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2007年6月17日
お台場『gregory colbert ashes and snow』
今日は朝から妻とお台場まで出掛ける。朝の9時過ぎに車で出たのだけど、すでに気温が上がっていて暑い。目的はgregory colbertのashes and snowを観に行くためである。都内への移動は日曜日の午前中に限る。1時間足らずでお台場に着く事ができた。
開館時間を少し過ぎた頃に到着したのだけど、すでにチケットを買うための列が出来ている。チケット代は美術展としては高額の1900円。コンテナを積み上げた仮設の展示空間が、一際目を引く。写真展だという予備知識で会場に入ったのだけど、良い意味でそれは裏切られる事になった。最初の空間は長く続く回廊で、両側に写真作品が吊るされている。照明は暗く、セピア色に染められたイメージが異質な空間を作り上げている。外壁はコンテナがむき出しのままで、空調もなく隙間から外気が入り込んでくる。とても真夏には開催できないイベントだろう。
回廊の突き当たりに、映像作品を上映するスペース。15分ほど(正確には分からない)の作品。精緻な解像度で、大画面で見てもとても美しい。セピア色のモノトーンで統一された世界で、人と動物の関係が愛おしく、時には厳しく、表現されている。
次の部屋は、巨大な空間で画面もさらに大きい。また15分ぐらいの映像だろうと高を括っていたら、30分たってもまったく作品が終わる気配がない。その間、ずっと立ちっぱなしである。画面の前の方には丸い切り株のような椅子があるのだけど、とても全ての観客は座れるわけではない。結局、上映時間は60分という長大なものだった。一本の長編映画を見せられたようなものである。その作品は素晴らしいものだったのだけど、座って落ち着いて見られなかったことで、少し集中力が欠けていた事は否定出来ない。事前に情報があれば、覚悟を決めてみたのだけど、あまりに不親切だと思う。椅子も会場の1/5ほどの面積にしか設置されていない。いっそのこと、大空間全てに椅子を設置すればいいだろうに。年配の方は、特につらそうだった。
満足感の高い美術展ではあったのだけど、そんなところが気になってしまった。コンテナも外壁と構造体としての役割しかはたしておらず、もっとわくわくした仕掛けを期待していた僕は、ちょっと肩すかしを食った感じだった(コンテナの中を迷路のように彷徨う、そんな空間を期待していたのでした。残念)。
たっぷり2時間以上かけて観覧してから外に出てみると、さらにチケットを買う列が伸びていた。
会場を出た後、すぐ近くのヴィーナスフォートへ昼食を食べに移動。
昼食後には、ヒストリックガレージ内で展示されていた「ロータス77」の美しい姿を堪能する。1976年に富士で開催されたF1GPのウイニングマシン。ドライバーはマリオ・アンドレッティ。
ヴィーナスフォートから出てくると、さらに行列が伸びていた。炎天下の中、皆さん体調をくずさなければよいのだけど。
久しぶりに、ゆったりした時間を過ごした週末でした。
さて、今日はUSGPだ。
投稿者 corvo : 2007年6月17日 23:58