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2006年12月10日

Eoraptor scene 10

絵画空間の話をもうひとつ。
こういった具象的な絵画空間を描く場合、ものの位置関係や光の方向が明確でなくては、なかなか表現が難しくなってしまう。
色をつけていくと、どうしても光の方向や、ものの明暗がおろそかになりがちである。これが狂ってしまうと、絵画空間として成立しなくなってしまう。奥にあるべきものが、手前に見えてしまったり。光が当たるべきものが、暗くなってしまったり。そういったことが起きてしまう。
そういった事を避けるためには、それぞれの色彩がその絵画空間の中で、明暗に還元したときにどれぐらいの値になるかを見極めていく必要がある。グレースケールにしたとき、モノクロでデッサンしたのと同じような状態になっていなくてはならない。
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模様のあるなし、色の濃い薄いに関係なく、光の明暗を描ききってこそ、絵画空間を構築することが出来るのである。

「ラストサムライ」。涙なくしては、見ることが出来ません。
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投稿者 corvo : 2006年12月10日 23:30