパジャ〜地球最古の恐竜が眠る大地〜」
放送時間
2008年1月4日(金) 21:00~23:18
【出演者】西島 秀俊
(恐竜発掘チーム)
平山 廉(早稲田大学教授、古生物学者)
小田 隆(画家、恐竜の復元画で有名)
久保 泰(東京大学大学院・地球惑星専攻)
村上 瑞樹(早稲田大学大学院・環境資源及材料理工学専攻)
【ナレーター】渡辺 謙
このblogで連載していたアルゼンチン紀行もそろそろ再開しなくては。
また、放映が近づいて来たらお知らせします。

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大福、豆福、すあまに里親さんが決定しました。

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投稿者 corvo : 21:30

2007年12月15日

雲を描く2

相変わらず、全貌を公開するわけにはいかないのだけど、雲を描いた。空と雲の部分はおおよそ完成。
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次に描くのは背景の植物。その後、遠くにいる生物から、近くにいる生物へと描いていく。積乱雲であるが、モンゴルに行った時に撮影して来た雲の写真を参考にしている。遮る物のない大地では、雨が降っている様子も遠くから見ることができた。

まったくの余談なのだけど、kikulogのエントリー「フィクションと科学的正確さ」で、「先日、仕事をしながら「機動戦士ガンダム”めぐりあい宇宙編”」を見ていたのですが、浴槽に湯をはって入浴するというのは、無重力の状況で実現するのは凄い技術だなあ、とつまんないところでひっかかってしまいました。」というコメントを書いたら、「 ホワイトベースにはいちおう遠心力を使った人工重力ブロックと称する区画があります。」「ホワイトベースはディスカバリーと同じくドラム型の擬似重力を発生する居住区を持ってます。」ということを教えてもらった次第。
つくづく僕はオタクではないなあ。
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投稿者 corvo : 23:21

2007年12月14日

芸大美術解剖学研究室で集中講義3

昨日は1ヶ月ぶりの集中講義の日。冷たい雨の降る、日中からとても寒い1日だった。
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少し早く着いたので、音校の学食キャッスルで「ポークカツ」を食べる。ライスもついて600円(ほんとは610円のところまけてもらった)。学生のときから、多分値段も変わっていない。食券売り場の後ろのメニュ−表も変わっていない。おじさんも健在。注文してから揚げるので少し時間がかかるのだけど、肉厚のある豚肉はとてもやわらかく美味い。味も変わっていない。

今回で講義も3回目。いよいよ本格的な組み立てに入っていく。といっても紙の上でだけど。講義を受けている学生達は解剖学の知識はあっても、恐竜に関する知識はまったくない。僕にとってもどういった出来上がりになるか、非常に興味深い。かなり活発に質問があるので、基本的に間違った復元になることはないのだけど、関節のちょっとしたずれから微妙に異なった骨格図が出来上がりつつあった。
使用している骨格の図版も、化石をスケッチしたものなので、どうしても3次元的な変形がある。そのためきっちり関節させることができない部分があり、最適な妥協点を見つけていく必要がある。
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胴椎のつながりが少し円弧を描くようにつながっている。ほんの少しだけど、ほ乳類的といえるだろうか、
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少し前上がり気味の姿勢。ほんの数ミリずれるだけで印象ががらりと変わるのが面白い。
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僕自身もいつも悩むのが、肩甲骨の位置。これはまだ自分のなかでも正解を見つけられないでいる。肩甲骨の位置と角度で、姿勢が激変してしまうので重要なポイントである。
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簡単なスケッチをホワイトボードに描きながら説明。毎回、ボードを一杯までつかってしまう。
彫刻科出身の学生から、「復元彫刻を作る仕事というのは多いのですか?」という質問があったのだけど、正直に多くはないと答える。ただし、潜在的なニーズはあると思うし、必要だと思っている研究者や博物館関係者は多いだろう。予算などの制約でなかなか実現しないのかもしれないが、どうしてこんなものしか作れないのか?と思うような造形物を目の当たりにすると、きちんと知識と技術をもった作家に出て来てほしいと切に願うばかりである。
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投稿者 corvo : 23:29

2007年12月12日

雲を描く

今日は一日、延々と雲を描いていた。雲だけといっても画面が大きいため時間がかかる。エアブラシは使わずに、筆とアクリル絵の具で描いている。
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この画像の部分だけでも、幅70cmほど。あともう少しということころで、描き上げることができなかった。背景が出来上がってから、手前の生物を描いていく。

明日は芸大で集中講義の日のなので、それほど制作に時間を使うことができない。

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投稿者 corvo : 23:43

2007年12月11日

STUDIO PORCUPINEよりのレポート

某社企画によりcorvoさん宅に伺いました。
corvoさんが絵を描いている姿の撮影という主な目的もあったのですが(著者近影ってやつですね)、今corvoさんが手がけている100×333cmのキャンバスを見ることができるというのも楽しみのひとつでもありました。

地下にあるcorvoさんのアトリエは通常、資料とか骨とか制作途中の絵とか、たくさんの没下絵とか、第三者から見たときには雑然と、しかし、どこか整理されているといった状態でいろいろなものがあちこちに置かれています。
アトリエの一番奥のスペースにはイーゼルが置かれ、そこには描きかけの絵がかけられていて、横に置かれたテーブルの上に資料やら骨やら、corvoさんが教えている近所の子の絵などがごさっと置かれています。たまにcorvoさんはこのスペースの奥の壁を利用して壁キャッチボールなんかをしています。
そして、そこは天窓から自然光が入る、アトリエの中でもやさしげなスペースでもあるのです。

しかし今日、入り口からまっすぐに階段を下りて、目に入ったその場所は、いつものものが置かれている印象とは違っていて、広い空間が作られていました。そして壁には美術館などでしか目にすることはできないであろう大きなキャンバスがかけられ、それがやわらかい光に浮かび上がっているさまは、いつもとは違うものを目にした違和感とともに大仕事の道具が持つ不思議な迫力をもって見るものに何かを感じさせるものがありました。
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撮影は、彼が描いている様子を、こちらが勝手に撮っていくというスタイルで行いますが、実際にはそれだと絵にならないこともあるので、時折ポーズなど注文をつけながら進めていきます。描画中の画家を撮るのは初めての経験なのですが、corvoさんはこちらの注文や、質問に丁寧に答えながらも集中力を切らさずに描き上げていきました。
最初はキャンバス全体に下絵を写してある状態でのスタートでしたが、話をしながらも、するすると筆を走らせ、線と粗い塗りで立体感を持ってキャンバスに古生物の姿を浮かび上がっていくさまは見ていておもしろく、例えて言うなら「水森亜土が歌いながら透明アクリルボードに両手で絵を描いているような疾走感」がありました。
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時折資料を取り、たまに遠くから全体を見て検討しながら描いていたのですが、恐らくは完成までの設計図が頭の中に出来上がっているのでしょう。大きなキャンバスの間近で描いていると全体像は見えにくいはずなのに、一見、無造作に見える筆遣いから、バランスよく絵が作られていきます。
撮影が一段落するころには、キャンバスには下絵の線画の部分がほとんど描かれていました。
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Cap:資料のパラサウロロフス骨格と話す技術を持つ画家

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Cap:遠い位置から検討する画家

全国の恐竜ファンのちびっこたちが見たら、すげーすげーの大合唱だったことでしょう。
ぼくのような大きなお友達も楽しみました。
クライアントとの関係上、まだ公表するわけにはいかないということですが、かなりの大作です。
今から完成が楽しみです。そして、この絵が真の姿を現すのは、完成のさらにその先……
---
レポートありがとうございました。写真で見ると、そんなに画面も大きく感じませんね。描き込んでいくと大変なのですが、今のところそれほど大きさに対する戸惑いはないです。最終的に拡大される恐怖に、どれぐらい打ち勝つことができるかです。
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投稿者 corvo : 10:31

2007年12月10日

Smilodon06

スミロドンに新たな指摘が入り、急遽修正。僕も気になっていたところなどで、直してみてすっきりした。でも、レプリカの頭骨を入手すべきだったかも。そうそう買えるわけではないですが。
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奥歯の位置を修正。指摘のメールと画像を送ってもらったのが9時18分。今日の11時に担当者が取りに来ることになっていたので、大急ぎで修正を加えた。少し待ってもらって、無事納品。こういうスリリングな展開は好きです。
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修正箇所のアップ。これで少し不自然さは解消されただろうか。もう納品してしまったので、これで終了。
ご指摘いただいた皆様、ありがとうございました。

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投稿者 corvo : 11:45

2007年12月 9日

Smilodon05

昨日の夜は恒例の恐竜倶楽部忘年会。その席でRC GEARの横山君から、「あのスミロドン、ちょっときになるとこあるんだけど」おいう指摘を受けて、そのポイントを教えてもらった。画像資料まで提供してもらったものだから、帰宅後と今朝に早速修正。感謝です。
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これではどこが修正されたか分かりにくいと思うので。
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修正ポイントの比較。上あごの巨大な犬歯が収まるために、下あごのその部分をもっと狭く描き直したのである。
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さらに拡大したもの。これで大丈夫かな、横山君。
こういった指摘をしてくれるのは、とてもありがたい。ネット上で公開しているメリットのひとつだろう。

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大福と豆福は里親さんが決定したということです。とびきり可愛かったですしね。すあまとよもぎもお見合いが決まっているようです。
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投稿者 corvo : 12:31

2007年12月 8日

新編 家畜比較解剖図説


この本の存在は以前から知っており、恐竜の復元の参考にするため、鶏の部分だけコピーしてもらったものを持っていたのだけど、あらためて書籍を購入することにした。家畜は人間と密接に関わってきた動物であるため、身体の構造や機能が良く知られている。人間の都合で改良されてきたという側面はあるが、もともとは野生動物であり、基本的な身体的特徴や構造は変わっていない。僕自身、解剖学に関してはまだまだ勉強不足であり、実際に教科書として使われているものを活用して研鑽する必要がある。各部位の名称には英名も併記されているため、論文を読むときの参考書にすることもできる。

さらにこれらの本も手元にあると、より深く理解を進める事ができる(僕自身、それほど深く理解できているわけではないです)。
「新編 家畜比較解剖図説」は恐竜ピザはチキン味:家畜の骨格や筋肉を解説した図説でも紹介されている。このリンク先のエントリーのコメントにちょっと気になる書き込みがあったので、僕も書き込んだのだけどまだ返答はない(多分これからもない)。
そのコメントを引用すると「家畜の動物の骨格や筋肉を考えて恐竜にもその考え方を応用するって…呆れ果てます。恐竜の骨格や筋肉のしくみは人が食糧として育てる家畜とは全然違いますし、応用もできないし、増して、当てはまりもしません!野生の動物を参考にした方が増しです!」とあるのだけど、野生動物と家畜動物で筋肉や骨格に違いがあるわけではない。わざわざ野生動物を参考にする、という発言は理解できない。
さらに「はっきり言って、恐竜の骨格を見るときに、家畜を参考にするのは誤りとしか言いようがありません。またデタラメな恐竜像が広がるにすぎないじゃないですか。古生物学者には呆れた話だと思います。」とも。この本で紹介されている動物はほ乳類と鳥類であるため、直接恐竜の参考になるのは鳥類かもしれないが、ほ乳類であっても骨の構成に大きな違いがあるわけではなく、同じ脊椎動物として共通点も数多くある。「家畜を参考にするのは誤り」とあるが、それこそ誤りであろう。「デタラメな恐竜像」ってなんなのだろうか。どこに「正しい恐竜像」があるのだろうか。それが分からないからこそ、様々な方法で研究がなされているのである。このコメントを書いた方の主旨がどこにあるのかは分からないが、何を言いたいのか分からないのである。
ただ、はっきりと言える事は、「新編 家畜比較解剖図説」は非常に良い本であり、復元に参考にできる部分も数多くある。少し高いが、復元に携わったり目指すのであれば、手元に置いておいて損はないはずである。
出版元のサイトで、目次を確認することができる。上巻下巻。図版も非常に分かりやすく綺麗です。

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問い合わせも多くなっているようです。早く決まると良いなあ。

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投稿者 corvo : 02:51

2007年12月 7日

Smilodon04

ほぼ2日でスミロドンを完成。このペースで走り続けなくては、終わりが見えそうにない。
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これは、昨日までの制作プロセス。毎度ワンパターンである。
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完成した画像。実際のものよりも、明るくなってしまっている。もう少し落ち着いた色である。
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顔のディテール。スミロドンを描いたのは、今回がほぼ初めて。

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5ヶ月になるあんちゃんが決まりそうだったのだけど、猫白血病ウイルス陽性ということで、キャンセルになってしまいました。単独で飼うなら問題ないですが、先住猫がいる場合は難しいです。
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投稿者 corvo : 03:02

2007年12月 5日

木枠到着

今日の午前10時前、ようやく木枠が到着した。
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梱包を解き、木枠を組み立てる。100x330cm。パネルと違い軽いので、扱うのはそれほど難しくない。一階にある妻の作業場を借りて、キャンバスを張るところまで済ませてしまう。ガンタッカーを使えば、一人でもそれほど難しい作業ではない。
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地下のスタジオにキャンバスをセッティング。ギリギリだ。これからここへ下絵を写していく。絵の内容を紹介出来ないのが残念。
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投稿者 corvo : 17:26

2007年12月 4日

Smilodon03

スミロドンのエスキースが完成。
3番目のラフスケッチをもとにすることになり、監修の先生から届いたコメントは以下の通り。
「とくに大きな修正は必要ありませんが、牙をむき出すと鼻面にしわがより、目が半分閉じたような状態になりますから、やや目のあたりに気をつけて描いてもらって ください(資料添付)。口はもっと開けてもOKですよ。」
これらの指摘を元に描いたのがこれ。
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アルシュ紙に鉛筆。印刷される原寸で描いている。
このエスキースをトレースして着彩していく。年末進行で完成させねば。
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イエネコの頭骨も参考にする。歯の形状を観察するのに、とても役立つ。

昨日は打ち合わせラッシュ。正午に上野、午後2時に早稲田、そして午後4時30分に勝どきというスケジュールだった。
それぞれに有意義な打ち合わせで、かなりイメージが固まってきた。

今日はがっかりなことがひとつ。頼んでいたキャンバス用の木枠が届かなかったのである。11月20日頃にメールで発注していたのに、メーカーの担当者が忘れてしまっていたのが、そもそもの始まり。先月末に慌てて発注してもらい、今日の午前着という約束だった。なのに、再び先方のミスで日付を間違えて明日になってしまった。失われた時間は戻ってこない。木枠の大きさは100x333cm。久々の大作で楽しみにしていたのに、まったく腹が立つ。
絵の具の発注もしなくては。いくつもの仕事が並行して進んでおり、僕自身もちょっと混乱気味である。
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投稿者 corvo : 21:45

2007年12月 3日

週末

先週金曜日は非常勤講師の日。今学期最後の授業なので、講評会をかねて成績をつける。ぐずついた天気でときおり小雨が降っていたが、放課後には少し野球の練習をすることができた。草野球に復帰してから、身体の調子がとても良い。肩も出来上がっており、怪我をするまでの球威に近づいている。この季節はすぐに日が落ちてしまうので、あまり長時間できないのが残念。
その後、都内にある紙屋「紙舗 直」へ。さまざまな手漉き和紙を扱っている有名店であるが、訪れたのは初めて。小さな店舗だが、所狭しと紙が置かれている。1階は白無地のものが中心だが、2階には染められたものや、加工されたものが置かれていた。描画用というよりは、クラフトやインテリア(壁紙)に使用するのが主な目的なのだろう。それぞれに同じ物はなく、それそのものが表現された作品のようだった。値段もかなり高額。店内の壁にも和紙がふんだんに貼られていた。この店は、ドイツの版画家ホルスト・ヤンセンが愛したことでも知られており、店内にはヤンセンの画集やポストカードも置かれていた。

土曜日は朝一から打ち合わせ。午前9時から自宅でということだったのだけど、携帯をマナーモードにしていたため目覚ましに気づかず、自宅にかかってきた電話で起きるという失態を演じてしまった。すぐに最寄り駅まで迎えにいき、20分遅れで打ち合わせをスタート。例のごとく、その内容についてはかけないのだけど、僕自身が「後だしじゃんけん」に加担してしまうのは、あまり気分のよいものではない。日本の博物館作りの抱える大きな矛盾が噴出してしまっている。

午後からは野村学芸財団の懇親会に出掛ける。僕が学生のときに奨学金をいただいていたところで、銭形平次の原作で有名な作家野村胡堂氏が設立した財団である。大きな金額ではなかったが、返済の義務がなく、この奨学金の存在には今でもとても感謝している。金利が低いためその運営は厳しいものだと思うが、今でも新しい奨学生を毎年採用して存続している。
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懇親会の会場は東京駅の近くだったのだけど、帰り道、光に誘われて撮影。
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このあたりは夜が明るすぎず、やわらかな光でも映える。
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caplio GX8の夜景モードで撮影。GR DIGITAL Ⅱが欲しいが、まだまだ現役である。
懇親会後、財団で同じく奨学生だった友人と飲みにいった。某有名自動車部品メーカー勤務のパキスタン人、翻訳家、僕というメンツで飲み会。外資系の企業といえども、日本の悪しき習慣は健在のようで、組織の問題点などを聞くことができた。家が遠いということで、1時間ほどで彼だけ帰路に。その後は翻訳家の友人と僕とで、えんえんとけっこう暑苦しく語り合ったのであった。翻訳の仕事もダンピングが激しく、英語が出来れば誰でも出来ると勘違いされている業種である。彼は電子工学の専門知識を活かした翻訳を主にやっている。そこで、仕事の一つとして紹介してもらったのがこれらの雑誌である。

彼の担当はそれほど多くないのだけど、アメリカの雑誌の翻訳版で「大人の工作」といった内容である。お馬鹿な作例が楽しい。彼は、今年脱サラしてフリーランス仲間になったのだけど、頑張っていってほしいひとりである。どんな分野でも深い知識や経験をもった領域があることは強みになる。
二人でどぶろくをしこたま飲んで、楽しい時間を過ごしたのであった。

日曜日。午前中に友人から勧められた「松戸迷彩会」の展示を、小金市民センターに観に行く。
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驚いたのがこれらのモデルで、すべてゴム動力によって飛ばすことができる。プラモデルと見間違うほどの精巧さである。重さもわずか10gほどということ。軽いほど飛翔能力も増すのだけど、着陸したり墜落してしまったりしたときの損害が小さくなることも重要なポイントであるらしい。制作を勧められたけど、とても僕の手には負えるようなものではないです。手先はそんなに器用ではないし。フライングスケールモデルについては、ピーナッツスケールで。

なんだかんだと、出掛ける機会の多い週末でした。

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一番年長の子が決まりそうです。

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投稿者 corvo : 09:59

2007年12月 2日

Smilodon02

昨日、新たにスミロドンのラフスケッチを制作。今回の制約をクリアするのは、かなり難しい。
まだ、スミロドンをいう大型のネコ科の動物を捉えられていない気がする。
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タイトルで隠れる部分は、帯で隠れる部分よりも広い。

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まだオファーはないようです。しばらく毎日リンク貼っていきます。

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投稿者 corvo : 23:47