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2007年5月24日

著作権法の非親告罪化

著作権に関わる仕事をしている人間にとって、全く無視の出来ない法律が検討されている。僕自身はmixiを通じて知ったのだけど、たけくまメモのエントリー「著作権】とんでもない法案が審議されている」に詳しくまとめられている。
本来、著作権侵害は、「侵害されたと思う側」がアクションを起こさない限り、法的に争うことにはならない。第三者が、「あれはパクリだ」と言ったところで、当事者が訴えない限り、それ以上は何も起こらない。ようするに「親告罪」なわけだが、これが「非親告罪」になると、第三者機関が当事者に関係なく逮捕や告訴することができるようになってしまうのである。
あらゆる創作物は模倣の上に成り立っているものである。模倣なくして、新しい表現を創造することはできない。
この法律が検討されている背景には、海賊版の横行があるようだが、結局それは著作権の中間管理者の権益を守るだけで、著作者の利益については、それほど考えられていないのではないだろうか。

表現者の端くれとして、著作権の非親告罪化には断固反対です。
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投稿者 corvo : 2007年5月24日 23:08