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2007年2月10日
がんばれ!図工の時間フォーラム
今日はお台場にある日本科学未来館へ、「がんばれ!図工の時間!!フォーラム」に参加するため出かけてきた。
豊洲からゆりかもめに乗ったのだけど、乗客も少なかったので先頭車両の一番前に座ることができた。埋め立て地の人工的な景色をゆっくりとながめる。
日本科学未来館を訪れるのは、昨年7月に講演会とワークショップを行って以来である。
なぜ、「がんばれ!図工の時間」いう活動が始まったのかというと、平成14年度に小学校の図工の時間数が削減されたことが発端である。
高学年は年間70時間から50時間。中学年は60時間に削減されてしまったのである。これまで週2時間連続で確保されていた授業が、隔週で週2時間と1時間が交互に入るという変則パターンになってしまっているのが現状である。これでは満足に実技の授業を行うことは困難だろう。道具の準備や片付けに時間がとられるし、正解のない完成に向かって様々な考えをめぐらせ、手を動かさなくては、作品を作り上げることは難しい。
そのためにも、充分な授業時間の確保は重要である。「がんばれ!」の言葉に象徴されているように、図工の現場から始まった活動というよりも、僕らのような表現に関わっている人間や、ものづくりの根幹となる工学系の人たちが危機感を抱いたことが大きな原動力になっている。僕自身、小学校で教えた経験もないし、授業数削減の実態も知らなかったので、今「図工」が置かれている現状には驚くばかりである。
今回のようなフォーラムは自分自身の認識を新たにしたり、何か協力することは出来ないかと考えるきっかけにはなるのだけど、本当に聞いてほしい人、認識を改めてほしい人には、残念ながらそのメッセージは届かない。この場に来ているのは、図工教育に関心が高いか、教育現場に携わっている人たちばかりである。当然、参加希望者が時間を作って集まってくるのだから、最初から関心のない人間が聞きにくるということはまずありえない。
いくらインターネットが発達したといっても、メディアとしてはあまりに脆弱である。僕がネットの片隅でblogを書いたところでその影響力はたかがしれているが、何かのきっかけになってくれればと一縷の望みを込めていきたい。
うまくまとまらないのだけど、また気がついたことがあったら、ぽつぽつと書いていきたいと思います。
「図工の時間」削減に賛成という方もいましたら、コメント書き込んでもらえると、より活発な議論ができると思います。
投稿者 corvo : 2007年2月10日 22:21