2007年8月30日
日本ワイルドライフアート協会展
本日、搬入に行ってきました。丸善での個展をきっかけに誘っていただいた「日本ワイルドライフアート協会」のグループ展に参加です。
新作は準備できませんでしたが、3点出品しています。
アマチュアから、プロフェッショナルまで、40人ほどの「ワイルドライフアート」をご覧いただけます。近くまでお出かけのときは気軽に覗いてみてください。僕は最終日の5日だけ、会場に詰めています。よろしくお願いします。
日時 2007年8月31日(金)~9月5日(水)日曜休館
時間 11:00~18:00(最終日2時まで)
会場 山脇ギャラリー
東京都千代田区九段南4-8-21
TEL:03-3264-4027
JR総武線、東京メトロ南北線、有楽町線、都営新宿線「市ヶ谷駅」から徒歩1分
地図はこちら
投稿者 corvo : 23:27
「独学」についての追記
先日、ジョン・ハンターの伝記に絡めて、「独学」について書いたのだけど、もう少し述べてみたいと思う。
コメント欄でのやりとりもあったのだけど、僕は「独学」を否定しているわけではない。大切なのは、その分野において習得するべき「基礎」をきちんと修めているかどうかという点であり、学校に行く行かないの是非を問うているわけではない。ただ、学校というところは「基礎」を学ぶための、システマチックで効率的な体制が整っている事は確かである。しかし、入学したことに安心して自分から学ぶ意思がなければ、本末転倒でしかない。実際、そういうもったいないことをする人間が、少なからずいることも事実だ。
僕は美術についてしか語ることができないが、その「基礎」を習得するためには、膨大な時間とエネルギーが必要だった。もし、最初にゴール地点を示されて、そこに到達するまでにはこれだけのことをしなければならなない、という風に説明されていたら、最初から挫けてしまうか、逃げ出していたかもしれない。僕がアカデミックな訓練を始めたときに、先生からいわれた言葉が「素直でいなさい」ということだった。これは今でも通用する、大切なことのひとつだと思う。「基礎」の習得には反復する訓練など、面白みにかけるものも多いかもしれない。それでも、自分が出来るようになることを信じて、一心不乱に邁進する時期も必要である。そういった行為を繰り返してきた結果、「基礎」を習得する事が出来、後ろを振り返ってみると長い道のりだったことを実感する、という感じかもしれない。
僕はよく、「デッサンは100枚はやらないと」という話をする。この場合のデッサンは、一枚につき最低でも10時間以上の時間をかけた、じっくり描き込まれたものを指す。大きさも木炭紙大(500x650mm)と比較的大きなものである。10時間というと、二日で一枚の計算なので、1年は集中して描き続けなくてはならない。これ以外にも、クロッキーをしたり、エスキースを描いたりということを含めると、その何倍もの枚数になるのが自然である。
描きたくないものもあるかもしれない。苦手なものもあるだろう。それでも、ただひたすらに手を動かす時期というのは、とても貴重だ。
古生物の復元を手がけるようになって、必然的に生物や化石のことを勉強することになった。「独学」ということも憚られるほどの、ざるみたいな勉強のしかたなのだけど、研究者とコミュニケーションをとるためには大切である。でも、どれだけ多くの本を読んだところで、高校の生物程度の知識も怪しく、ましてや大学で基礎的訓練を受けていない僕の知識は、プロの研究者の足元には遠く及ばない。しかし、美術において「基礎」を習得することの困難さを経験しているので、素直に彼らを尊敬することができる。俄知識で、彼らを論破出来るなどとは、とても考えられない。
ちょっと話がずれるが、mixiのイラストレーション関係のコミュを見ていると、時々「教えてください」というトピックが立つことがある。たいていは「どうすればイラストレーターになれますか?」だったり、「プロになるためには学校にいかなくてはなりませんか?」といった類いの質問なのだけど、暖かい励ましのレスがつくことが多い。質問した本人は現在別の仕事をしているが、どうしても夢を諦めきれず・・・・というパターンが散見されるが、個人的には今の仕事を続けた上で、様々な方法を模索するべきだと思っている。なによりも生活を成り立たせる事が大事だからだ。そんなとき「独学」でも大丈夫か?という質問もかなりの確立でセットになってくるので、「すごく大変だから辞めたほうがいい」と書き込みをしたことがある。
そもそも、本気でどうにかしたいと考えている人間なら、もっと具体的に質問するべきだろう。現時点での作品を見せるわけでもなく、ちょっとネットで調べれば分かる事を、わざわざ質問している時点でおかしいと思う。イラストレーションや美術に関わる事は、何も作家になることでしか実現できないわけではない。それを作家になることだけに絞って、自分の可能性を狭めていくことは得策ではない。本音を言うと、喰えない貧乏な作家未満(かつて僕もそうだった)が増えても、社会的には損失のほうが大きい。まともに仕事についていれば、税金を納める事もできるし、まっとうな日常生活を送る事もできる。描き手ばかりが増えて、それを買ったり鑑賞したりする層が増えないのは、極めて不健全なことだ。
どんな経歴であろうとも、作品や論文を発表することは自由に出来る。「成果」が評価されるのであって、その人間がどんな経歴であるかは関係ない。とはいっても、誰が描いただの、何々会に所属しているだの、妙なレッテルで評価軸が変わってしまうのも事実ではある。
「独学にしては・・・」という物言いは、権威に対して唾を吐き、強大な壁に立ち向かっているように見せかけた、もっとたちの悪い「権威主義」に思えてならない。正統なアカデミックな道筋がなければ、「独学にしては・・・」という枕詞は何の意味も持たないのだから。
これから何かを始めようとする若い人たちや、子どもたちには、「基礎」を大切に「正道」を歩む事を強く勧める。世の中、「独学」でなんとかなるほど甘くない。
投稿者 corvo : 10:58
自画像001
仕事の合間を縫って制作している「自画像」作品。
アルシュ紙にチャコールペンシル。
ディテール。まだ描き込みが足らない。
ディテール。まだまだこれから。完成が楽しみ。
投稿者 corvo : 00:12
2007年8月29日
ジャバウォッキー3巻
久くんの最新巻「ジャバウォッキー3巻」が、昨日アマゾンから届いた。早速、読んだのだけど、徐々に面白さが増して来ている。絵は相変わらずちょっと見づらい。習慣で頭の中に空間を構築しようとしてしまうので、どうしても違和感を感じてしまう部分がある。
ジャンゴと言えば、皆殺しのジャンゴ。眼帯に棺が描かれているのも細かいです。ガトリングガンは引きずってこないのね。
アマゾンは書影なし。発売している本ぐらい、掲載してほしい。
ちょっと遊びで描いてみました。少しアレンジしてしまったけど、久君訴えるなんていわないでね。
コピー用紙に水性ボールペン。
投稿者 corvo : 02:06
加藤芳信展 風のシリーズー点から線へ
ちょっと遅くなってしまったのだけど、現在開催している展覧会の紹介。
加藤さんには、十数年前に知り合って以来、大変お世話になっている。これまでほとんど紹介されたことはないが、非常に優れた芸術家の一人である。もう70を過ぎているのだけど、その仕事の精度、密度に圧倒される。本人の飄々としたその雰囲気とは全くちがった力強さが作品にある。でも、その画面は重くない。
僕が最初の個展を開催(1995年)したのは、彼が経営していた広尾のギャラリーだった(残念ながら、今はなくなってしまった)。
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GALLERY 美術世界
中央区銀座2-3-2 エイコー銀座ビル3階
TEL : 03-5159-9777
OPEN/11:00~19:00(日曜祝日休廊)
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時間のある方、近くまでお出かけになった方は是非。
投稿者 corvo : 01:44
2007年8月27日
『解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯』
以前に少し紹介したままになっていた本である。何週間か前に読了していたのだけど、なかなか時間がとれずこんなタイミングになってしまった。率直に言って、とてもおすすめな本である。350ページを超える分量があるが、どんどん先を読みたくなり、時間さえ許せば一気に読んでしまいたいほどだった。訳者もあとがきで『最終章を読み終えたときには「もう終わってしまうなんて、もっと読みたいのに」と思った』と告白している。この感想は実に的を得ている。
そう、これは「ジョン・ハンター」という不世出の外科医であり、類いまれな奇人を描いた伝記である。作者はイギリスの女性ジャーナリストである。おそらく膨大な資料にあたり、それらを丹念に紐解いていったのであろうことは、容易に想像がつく。ドラマチックに描かれているわけではないのだけど、ハンターの持つエピソードの凄さと、奇異さに、筆がどんどん引っ張られていくような印象がある。それほどに、興味深いエピソードが目白押しである。
18世紀の医学は近代的とは言いがたく、いまだにギリシャ時代の考え方が踏襲されており、麻酔もなければ消毒という概念もなかった時代である。また、外科医は一段下に置かれた、手を汚す職業であり、内科医に比べて権威も社会的地位も低かった。そんな時代に突如現れ、解剖を繰り返す事で人体の仕組み、神秘を解き明かそうとしたのが、ジョン・ハンターだ。兄が医者であったとはいえ、幼少のときは勉強が嫌いで、野山を駆け回り自然を観察することが大好きだったハンター少年。やがて兄の仕事を手伝うことになり、その観察力によって培われた、自然物に対する類いまれな探究心が花開くことになる。
兄からある種押し付けられるように、汚れ仕事である「解剖」を行う事になるのだけど、ハンターはこの作業に瞬く間にのめり込んでいく。手先も器用で手際も良く、標本作りの才にも長けていた。ここで面白いのが、いかに死体を手に入れるのか、という下りである。死刑執行された遺体を、遺族よりも先に奪い合ったり、非合法に墓堀職人と結託して墓地から盗み出したり。また、そのシステムをビジネスとして確立していくところも、不気味さとともに、死体確保に情熱を傾けるハンターたちの姿が生き生きと感じられる。
体系的な近代医学が確立されていなかった時代においては、解剖を通して独自に知識を貯えていくしかなかった。画家を雇って詳細なスケッチを制作したり、標本を作り保存する独自の方法を編み出したりして、未来につながる知の体系を次々と作り上げていった。彼はそれまでの、間違った説を妄信する権威に対して、果敢に立ち向かい、激しく戦いを挑んでいった。そのため、多くの優秀な弟子を排出し、彼らの多くにとても慕われていたが、同時に敵も多かった。およそ、処世術といったことには無頓着で、高所得と言ってよい稼ぎのほとんどを標本の購入や、死体の引き取り、珍しい動物の購入に、惜しみなくつぎ込んで行った。医学の世界に多大な貢献をしたが、多額の借金がたたって、ハンターの死後、遺族が不幸になってしまったのは、なんともやりきれないものがある。また、彼が残した遺恨によって、義理の弟の反撃にあい、多くの準備段階の論文が失われてしまった。
ここで、どんなにくわしく書いても、本書の魅力の1/10も伝わらないと思うので、是非手に取って読んでほしいと思う。
実はここまで長々と書いて来たのは、「独学」ということについて、ちょっと書いてみようと思ったからである。
ハンターのやってきた方法は、現在であれば「独学」に近い物であったと思う。彼は正規の医学の教育(その内容はお粗末だったとはいえ)を受けていなかったし、それまでなかった方法を開発して、解剖や標本作りをする必要に迫られた。そして、医学に「観察して、推論して、実験する」という科学的手法を導入した、初めての人であった。
超人的な体力と、たぐいまれな知的好奇心なくしては、とても実現できるような仕事量ではない。だからこそ「独学」というのは、生半可にできるものではないし、出来れば正規の教育を受ける道に進んだ方が良いと僕は思っている。
絵の世界や、イラストレーションの世界だけではないが、「独学」であることがもてはやされる風潮を感じる事がある。しかし、僕の専門である美術についても、体系的な勉強をしたほうがはるかに効率的だ。デッサンをすることは、地道な作業の連続で、自由な表現から遠いところにあると思うかもしれないが、これまでに積み上げられて来た先人の眼を追体験するように、とても多くのことを学ぶことができる。また、絵を描く事はフィジカルな行為でもあるので、手を動かす修練をするためにも不可欠である。ハンターの言葉を借りるなら「観察して、イメージして、実際に描く」といったところだろうか。
もちろん「独学」で到達できる人もいるかもしれないが、それは遠く険しい道のりだろう。それに、ひとたびプロになれば、「独学にしてはすごい」なんて枕詞は、なんの免罪符にもならない。見る人にとっては、そこにある画面が全てであり、極端に言えば良い絵かそうでないかだけである。
ただ、権威に無用な反発をし、進むべき正道を踏み外し、手近な自由を求めたとしても、その先に待っているのは暗い未来ではないだろうか。僕自身は、今日本で受けられる最もアカデミックな美術教育を受けて来た人間の一人だ。だからといって、権威に対して妄信的におもねっているわけではないが、今僕が身につけることができたスキルは、大いにその恩恵を受けている。本当に絵を描いていきたいと思うなら、その欲求を満たすだけでなく、目の前にある困難にも、嫌なことにも、まずは立ち向かっていってほしいと思う。
実を言うと、僕は油画科に入学したにも関わらず、受験生のときは油絵が大嫌いだった。どうにもあのねばねばとした素材が合わなくて、描く事が苦痛でしょうがなかったのである。そこで僕は、「まずは敵をよく知る事が大切だろう」と、油絵の成り立ちや技法書を徹底的に読み込み、その仕組みから理解しようとしてみた。そうなってくると、どんどん楽しくなってくる。やがては油絵に対するコンプレックスもなくなり、ある程度思い通りに描けるようになった。
勉強したといっても、大したことではなかったと思うのだけど、目の前の困難から逃げずに、立ち向かえたことは、今でも大きな財産になっていると思う。
現在は、正規に学べる環境が多く存在している。時間はかかるかもしれないが、「通信教育」という手段もある。「独学」などと言わず、まずはその道の体系的な教育を受けるべきだと思う。間違いなく、鍛えられる。
少々、教師とそりがあわなかったぐらいで学校を中退してしまったり、そっぽを向いてしまうなんてのは、「根性なし」以外のなにものでもない。
「独学にしては凄い」なんて、ものすごく恥ずかしい物言いだと、僕は思う。
投稿者 corvo : 01:33
2007年8月26日
黒猫写真11
今日は里親候補さんと、ももちゃんとのご対面でした。とても気に入っていただき、里子に出すことになりました。
ただ、先方の都合で、2週間後の受け渡しとなったので、しばらく家にいることになります。一目見たい、遊びたい、という方は今がチャンスです。とても活発な可愛いやつです。
実は、今ポーちゃんの具合が良くなく、おしっこが出にくくなっています。尿結石が出来やすくなっているのですが、それは療養食で抑えられています。ただ、暑さや風邪にストレスが重なって、調子を落としているようです。ももちゃんとよく遊んでくれてはいるのですが、そのあまりにしつこい攻撃に、少々疲れていたのは事実です(最後に逃げ出すのは、いつもポーちゃん)。そういったこともあり、ももちゃんには新天地で元気にやってほしいと思います。
なかなか凛々しい顔立ち。
リラックス。
さらにリラックス。
投稿者 corvo : 23:16
2007年8月25日
黒猫写真10
明日、里親候補さんに、ももちゃんを見ていただく事になりました。
うまくいけば、そのまま引き取ってもらう事になります。今日は写真をたくさん撮りました。
随分、大きくなりました。今では全てのフロアーを自由に行き来しています。計っていませんが、体重は1キロ近くあると思います。
ポーちゃんとのもみ合い。本当によく遊んでもらっています。
綺麗な顔をしています。
なんにも世話をしないチョビ。ももにはちょっと怖がられている。
のびのびポー。
投稿者 corvo : 23:59
2007年8月23日
ホネホネ大行進
昨日は朝から豊橋へ。朝4時30分に起きて、5時に家を出る。朝9時前に豊橋に着いたのだけど、ものすごく暑い。これが午前中の気温かというほど。涼しい午前中に勉強をすませましょう、なんてことがナンセンスに思えるほどの気温。ちょっと歩いただけで汗ばむ。
どういった打ち合わせだったかは書けないのだけど、博物館で特別企画展「ホネホネ大行進-骨学のススメ- 」を見てきた。やっぱり骨は美しい。面白い。お勧めの展覧会です。
これはニシキヘビの全身骨格。肋骨に何カ所も骨折が治癒した後があった。ヘビの尻尾は明確に分かるのだけど、頸椎と胴椎の区別はどうなんだろう。
骨がらみで、ちょっと気になったニュース が。「外見が骨なので、子供の夢を壊しかねない」という発言は理解出来ない訳ではないけど、博物館関係者が発言するべきではないだろう。
骨が気味が悪いというのは、どういった体験から想起されるのか。子ども時代の理科室の骨格模型だろうか。「骨は美しい」という価値観がもっと普及してもよいのに、と個人的には思っている。
投稿者 corvo : 18:28
2007年8月22日
明日(22日)は出張
明日は朝から豊橋まで出張。家を5時には出なくてはいけない。
でも、まだ仕事がのこっているので、寝られません。簡単なプレゼン用のスケッチを制作しています。
投稿者 corvo : 00:01
2007年8月21日
自画像
先日、何気なくテレビをつけていたら、思いがけずETV特集「日本人と自画像〜東京芸術大学 4800枚の証言〜 」が流れてきた。
この4800枚の中には僕の自画像も含まれている。よほどの事がない限り、もう表舞台に出る事はないだろう。買い上げ金額は確か5000円か6000円ぐらいだったかな。
卒業制作はあまりうまくいかず、自画像も気乗りしなかったことを覚えている。もともと自画像をテーマに作品を作っていたので、シンプルに画面に向かうことが出来ず駄目だった。どんな自画像だったかは、細部までは思い出す事ができない。これは僕にとっては非常に珍しい事で、これまで作って来た作品はほぼ記憶しているのだけど、これだけはどうにも記憶がかすんでぼやけてしまっている。よほど自分のなかで気に入らなかったか、描いているときにまったく心地よくなかったのかもしれない。
そんなことを思い出していたら、無性に自画像を描いてみたくなり、簡単にスケッチしてみた。
A4のコピー用紙に鉛筆。
すこし疲労感の残る目元。
無精髭もそのままの口元。
大学を卒業したのが1993年なので、すでに14年の月日が流れた。体重は10キロ増えて、白髪も年々増えている。顔の肌の張りも徐々に失われて、生物として徐々にくたびれてきていることを、鏡の中に実感する。皺も増えて、ようやく描きどころの多い顔になってきたのかもしれない。
近々、自画像をテーマに作品を制作する予定である。
投稿者 corvo : 02:28
黒猫写真09
ここのところあまり仕事内容のアップをしていないが、かなり忙しいことになっている。まだオープンにできない作品が多いため、画像を載せることができない。まったく違う時代の、系統の違う生物を、並行して描いていたりすると、頭の切り替えがなかなかうまくいかなくて困ってしまう。そんな時に、猫とたわむれるのは気分転換になる(でも、鬱陶しいこともしばしば)。
ももちゃんお気に入りの寝床スポット。ちょうど身体の収まり具合がいいらしい。
邪魔しい2匹が、仕事机の上でもみあっている。なんとかポーのお腹の下に頭をねじ込もうと、ぐりぐりしているところ。両方黒いのでなにがなんだか分かりにくい。
完全に絵の上に乗っている。それ納品前です。
いまだ、里親に名乗りを上げてくれる人はゼロです。
投稿者 corvo : 02:12
2007年8月20日
ルノールーテシアRSのブレーキ交換
昨日は朝からRSのブレーキ交換をしてもらうために、杉並区のガレージサンクへ向かう。走行距離は55000キロ程度なのだけど、サーキット走行会に何度か参加していることもあり、通常よりも消耗しているはずである。今回、交換したのは、フロントとリアのローターとパッド、そしてリアのハブベアリング。リアのベアリングは、ローターに圧入する構造になっているので、必然的に交換することになっている(中古のベアリングを入れ替えるのは得策ではないし)。ABSセンサーリングも入れ替えなくてはならず、リアのほうがずっと手間がかかってしまう。
交換前のブレーキまわり。左側がフロント、右側がリア。キャリパーが既に外されている。
外されたフロントのブレーキパッド。厚みはまだ少し残っていたが、角が削れて、断面はウエハース状にぼろぼろになっていた。もう限界だろう。ローターは指で触るとはっきり分かるほどに、表面が波打っている。ここのところ、非常にブレーキのフィールが悪かったのもうなずける。ざりざりと音をたてる、かっくんブレーキは運転しにくくてしかたなかった。
新品になったローターとパッド。防錆のためにシルバーの塗料が塗られているが、走行中にブレーキを踏む事で削れるので問題なし。油膜などが塗布してある場合は、脱脂してからでないと危なくて乗る事はできない。
次は足回りに手を入れる予定。完全にショックが抜けて、挙動が不安定になっている。タイヤもそろそろ限界か。年内にマフラーまで交換したいのだけど、できるかどうか。
作業中、メカニックとおしゃべりしながら見ていたのだけど、ここのところの自動車業界の厳しさはかなりのものらしい。難件も廃業しているということである。とくに20代の若い人たちが車に興味を持たないので、売れないし、部品の販売も低調になっている。最近の車は壊れないし、若者の興味はカーナビやオーディオに行っているみたい。走行会行って、フルアクセルでフルブレーキなんて言っているのは、もはやオールドタイマーなのだろうね。
投稿者 corvo : 12:28
2007年8月19日
クロッキー会 in 高田馬場
土曜日は、ひさしぶりのクロッキー会。初めての空間、初めてのモデルさん。ちょっどきどきする。
金曜日までの猛暑に比べれば、ぐっと気温が下がったとは言っても、ねっとりと湿度の高い空気がまとわりついてくる。会場は早稲田通り沿いにある雑居ビルの6階。
モデルさんは、とても骨格と筋肉の分かりやすい素敵な方。
最初10分ポーズを2回。10分もあればと、ゆっくり描いていたら時間が足らなくなってしまった。久しぶりで、まだスピードに乗れていない。
5分ポーズ4回。左下のクロッキーは横構図です。
3分ポーズ。短いポーズ時間を活かして、アクロバティックなポーズを次々ととってくれる。筋肉質な肉体だからこそ、できる姿勢の数々。
こちらも3分ポーズ。バランスも絶妙。
部屋が狭く、モデルさんとの距離が近かったため、眼が広角になっている。
5分ポーズ。
非常に描きやすいモデルさんだった。20分じっくり描けるポーズも見てみたい。
3時間集中し続けると、さすがにくたくたになる。でも、心地よい疲れでした。
投稿者 corvo : 23:59
2007年8月18日
黒猫写真08
ちょっと間が空いてしまったけど、黒猫写真。
チビクロとかチビと読んでいると、ちょびが反応してしまうため、仮に「桃子」という名前をつけてみた。呼ぶときは「桃ちゃん」とか「桃」。なぜ、この名前かというと、友人の愛娘が「桃子」という名前で、これがまた実に傍若無人で活発な子なのである。親に「猛犬」と呼ばせるほどの凄さ。チビクロを見ていると、日に日に傍若無人な振る舞いに凄みを増して来たので、「桃子」と呼ぶ事にしたのである。
桃子は紐とティッシュが大好き。うっかりしていると、ティッシュを喰い散らかされてしまう。
ちゃんとおトイレの始末もできます。爪研ぎ板でばりばりするのも覚えたので、一通りの躾けは完了。
投稿者 corvo : 15:38
2007年8月16日
8月14日K4GP5時間耐久レース
やっと草レース当日の話。この日は午前2時30分には自宅を出なくてはいけなかったので、起きたのは2時。いつもならまだ起きているか、そろそろ寝ようかという時間である。寝たのが11時頃だったので、およそ3時間ほどの睡眠だった。普段6時間から7時間は寝ないと駄目な僕としては、驚異的に短い睡眠時間。でも、遊びとなると起きられるものである。
集合場所であるガレージサンクには、無事時間通りに到着。そのまま自分の車でサーキットまで行くのかと思っていたら、お店の車に同乗させてもらえるということで、とても助かった。午前4時に出発。途中、渋滞もなく富士スピードウェイに到着。
まだ、太陽が顔をだしたばかり。雲が多いが、すでに空気はじっとり暑い。積載車から降ろされた、今日一日つきあってもらうルノートゥインゴ。
すぐに、指定のピットへ移動。まだピットロードは閑散としている。
ピット内はいたってアットホーム。ライセンスを受け取ったり、ピット内の設営の手伝いをしたり、朝食をすませたりと、時間が過ぎていく。まったく初めてのコースなので、どうやって走ればいいのか全くイメージ出来ない。
トゥインゴの運転席。走行中、どれほどの温度になるのか、予想がつかない。きっとすごいことになるのだろうと、この段階では勝手に妄想していたのである。
そうこうしているうちに、午前8時から9時までの練習走行の時間が迫って来た。すぐに準備ができるのが僕だけということで、慌ただしく着替えて準備をし何の心構えもないままコースイン。回転数は5000までというチーム監督の指示にしたがって走らせるが非常に遅い。車に対してコース幅も広いので、どのラインを走っていいのかさっぱり分からない。アウトラップとインラップを含めて4周。3分14秒という、ものすごく遅いタイムで練習終了。今回の耐久レースはエコランでなので、使用出来るガソリンの量が決まっており、常に全開で走行することはできない。きちんとレブを守って淡々と走るしかないと思っていたのだけど、いざ本番が始まってしまうと、まったくイメージしていたものとは違う展開が待っていたのである。
レーススタートは正午から。太陽が高く上り、ぐんぐんと気温が上がってくる。朝、走った感じでは車の中は思っていたほど暑くない。5時間を5人で走るという事で、一人の担当が1時間。周回数にして、およそ18周ほど。メンバーに一人、某車雑誌の編集者がいて、この方がとても速くレブを守って走っても、3分を切るほどのラップタイム。車の性能を考えると驚異的に速い。僕がレブを守って出したベストが3分8秒。他のメンバーのベストも3分5秒から7秒といったところ。優勝を狙っているチームは、およそ2分30秒ぐらいで走るので、最初から勝負にならないのは分かっていた。走行中、何度周回遅れにされたことか。常にタコメーターと、ミラーを確認して走る事に。ほとんど前を見る時間はなかったかも。レブを守って走る事は、思っていた以上に難しい。素人の僕が完璧にできるはずもなく、最初の頃は焦ってギアミスをしたり、まわしすぎたり、走っていて情けなくなるほどの迷走ぶりだった。運転中は窓を開けていたので、それほど暑いということもなく、1時間走っても体力的にも問題なくて、もう1時間ぐらい走っていたい気分だった。ピットに戻って来てからも、「随分涼しい顔しているね」と口々に言われた。きっと、遅くて大して仕事をしてなかったからでしょう。
本当は3速のところを、間違えて5速入れてしまい、まったく回転数があがってこないエンジンに、「まさか壊した!?」とどきどきしてしまったり。でも、車を壊す事なく、ぶつけることなく、無事に次のドライバーへバトンを渡す事が出来たので一安心。しかし、エコランだとばかり思っていたら、勝ちに来ているチームはがんがん飛ばしてくる。車自体が軽いから燃費にも優しいのだろう。トゥインゴはレブを守っては走ったせいか、予想していたよりもずっと燃料の消費が少なかった。後になってみると、もっと回せた可能性があったかもしれない。残念。最後のドライバーはレブの制限が外れて、3分を切るラップタイムを連発して、最終的には73台中40位という結果だった。
排気量の小さい、往年の名車たちを見る事が出来たのは収穫だった。元気にばりばり走ってました。
これは、ドライバー交代の様子。4点式シートベルトに、フルバケットシートなので、乗り降りに時間がかかる。大体40秒ほどで送り出す。ピットロードは60キロの制限速度が設定されていて、1キロでもオーバーすると5000円の罰金。僕はというと、イエローフラッグ時に追い越しをしてしまい、ペナルティを喰らってしまった。こちらは安くて500円。罰金は、新潟中越沖地震の義援金として使われるという事であった。こんなところで、思いがけず貢献してしまった。
この日の全ての日程が終わって、帰るところ。非常に充実した楽しい一日だった。誘ってくださったサンクさんには感謝です。しかも車まで用意してもらって。個人でこのレースに出ようと思ったら、金銭的な負担だけでも馬鹿にならない。でも、ほんとうに面白いイベントだった。来年も是非出たいなあ。とにもかくにも、このチームは事故もなく故障もなく、けが人も出ず、みんな笑顔でサーキットを後に出来たのが最高でした。
たくさんの台数が出場するので、見るだけでも面白いかも。来年は友人たちと遊びにいけると、もっと楽しいかも。皆さんも是非。
投稿者 corvo : 23:40
2007年8月15日
8月13日科博でオフ会
今週は月曜、火曜とほぼ終日家を空けていたので、この時間になってようやくblogをアップする事ができた。また、今日は朝からずっと仕事をしており、パソコンの前に座っていられる時間も少なかった。
13日月曜日のオフ会は、12日に開催されたワンフェスに出品参加するため上京していた徳川君の呼びかけで実現したものである。集まったメンバーについては、徳川君のblogに詳しく出ているので、僕のほうでは割愛ということで。
何か明確な目的があったわけではないのだけど、「展示物でも眺めながらスケッチしたり、語らったりということをしましょう」という主旨だったらしい。僕はと言えばそんなことはおかまいなく、人類の展示コーナーで取材をするために、さっさと単独行動をしたりと、いつもながらマイペースだった。人類コーナーでスケッチをしたのが、次の3点である。
トゥルカナボーイの復元像を正面から。
次は側面から。それほど大きなスケッチブックではない。HBの鉛筆。
科博のトゥルカナボーイ。
ジャワ原人の復元像。
ジャワ原人の展示コーナー。
夏休みという事で、展示会場は大変なにぎわいだった。いつも空いている時間や、閉館日などにしか行かないので、常設展示会場に人がたくさんいる状況はとても新鮮だった。スケッチをするのにも、気を使うような状態だった。
以前にも、書いたと思うのだけど、スケッチをしていても大多数の人は、スケッチしていることに関心をもってくれない。質問をされることは皆無だった。声をかけないほうが良いと思っているのか、ただ無関心なだけなのか。僕の感覚では、おそらく後者だろうという感じだった。声をかけられなかったり、無関心でいられるほうが、とても気になる。これが海外の博物館や美術館だと、必ず声をかけられたり覗き込んできたりする。そのほうが絵描き冥利に尽きる。無関心でいられるほど、居心地の悪い物はない。少なからず観覧者の妨げになっているのだから、なんらかのアクションを起こすのが自然だと思うのだけど、どうもそうではない人が多いらしい。「邪魔だ、見えないよ。」と言われる方が、よほどましである。
しかし、以前から思っているのだけど、展示会場の証明が暗すぎる。省エネのために暗くしているのではなく、展示の演出のためだと思われるのだけど、まともにスケッチすることが困難なほどの暗さである、これではメモをとるのも、難しいだろう。特に目の悪いお年寄りには、かなり厳しいのではないだろうか。暗くして、スポットライトをあてるような証明は、雰囲気をだすのには良いのかもしれないが、あまりに一本調子で工夫がないともいえる。地球館地下1階の時間で証明が変わる演出も、個人的には百害あって一利なしだと思っている。短時間そこに滞在する人のことしか考慮にいれていないのではないだろうか。スケッチしたり、標本をじっくり観察したい人間にとっては、不親切だと感じる事が多々ある。
午後4時に、ミュージアムショップに集合。上野駅界隈へ繰り出すが、目的の店「上海バール」がなくなっていて途方にくれてしまった(というのは極端だけど)。まだ外はうだるような暑さ。それでもここの中華の味が忘れられない(これも極端)僕としては、姉妹店「万豚記御徒町店」まで歩く事に。無事、店を発見。時間が早いこともあって、店内はがらがら。次の日朝早く出掛けなくてはいけなかったため、ビールは最初の2杯だけにとどめ、あとは食べる事に専念した。いつものことながら「恐竜」の話はしない。あえてないわけではないのだけど、仕事の話を遊びの席でまでしたくない、というのが正直なところかもしれない(ということも以前に書きましたね)。
7人で腹一杯になるまで飲み食いしたのだけど、一人あたり3300円ほどと、大変リーズナブルだった。
僕はここで皆と別れて帰宅。次の日、午前2時30分家を出なくてはいけなかったからである。他のメンツが二次会にどこへいったかは、こちらで。次はお供しますよ「コラギ先輩」!。
投稿者 corvo : 23:55
2007年8月13日
黒猫写真07
暑さにも負けず、チビクロは元気一杯。ポーは風邪をひいたようで、咳を繰り返してつらそう。食欲は少し戻って来たのだけど、チビクロの存在が少し影響しているのかも。
休んでいるポーにもおかまいなしに挑んでいく。黒と黒がもみ合うと、なにがなんだか分からない。
さんざん遊んだ後。可愛い顔でしれっとしています。ポーにしてみれば、いい迷惑。ちょっと心配なので、明日午前中かかりつけの病院に連れて行ってきます。
投稿者 corvo : 00:06
2007年8月12日
Self Hands 001
イラストの仕事の合間を縫って、自分の作品の制作をスタート。今度は「手」をモチーフに、チャコールペンシルを使ったモノクロの連作を作ってみようと思う。
サイズは364x515mm。アルシュ紙にチャコールペンシルで制作していく。最初からフリーハンドで形をとっていくのではなく、写真を利用しアウトラインをトレースしてから描いている。描くときは自分の手を見ながらであるが、より描写に専念することができる。
ディテールはこんな感じ。他にこなさなくてはいけない仕事が多いので、毎日少しずつ進めていこうと思う。早く完成を見たい。
投稿者 corvo : 23:53
草レース「K4-GP 5時間耐久」8月14日参戦
草レース「K4-GP 5時間耐久(主催者のサイト)」に「参戦」というほどたいそうなことではないのだけど、14日富士スピードウェイまで遊びに行ってきます。ただ、連日のこの暑さ、当日もそうとうに暑くなりそうな予感。レーシングスーツを来て、ヘルメットをかぶり、グローブをつけて、エアコンを切った車内は、とてつもない暑さになりそう。いつも車のメンテナンスでお世話になっている、ガレージサンクさんに誘われての参加なのだけど、体力に一抹の不安が。5人で5時間。1時間サーキットを走り続けるのは、走行会参加の経験からかなりきついことは容易に想像出来る。救いは燃料制限のあるエコランであること。ずっと限界で攻め続ける必要はない(というか出来ない)ルールになっている。
何年か前に自分で描いたヘルメット。表面をヤスリで荒らしてから、顔料系のブラックインクでペンを使って描いたものである。表面にはウレタン塗料をコーティングとして吹いてもらってある。
僕の名刺を持っている人にはおなじみの、うちのスタジオのトレードマーク。
14日はこれかぶって大汗かいてきます。
投稿者 corvo : 23:18
2007年8月10日
黒猫写真06
外がどんなに暑くても、チビクロは元気一杯である。地下の仕事場は涼しいので、かなり快適なはず。まだ階段を上り下りできないので、自由に家の中を動き回る事はできないが、小さな身体には僕の仕事場は十分な広さだ。最近、仕事中に足にちょっかいを出してくるのが、可愛いながらもちょっと鬱陶しい。
ポーとこうやっていると、まるで親子のよう。
気がつくと、すぐにおいかけっこになっている。チビクロはとにかくしつこい。ひるむ事なく、果敢にアタックを繰り返す。ポーももっと締めてやればいいのに、けっこう甘やかしている感じ。チョビはまったくチビクロの面倒をみない。
ポーの長い尻尾は、格好の遊び道具。仕草が可愛いのだけど、ポーにはいい迷惑かも。
ひきつづき、里親募集中です。興味のある方、連絡ください。
投稿者 corvo : 22:57
うっかり
今日は暑かった。空気がねっとりとまつわりつくような感触。帰宅後ニュースを見ると、都内は35度を超えていたらしい。しかも、ちょうどその時間に都内で打ち合わせだったのである。冷房の効いた部屋での打ち合わせとはいえ、駅までの行き帰りは尋常ではない熱気だった。夏の暑さが好きな僕も、さすがにぐったりするほどの一日だった。そんな暑さで頭がとろけていたわけではないのだけど、打ち合わせの時間をうっかり間違えてしまった。
午後1時を何を勘違いしたのか、午前11時と思い込んでいて、2時間も早くいってしまった。でも、おかげで読書をじっくりする時間をとることができた。今、すこぶる面白い本を読んでいる。それがこれである。
まだ全部は読んでおらず、半分までいったところなのだけど、読み出すと目が離せない。止まらない。
内容については、読了後ここで書こうと思っている。最近、読んだ他の本と絡めて、ちょっと書いてみたい。「権威」を否定するのならば、それだけの「責任」と「パワー」が必要なことを、この本は教えてくれる。
投稿者 corvo : 22:35
「暴龍大發現」発売
台湾版「ティラノサウルス」が発売されることになった。中国語で書かれた自分の本を見るのは、新鮮な印象があってなかなか楽しい。カバーがついていないが、ハードカバーでしっかりした造り。定価は260台湾ドルということで、日本円にすると約940円。日本版のおよそ半額である。
日本国内で入手するのは難しいと思うので、台湾へ旅行にいったときにでも、書店で探してみてもらえると嬉しいです。
どれぐらい売れるかな?
投稿者 corvo : 22:17
2007年8月 9日
「化石が語る熱帯の海-1600万年前の日本-」千葉県立中央博物館
現在、千葉県立中央博物館 で「化石が語る熱帯の海-1600万年前の日本-」が開催されている。もっと早くに告知するべきだったのだけど、遅くなってしまった。ほんの少し、展示で協力しているのだけど、いまだに観に行く事ができないでいる。申し訳ないです。
友人の研究員から展示風景の写真を送っていただいたので、紹介したいと思う。
この絵は僕が駆け出しの頃、佐賀県立宇宙科学館 のために描いたものである。プロトプテルムの生息環境を表現したものということで、原画を貸し出して展示することになった。
手前の骨格はパレオパラドキシア。後ろに見えるメガロドンの頭の絵が、僕のものである。これは神奈川県立生命の星・地球博物館 の特別展「サメ展」のポスター用に描いた原画である。触られないように、わざと高い位置に展示されている。
仕事に追われて、なかなか時間がとれない。明日は午前11時から都内で打ち合わせ。暑い中を移動することになりそう。
投稿者 corvo : 23:06
2007年8月 7日
黒猫写真05
今日、ちびくろ(仮称)の血液検査に行ってきました。結果は猫エイズ、猫白血病ともに陰性。のみもすっかり駆除出来、検便の結果、お腹の中にも虫はいないということです。すこぶる健康体。今日の体重は660g。
先住猫との接触も解禁。早速、ポーが興味津々でやってくる。が、それほど時間もたたないうちに、お互いちょっかいを出し始める。
ちびくろの動きが素早く、エルメスのビットのように予測不可能な動きをする。翻弄されるポー。
果敢にアタックするちびくろ。相当に気が強い。もう一匹黒猫がいれば、ジェットストリームアタックが組めるな。
もう一匹の先住猫ちょびは、高見の見物。
なかなか可愛いでしょう。動物病院の先生にもお墨付きをもらった顔立ち。
黒猫ミックス。メス。推定1ヶ月半。体重660g。健康状態良好。
物怖じしない性格で、おそらくどんな猫ともうまくやっていけると思いますが、先住猫が気弱なタイプだと逆にストレスになってしまうかも。活発で気が強いので、いたずら好きかもしれませんが、メスなので年をとると落ち着く可能性は高いと思います。
興味のある方、いらっしゃいますか?気軽にメールかコメント欄で連絡ください。
投稿者 corvo : 23:28
スパム、スパム、スパム!
あまりにスパムコメントが鬱陶しいので、コメントの書き込みを承認制にしました。
書き込みが反映されるまでに時間がかかり、ご迷惑かけますがご了承ください。昨晩寝てから、起きるまでの間に70件あまりのスパムコメントがついていました。あまりの無意味さに脱力します。
投稿者 corvo : 08:39
2007年8月 6日
ちょっと後味の悪い、ハンガリーグランプリ
週末行われた2007年第11戦ハンガリーグランプリは、どうにも後味の悪いものだった。
決勝自体は抜けないハンガロリンクサーキット特有の、順位に大きな変動のない展開だったが、ハミルトンとライコネンによるトップ争い、ハイドフェルドとアロンソによる3位争いは、見応えのあるものだった。
問題は前日に行われた予選である。この予選のある振る舞いでアロンソとフィジケラはグリッド5番降格のペナルティを受けてしまう。フィジケラはタイムアタック中の山本左近を妨害したとして、そしてアロンソは予選中のピットストップで無意味な時間稼ぎをし、ハミルトンの最後のアタックを妨害したというものだった。テレビ観戦していたのが、アロンソの行為は非常に不可解だった。ロリポップが上げられているのに、なかなかスタートしない。予選アタック中は渋滞を嫌って、最適なタイミングでコースに戻すのが定石だが、通常ロリポップが上がった時点で勢いよく飛び出すものである。なのに出ない。その煽りをくって、ハミルトンは最後のアタックを始める前にチェッカーとなってしまった。この時点では僕も不当にアロンソが、ハミルトンを妨害したようにしか見えなかった。でも後日、いろいろ調べてみるとそう単純な話でもなかったようなのだ。
予選アタック中、チームの命令を無視し続けていたのは、実はハミルトンだった。再三に渡ってアロンソを前に行かせるように指示していたのにも関わらず、ハミルトンは従わなかったのである。予選なのだからアロンソを前に行かせる事で不利益を被る事はない。一方のアロンソは周回数を多くして、アタックに最適な重さになるまでガソリンを減らすことが、チーム戦略として決定したということである。そのチームの方針にハミルトンは従わなかった。
「デニスはハミルトンを非難」(GP UPDATE.NET)
予選終了後、ロン・デニスが禿げ上がった頭から湯気が立ち上るほどに怒っていたのは、アロンソに対してではなく、ハミルトンに対してだったのである。
その原因となった無線でのやり取りは、極めて品性にかける内容だった。
「混乱した予選セッション」(F1-LIVE.COM)
その原文がイギリスの新聞サンデーミラーに紹介されている(一部、伏せ字あり)。
「LEWIS F-WORD STORM」(Sunday Mirror)
ロン・デニスが激怒するのも分かる。そういった原因あったとしてもアロンソの行為を正当化することにはならないだろう。ただ、アロンソの判断というよりは、アロンソの担当エンジニアの判断だったと思うのだが。
「マクラーレンによるレース前の声明」(GP UPDATE.NET)
「ハミルトン、チームに謝罪」(F1-LIVE.COM)
ロン・デニスとアロンソの関係もしっくりしていないようである。
「デニス、アロンソとの難しい関係を暴露」(F1-LIVE.COM)
いつの時代も、チャンピオンになれる可能性のあるドライバーを両立させることは困難なのだと、あらためて思った次第である。
しかし、ハミルトンはQ3のアタック前に、明らかにルール上停めてはいけない場所にマシンを停めていたのだけど、それについては何のお咎めもなしである。前回はエンジンが止まっていなかったというだけで、クレーンでつり上げてコースに復帰していた(ポイントはとれなかったけど)。エンジンがストールしていなくても、自力で復帰できなければリタイアだと思うのだけど、どういうレギュレーションになっているのだろう。とても不可解。
とにもかくにも、後味の悪い週末だった。
投稿者 corvo : 20:48
黒猫写真04
しばらく時間があいてしまったのだけど、黒猫写真。元気です。
あまり閉じ込めておくと運動不足になるので、先住猫と接触させないように仕事机の上で遊ばせてみた。
頭でっかちで、ほそっこいです。
恐竜模型にアタック。
ちょっとスケッチしてみた。描いているとペン先の動きに反応して、かかんにとびかかってきた。
よく食べ、よく寝て、順調に育っています。
投稿者 corvo : 18:31
2007年8月 5日
草レース講習会
昨日は、「K4-GP5時間耐久レース」に出場するための講習会に参加してきた。場所は静岡県裾野市ということで、朝早く家を出なくてはいけなかった。まずは杉並にあるチーム代表のショップで待ち合わせ。出場車「ルノートゥインゴ」で一路、静岡へ。十分間に合う時間に出たはずが、交通集中に事故が重なり酷い渋滞。結局、講習会には15分ほど遅刻してしまった。休憩時間に補講をしてもらうことで事なきを得たのだけど、恐ろしく長い講習会だった。
基本的には、安全面、運営面など、非常に大切な話なのだけど、ビジュアルで見せた方が簡単な説明を口頭でしようとするものだから、どんどん話が長くなっていってしまう。また、主催者間でも見解の相違があったりと、時間ばかりが過ぎていく。定期的に迫り来る睡魔と闘いながら、最後に簡単な試験を受けて無事終了。帰りはトゥインゴを運転させてもらったのだけど、とにかく遅い。当日はどんどん抜かれるてしまうだろう。のんびり完走を目標に、無事事故がないように走ろうと思います。
帰宅後、一枚イラストを完成。たまにはこういったものも良いでしょう。
アルシュに透明水彩、セピアのカラーインク。サイズは28.5x38cm。
ディテールはこんな感じです。
投稿者 corvo : 18:17
2007年8月 3日
クレサンジャパン訪問ともろもろの出来事
少し遡って8月1日。かねてから友人から誘ってもらっていた、クレサンジャパンへの訪問が実現した日だった。クレサンとはベルギーのキャンバスメーカーで、非常に上質な商品を作り続けている老舗である。僕も学生のときには愛用していたキャンバスである。ここ最近は油彩を描くことが少なくなったので、ほとんど使っていないのだけど、いまでも思い出深い画材のひとつである。そんなこともあって、この日をとても楽しみにしていた。
しかし、ご存知の通り締め切りがいくつも重なる状況だったのだけど、なんとか間に合わすことができ、この日も納品を済ませてから慌ただしく出掛けたのであった。
今回の大きな目的のひとつは、最近クレサンジャパンが始めたサービス「マイキャンバス」を見せてもらうためである。キャンバス上にインクジェットプリントでイメージを定着させる技術で、写真であってもキャンバス地にプリントすることで、絵画のような雰囲気を持たせる事ができるものである。でも、僕がこの技法を利用するとすれば、あくまでも絵を描くためのベースとして使うということになるだろう。実際に用意していった画像をプリントしてもらったのだけど、驚くほど正確で緻密なものだった。
これが実際にプリントしているところ。インクは顔料系ということである。ある程度時間がかかるのは仕方がないところだろう。
これはカラーでプリントしてもらったもののディテール。キャンバスにプリントすることで、ある種絵画的な雰囲気を持ってしまっている。この上から油彩で加筆しようと思っていたのだけど、どうしようかと迷っているところ。
キャンバスなので、簡単に巻く事ができる。こういった点は、紙よりもずっと扱いが楽である。モノクロのエスキースをプリントしておいて着彩をしたり、骨格をプリントした後から軟組織を復元していくなど、いろいろな応用が考えられると思う。
クレサンジャパンのサイトで紹介されているように、インテリアアートのためだけでは勿体ない技術であると思う。どういった利用法があるか、いろいろと考えていこうと思っている。
この会社、ららぽーと横浜のすぐ側にあり、時間があればショッピングも楽しめる。これからたびたび訪れることになる予定。
この日は自宅に戻ったのが午後11時過ぎだったのだけど、それから科博ニュースのカットの仕事を無理無理して、なんとか2日納品に間に合わせたのだった。怒涛のような7月が過ぎ、8月しょっぱなもきつい締め切りに追われる、相変わらずの日々。
2日は午後から打ち合わせが2件。二日続けて暑い日。まだ詳しくは書けないが、大きな仕事が今年後半から入ってくる。絵本の制作と平行で進めていかなくてはならず、また秋はいくつかの学校で集中講義も頼まれていたり、SVPもあったりと、加速度的に忙しくなっていく気配が。なんとか乗り切ってみせます。
今日は今朝から生ゴミの片付け。カラスが喰い散らかしたらしい。暑いさなか、むせ返る悪臭を放つゴミをなんとか処理。ついでにチビクロのケージも掃除した。日に日に活発になり、ケージの外へ出たくてしょうがないそぶりを見せる。近日中にもう一度動物病院へ連れて行く予定。
明日は、ある草レースに出るための講習会に静岡まで行ってきます。草レースについても、近々どういったものか書きます。
明日は朝早いので、早く寝よう。
投稿者 corvo : 23:17
2007年8月 2日
なんてこった!「郵便事故」
先日からのコメント欄などでわかったのだけど、お礼状として出した暑中見舞い葉書の絵の面に消印が押されてしまっているということなのである。これにはがっかり。せっかくの絵を駄目にされてしまった。それ以上に、受け取った方々に申し訳ない。あんまり腹がたったので、午前中郵便局まで行ってきちんとクレームを通してきた。
これは友人がネット上で公開してくれた、間違った消印の証拠画像(消印には画像処理して局名を消してあります)。これをプリントアウトしたものを、郵便局には提出してきた。
どうやら明らかに人為的ミスということ。束になっていた葉書を消印を押す機械にセットした時、向きを間違えてしまったらしい。取り返しのつかないことをしてくれたものである。知っている人は分かると思うが、普段外出するとき僕は常にサングラスをかけている。髭も伸ばしているので一見すると非常にガラが悪いらしい。そんな風体の男が、平日の昼間から郵便局に現れるのだから、妙なものだっただろう。
しかし、郵便局にはクレームを処理するための部屋もないのかな。窓口の近くのパイプ椅子に座らせて話を聞くとは、あまり褒められた対応ではないだろう。他のお客さんもいるすぐ側である。大声を上げたり、暴れたりしたら、どうするつもりなのだろうか。
とりあえずまずは名刺交換。丁寧かつ強い口調で、こちらの主張を伝える。郵便局は全面的に謝るしかないケースである。最終的に落としどころは決まったのだけど、ここで詳細は書かない事にします。局としてもこういった対応が公になることは、あまり良い事ではないでしょう。
よりによって僕の絵の上に消印を押してしまうとは、つくづくついてない局員である。今後、まとめて葉書を出すときは、束ねる帯をつけて、そこにくれぐれも絵の面に消印を押さない旨を記し、そのことが原因でどういった対応を局側がすることになったかを明記する予定である。
コメント欄でも結構ですので、消印が押されてしまっていた方はご一報ください。おそらく7月31日の消印分は、全てそうなってしまっていると思います。
重ね重ね、残念。
投稿者 corvo : 22:43
白亜紀後期の情景 in マダガスカル02
「情景」シリーズ3点目も無事に納品。まさに奇跡的に間に合ったと言っても過言ではないだろう。
これは30日あたりの途中経過。
そして、これが完成したもの。エスキースよりも、水しぶきが派手です。体色は地味目。
マジュンガサウルス頭部のディテール。
腹を押さえつける右後肢。
もがく足。
解説文も2本を30分ほどで書き上げて、朝のうちにメールで発送。11時過ぎには、大切な用事のためにでかけた。そのときの様子は、後日ここで紹介します。面白かったです。
投稿者 corvo : 03:42
ジュラ紀後期の情景03
ちょっと遡ってのアップ。29日には出来ていたのだけど、スキャンした画像がなかったので、あらためて掲載してみる。
前回掲載したものはデジカメで撮影したものだったので、少し違った感じにみえると思う。
アロサウルス頭部のディテール。
もう一頭のディテール。
ステゴサウルス頭部のディテール。
8月1日午前10時。約束通り納品することができた。
投稿者 corvo : 03:29
2007年8月 1日
暑中お見舞い申し上げます
皆様、暑中お見舞い申し上げます。
なかなか梅雨があけませんね。でも、日々暑さを実感する季節になってきました。夏は好きなのですが、けっこうこたえます。昨日、妻に手伝ってもらい、個展のお礼状をようやく発送しました。芳名帳に書いてもらった方、名刺をいただいた方には、近々届くと思います。
お礼状の図案はこんな感じです。カミツキガメの頭骨を真上から見たところを描写しました。
それをプリントゴッコで刷った物がこれです。線描がシルバーになっているので、上のイラストとはまた違う味わいになっていると思います。
これからますます暑い日が続く事と思います。くれぐれもご自愛下さい。
2007年8月
投稿者 corvo : 03:06