« Majungatholus scene 02 | メイン | Tyrannosaurus baby 01 »

2006年12月 4日

スノーフレーク SNOWFLAKE

久しぶりに本の紹介。

実はこの本、「水伝」の存在を知ったことがきっかけで興味を持ったのである。
ただし、この本自体、「水伝」とはまったく関係がない。自然の雪結晶を美しい写真に収めたもので、科学的な考察も本文で書かれている。ただ、写真を見ているだけでも、雪結晶が形作る不思議な造型を堪能することができる。
僕が生まれ育った三重県は、雪は年に一、ニ度降るか降らないかという地域だったのだけど、子供のときに衣服の繊維の上に付着した雪結晶の美しさを、今でも記憶している。子供の眼だと、肉眼でも充分にそのディテールを感じることができた。
写真を見ていると、なかにはアンバランスなもの、いくつかが重なり合ったもの、ひとつとして同じものはない。それぞれに美しさがある。過去、多くの人がこの小さな造型物に、心を奪われてきたことがよくわかる。
「水伝」を信じる人にも、信じない人にも、どちらにもお勧めの本である。

数日前mixiの中で「水伝」について肯定的な日記があったので、「初めまして」の書き出しから、「水伝については科学的に誤りだし、いいお話とも思えません」という主旨のことを書いたら、どうやら削除の後、アクセス禁止になってしまったのである。全く知らない方だったのだけど、何のメッセージもなく、いきなりアクセス禁止になってしまったのには、少々驚いた。その日記によると、外食産業の研修会でも「いいお話」として、料理を作る人間、サービスする人間の心構えとして、利用されているようである。
ちょっとうろ覚えなのだけど、その日記を書いた人の職業欄が「アーティスト」であったことに、一番の危惧を感じている。表現に携わっている人間なら、「水伝」の持つ「不寛容の精神」に真っ先に気づき、危機感を覚えてほしいものである。
しかし、僕を即刻「アクセス禁止」にしたということは、「不寛容の精神」にはしっかり染まってしまっているのであろう。

kikulogで面白い試みが。「水の結晶(つまり氷)」はポエムだから、ポエムを募集 」というエントリー。ちなみに僕はまだ考えていません。
また、このblogをきっかけに「水伝」ウオッチャーになってしまったアイスストーンさんも、ご自分のblogで、こんなエントリーを紹介。「妄想小学生日記」「普及の妄想」。面白いです。僕もちらっと登場してます。

締め切りと、膨大な量の仕事に追いつめられて、黒魔術にでも頼りたくなる今日この頃です。
にほんブログ村 美術ブログへ
banner_01.gif
応援よろしくお願いします。

投稿者 corvo : 2006年12月 4日 01:57