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2006年12月26日

視点・論点「まん延するニセ科学」

ちょっと遅ればせながらなのだけど、先週NHKで放送された視点・論点「まん延するニセ科学」(youtube版)を是非、多くの人に見てもらいたい。文字に起こされたものはこちらに。以前、このblogの「水伝」のエントリーにもコメントいただいた、大阪大学の菊池教授による「ニセ科学」に対する警鐘である。はっきりと明快に、「ニセ科学」が蔓延することに対する、危険性を語っている。これを見れ(読め)ば、「ニセ科学」に振り回されることが、我々にとって不利益をもたらし、決して良い結果を生まないことを理解することが出来るだろう。

しかし、残念ながらそう思わない人も、少なからず存在する。例えばここ(科学的根拠の科学的根拠?)なのだけど、コメントを読むと頭がくらくらしてくる。
転載しようかとも思ったのだけど、表記するのもちょっと気が引ける内容もあり、興味のある方はちょっと覗いてきてもらうのが良いと思う。コメントを書き込もうかとも思ったのだけど、かなり面倒なことになりそうな予感もあり、今のところ保留にしているところである。mixiの日記にコメントをしたら、アクセス禁止になった前科もあるしね。
しかし「目に見えるものだけを信じる人は底が浅い気がします。」とはよく言ったものである。目に見えるものだけを捉えるだけでも、どれほど大変なことか。例えば、目の前にある林檎を、少し見ただけでどれほど理解できると言うのだろうか。これを絵に描こうとすると、詳細な観察が必要になってくる。あらゆる角度から見て、時には触って、臭いをかいで、重さを感じて、目の前にある事象を捉えようとするだけでも、膨大な時間と集中力が必要である。「目に見えるものだけ」と言い切れるところに、逆に底の浅さがある。
目に見えるもの、既に分かっていることをきちんと理解するだけでも、相当に大変なことなのである。わざわざ、科学的根拠のないことを信じようとする暇はない、と思うのが正直な所である。

そんな暇のない人たちにも福音がもたらされた。前述の菊池教授が素晴らしいマシーンを発明していたのである。
大阪大、まん延するニセ科学を見分ける機器開発」。
また、菊池教授の生のやりとりをコメントで読めるのが、「わしの大発明(ニセ科学判別装置)を見るのじゃ 」である。
よもや、このblogの賢明な読者が本気にすることはないと思うが・・・。

一方、「ニセ科学」を信じる人の方が、はるかに狭量で、不寛容であると感じる。どうして、そんなに頑になってしまうのか。
「証拠写真こそ、根拠です。」って、写真のなかった時代の、科学的事実に根拠はないのだろうか。
今ならデジカメとフォトショップで、ねつ造し放題である。
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投稿者 corvo : 2006年12月26日 01:26