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2006年1月25日

Tyrannosaurus skeleton & living body 01

今日から、ある出版物のメイキングを紹介する。
これまで、ちらほら書いてきた企画とはまったく別のところのもので、この夏に刊行予定の子供向けの一冊である。出版社から、このblogでプロセスを紹介することを快諾いただいたのだけど、本の詳細や出版社については、発売1ヶ月前にならないと公表できないので、その点だけはご了承下さい。

この本では、骨格図と生体復元図の両方を、掲載することになっている。そこで、まず最初にTyrannnosaurusから始めることにする。もっとも身近にある標本ということで、モデルにするのは「スタン」である。生体と同じポーズにするため、骨格図を真横からは描かない。ポーズは、それぞれの恐竜にあったものにしようと思っている。真横からでないため、正確な骨のプロポーションを描くのは難しいが、活き活きとしたスタイルの骨格図になることを目指して制作する。
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文献資料、取材して撮影した写真を見ながら、鉛筆でエスキースを制作。紙はA3のコピー用紙をつなげたもの。幅はおよそ50cmである。
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このエスキースをトレーシングペーパーに、輪郭を写し取る。
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トレーシングペーパーの裏を鉛筆で塗り、即席のカーボン紙をつくる。その後、別の紙(この時はBBケントの細目)の上にトレーシングペーパーを置いて、慎重に輪郭をトレースしなおして転写していく。

ここまで、作業を進めていたのだけど、どうにもポーズが気に入らす、まったくやりなおしてしまう予定。
子供向けとはいえ、上質な本にしたいと思っている。時間の許すかぎり、妥協せずに描いていこう。
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投稿者 corvo : 2006年1月25日 14:21