2005年12月 1日
贈り物
今年の10月に訪れたSVPの会場で友達になったTodd Marshallから嬉しいプレゼントが届いた。
彼に拙著「ティラノサウルス」を送ったお返しに、サイン入りポスターとオリジナルのドローイングを送ってくれたのである。これは本当に嬉しかった。僕の英語がもっと達者なら電話してしまうのだけど、拙い英語のメールでなんとかコミュニケーションを取っている。復元の手法や、資料や学説についての突っ込んだ議論もしたいところ、自分の英語力を伸ばすしかない。
Toddに掲載の許可をもらったので、彼のドローイングを紹介。
トレーシングペーパーに鉛筆で描いてある。繊細で的確なタッチ。彼がもっとも好きな恐竜だと言っていたアロサウルスだと思う。
僕が描くとこんなディテールにはならないだろう。でも、Toddの描くディテールも好きだ。
ここが復元画の面白いところである。同じ骨格標本を利用しても、それぞれに違いが出る。だからこそ、どこまでが科学的な復元で、どこからが作家の個性なのかも重要な問題である。
絵の中でそれが明確に分かるようにすることは不可能だが、復元のプロセスを公開することで説明することができる。
これからも復元のプロセスを大切に制作していきたいと思う。
今日は少し風邪気味で午前中、病院に行ってきた。夜になると咳がでて、喉がいがいがする。
咳がでると呼吸が乱れるので、筆先の動きに影響が出てしまう。常に一定の呼吸ができないと、イメージ通りの線を引くことが出来ない。薬を飲み出したら、随分良くなってきた。なんとか酷くならないように、冬を乗り切りたい。
投稿者 corvo : 2005年12月 1日 23:25