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2007年5月18日
千葉県立中央博物館で取材、5月16日
水曜日、昼前に家を出て千葉県立中央博物館に向かう。ナウマン象の復元画を描くための取材である。これも締め切りがぎりぎりに迫っており、少々焦っている。昨年末から、全ての仕事が押し気味で、無理に無理を重ねている状況。
博物館に12時過ぎに到着。博物館の食堂でカレーを食べる。午後1時から、友人でもある学芸員の伊左治さんの協力のもと、かなり詳細な撮影をさせてもらうことができた。いい復元画が出来そうです。
ちょうど博物館で開催していた、企画展示「山の科学画」が見応えがあって面白かった。
「 鳥瞰図とはまさにその名の通り、鳥が空の一点から地上を斜めに見下ろしたような図で、地形景観や都市景観を表現する方法として、古くから利用されてきました。
鳥瞰図は単なる地図ではなく、絵心がないと作れない絵画でもあり、その中で表現しようとする主題が必ずあります。
氷河地形研究者であり、山岳鳥瞰図作家として知られる五百沢智也氏(千葉県一宮町在住)は、1970〜1980年代にかけて、山岳雑誌「岳人」(東京新聞出版局)や「山と渓谷」(山と渓谷社)などに、日本アルプスやヒマラヤの鳥瞰図を連載してきました。
また1979年には、これらの中の氷河作用を受けた山、火山活動でできた山を意味する「氷の山、火の山」シリーズをまとめ、「鳥瞰図譜=日本アルプス」(講談社)を出版しました。
これらの鳥瞰図は、地形を見る確かな眼と、飛行機から自分で撮影した斜めのステレオ写真を実体視(立体的に見ること)する技術に基づいて描かれており、臨場感のある絵画として、また山岳地形、氷河地形の客観的な記録として、高く評価されています。 パソコンで世界中の地形を鳥瞰できるようになった昨今でも、これらの作品は、山のすばらしさを多くの人々に伝えてくれます。
平成19年3月3日から開催予定の「山の科学画」では、槍・穂高連峰や鹿島槍ヶ岳など、鳥瞰図譜に掲載された日本アルプスの山岳鳥瞰図の原画を系統的に展示し、その描き方や氷河地形の解説を加えて紹介します。
このほか、「房総半島の地形を主題にした鳥瞰図や地形模型」、地表面の形状を地性線のみで描いた「日本列島地貌図」、山座同定に役立つ「山の似顔絵式展望図」なども展示します。
これらを通して、ふだん何気なく見ている「風景」が、大地のさまざまな営みによって長い時間をかけて造られてきた「地形」であるということを伝えられればと思っています。」(博物館サイトの紹介文から引用)
展示風景。原画の繊細な手技が素晴らしい。その技法も、くわしく解説されている。
線だけで描かれた日本列島。自分の育った土地を探してしまう。おおよそ矢印のあたりがそうである。
この本をミュージアムショップで購入。図版も豊富で非常に良い本です。アマゾンのリンク先では馬鹿げた値段がついているのだけど、博物館でサイン入りの本を特別価格2646円で買う事ができます。なんで、こんな値段になってしまうのか、理解に苦しむ。
投稿者 corvo : 2007年5月18日 23:51