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2007年11月21日
子供向け絵本企画02
前回、紹介したイラストが編集サイドで評判が良く、スタッフのモチベーションが高まってきているということである。僕としてはとても嬉しい。産地直送の美味しい野菜を、レストランで料理してもらう気分かな。僕の役割は、美味しい素材を作ることにある。
今日は新たなページのラフスケッチを制作。まず、編集者からファックスでラフが届く。それがこちら。
このラフを見ながら電話で打ち合わせ。編集者が何を求めているかを理解する必要がある。気心も知れているのでやりやすいのだけど、逐一確認していくことが大切である。
上のラフを元に僕が描いた物がこれ。
水辺を進む、アパトサウルスの群れ。一番手前に来ている主役は、極端な遠近法で描かなくてはいけないので難しい。少し頭をこちらに振り向けているような姿勢にした。いい感じで進んでいます。
アマゾンに注文していた本が、ようやく届いた。「Amazon.co.jpのまずい対応」の例の本である。呪われているのではと思うほど時間がかかってしまったのだけど、無事に入手することができた。実を言うと日本のアマゾンの発注はキャンセルして、アメリカのアマゾンから取り寄せたのである。最初からそうすれば良かったと思っても、後の祭りである。
でも、この本は予想以上に良かった。子供向けといっても、小学校高学年以上を対象にしていると思われる内容で、非常にしっかりしている。第一線で研究している、トマス・ホルツ氏が著者であるということも大きいだろう。イラストは全てルイス・レイ氏が手がけている。一冊丸々制作する労力は大変なものだったと思うが、400ページを超える大部でありながら統一感があって素晴らしい。彼独特の極端なパースを使った構図と派手な色彩が、とても楽しい。
日本のアマゾンでは現在最在庫を切らしているようだが、お勧めです。今の日本の出版社、出版業界では作ることができない本だろう。
投稿者 corvo : 2007年11月21日 23:19