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2006年10月25日

SVP補足

SVPレポートに、少し補足を。
3日目に行われたオークションは、SVPへの寄付を目的としており運営資金として活用される。
メンバーは年会費、学会への参加費も支払っているわけだが、それ以上に資金を集めようとする姿勢は、日本の学会団体も見習うべきかもしれない。
僕のような仕事をしていると、いつも耳にするセリフとして「予算がないので、お支払い出来る額が少ないのですが」とか、「お金がないんです」とか、最初から資金を集める努力を放棄して言われても、と思うことが多々ある。
僕の仕事では、手元にお金が少なかったので画材をけちりました、この程度のものしか作れなくてすみません。なんて言うことは決してない。どんな時でも、最大限のパフォーマンスを発揮出来るよう準備をしている。
SVPのやり方が全て正解だとも思わないが、少なくとも団体を維持し、古生物学の発展のためにどうすれば良いかを真剣に考えていることは間違いない。だからこそ、オークションの商品として自作品を提供しようと思うし、遠いところまで出向いていくのである。やはり、それだけの魅力がある。
年会費は$105、学会への参加費は$280。定期刊行物として届くジャーナルや、パーティーでのディナーなどの経費を考えると、決して高くはない金額である。世界中、同じ値段でメンバーになっているわけだから、その送料を考えると我々日本在住者は、かなり得しているのかもしれない。
今年のオークションでは、$25500の売り上げがあったという報告だった。日本円だと約300万円。一晩で稼ぎだすのだから、大したものではないだろうか。このオークションでは、落札した商品の代金は、すぐに支払わなくてはいけない。そのため、あらゆる支払いの手段に対応ができている。現金でも、カードでも、小切手でも、全て受け付けてくれる。
また、今回の学会に集まったのは、948名ということだった。決してメジャーな学問ではないとはいえ、世界中からこれだけの人数を集めるのだから、古生物学の持つ魅力は大きいのだろう。
僕自身、また学会に参加したいと思うし、微力ながら古生物学の、 SVPの発展に協力したいと思うのである。
来年はテキサス。行ってみたいと思う人いませんか?
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購入してきた書籍たち。問題は重さ。預ける荷物の重量制限は超過出来ないし、送料は高いし。欲しい本がたくさんあっても、買うかどうか悩むところである。新刊であればアマゾンも利用出来るので、よほど緊急性がない限り、無理はしないほうがよいだろう。
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投稿者 corvo : 2006年10月25日 23:55