« 帰省 | メイン | Happy New Year ! »
2005年12月31日
大晦日
大晦日、久しぶりに実家でゆっくりとした時間を過ごしている。
今晩、年越し参りにいこうかと思っていたのだけど、体力的にもとても大変なので、明日の昼間に初詣に行くことにする。
今年、大きかった出来事としては、絵本「ティラノサウルス」の出版である。これまで挿絵という形での出版物はあったのだけど、自分だけの著作としては初めてであった。一冊の本を作るプロセスを全て経験できたことで、より出版という形態に興味ができた。デジタルによるコンテンツの制作が主流となりつつあるが、本というスタイルにもまだまだ可能性を感じる。編集者を始めとして、多くの人の手があって、初めて形になることができる。
また、今年の2月に公式サイトをオープン、6月にはこの blogをスタート。ほぼ毎日更新してきたが、自分でも驚きである。これも、ここを訪れてくれる読者の皆さんのおかげである。
一方、アクシデントとしては、4月に骨折してしまったことだ。
草野球の試合中、サードからファーストへ送球したときに、右の上腕骨が折れたのである。投球骨折という症例であった。骨が弱っていたわけではなく、自分の筋力で自分の骨をねじ折ってしまったのだ。「右上腕骨骨幹部骨折」。
最初は装具による保存療法を試したのだけど、治療経過が思わしくなく、3週間後に手術を受けた。初めての全身麻酔で、折れた上腕骨をチタンのボルトとプレートで固定する処置である。
この怪我のため、およそ1ヶ月半ほどまったく仕事ができない状況であった。しかし、食事のために左手の訓練を始めたところ、問題なく使えるようになり、新たに脳の新しい部分が開発されたようだ。この間もスケッチ程度の絵を、左手で描き続けていたのだけど、右手での制作を再開したときに、より物がみえるようになったと感じたのである。気のせいかもしれないが。
怪我をしたことをネガティブにも思いたくなかったことから、ポジティブにマインドコントロールしていたのかもしれない。
リハビリを進める過程では、身体の構造を頭の中に描きながら、イメージトレーニングを重ねていた。人間の身体の構造の理解にも、役立つリハビリであった。何が何でもポジティブに思いたいのだ。
今年は、いいことも悪いこともあった一年であったが、来年のための準備という側面が大きかった。
来年はたくさんの出版物に関わる予定である。ご期待ください。
投稿者 corvo : 2005年12月31日 17:45