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2006年10月24日
SVP最終日01
帰国した後に、最終日の様子をアップ。この日はオタワに来てから、初めて晴れた日で朝から気持ちがよい。でも、徳川君ともども寝不足気味でかなり朝が辛い。積極的に聞きたい発表がなかったため、書店をチェック。何点か古本を買い求める。セッションの休憩時間になると。ロビーに人があふれてくる。しばらく本を物色していると、トーマス・ホルツ博士が側に。以前から面識があったので挨拶をして、昨日のオークションについて話をしてみる。
「昨日、僕の作品にビットしているのを見たよ(実際は見てないけど、タイラーと徳川君に教えてもらった)。」
「そうなんだよ、でも落とせなくてさ」
「あの作品、プレゼントしたいんだけど。必要?」
「イエス、もちろん!」
急いで部屋まで作品を取りに行き、無事贈呈することが出来た。作品を持ってもらい、博士をパチリ。彼は実はとんでもない○○○オタクである。○○○の中は想像に任せるとして、しきりに「それはシークレットなんだ」と言いながら、本当に楽しそうに○○○の話題を喋る喋る。おかげで研究についての突っ込んだ話は、まったくしなかったのである(出来るほどの話題も英語力もないのだけどね)。
その後ブランチを済ませて、徳川君とタクシーで博物館へ。今日からリニューアルオープンということで、けっこうにぎわっている。SVP参加者は無料で入場できるのが助かる。
展示室で最初に出迎えてくれる、ダスプレトサウルスの全身骨格。レプリカといっても、見るのは初めて。
ここの博物館は開館150周年であり、その事業として大きくリニューアルを進めているようである。古い建物を使った改築を繰り返しているため規模はそれほど大きくないが、質の高い標本がコンパクトに展示されている。
これほど充実した角竜の全身骨格の展示は、なかなかお目にかかれないだろう。徳川君も自身のブログで書いているが、スティラコサウルスの復元骨格の格好良さ、質の高さは特筆に値する。
鳥脚類も所狭しと並んでいる。少し、組み立てに無理があると思われるものもあるが、数は少ないながらも一つ一つの標本に見応えがある。
エラスモサウルスとアーケロンか。ダイナミックな展示で、照明が当たり天井に映るシルエットも美しい。
水棲適応した生物のコーナー。上野の国立科学博物館よりも規模は小さいが、展示はカナダのほうがずっと魅力的に見える。標本自体も見やすい。
ジオラマの展示。僕自身、ジオラマにはほとんど興味がないのだけど、スカルに群がる哺乳類など、ぴりりとスパイスの効いた展示が楽しい。
2階に上がると哺乳類中心の展示なのだけど、ムカシクジラの復原骨格を1階と2階の両方から観察することができる。特に背中側から見ることが出来たのは収穫だった。この角度からは、なかなか見ることができないのである。
このジオラマが非常に良く出来ている。よくキャプションを見てこなかったのだけど、ブロントテリウムか。
古生物だけでなく、現生の生物の展示室も別のスペースにある。
ジオラマに合わせて作られたと思われる剥製の数々。実に生き生きとしていて、自然なポーズをとっている。ただの飾り物ではない気品と、生命に対する敬意があふれている。
最終日編、長くなるのでちょっとこの辺でブレークタイムに。
時々、応援よろしくお願いします。
投稿者 corvo : 2006年10月24日 17:45