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2006年1月21日
美術手帖「マンガは芸術(アート)か?」2
続きを書くと言いながら、一日あいてしまった。
どうもうまく、まとまらない。
先日、友人の出版関係者と打ち合わせの時、挿絵について話をしたのだけど、挿絵を漫画家に依頼すると、ある場面の全てを絵で説明してしまうため、イメージの広がりを失うことが多いということであった。もともと絵で物語を紡ぐことを目的にしている漫画家にとって、自然な行為なのだと思う。しかし、これでは一つの本の中に、ふたつの物語で並列して存在してしまうことになる。
挿絵に要求される、スキルは別のところにある。文字として書かれていない世界を、読者の想像力を刺激するように描く。僕自身、挿絵を描いた経験が多いわけではないが、こういった事を心がけながら制作している。今週から「トリトン航海記」のインターネット配信が始まり、一週間で2点の挿絵を制作していかなくてはいけない。一回に配信される原稿量はそれほど多くないのだけど、一つの場面を選ぶことは難しい。どの場面を選ぶか、連載中のリズム感、読者のイメージを裏切らないようにすること・・・。僕は子供の時から、「お話の絵」を描くことが大好きだったので、挿絵の制作にはむいているかもしれない。
これから、どんどん挑戦していきたいと思うので、出版社の方、又は作家の方、これはと思ったら声をかけてください。よろしくお願いします。
今回の美術手帖の、「境界線上の開拓者たち-藤端正樹」も面白かった。デジタルとアナログの関係を、これほど明確に語れる作家は他にいないかもしれない。
もう少し、読み込んでから、感想を書いてみたいと思う。
投稿者 corvo : 2006年1月21日 22:11