2005年11月17日
テキスト原稿作成
絵本の骨格と、絵のエスキースが出来上がったところで、文章の執筆にとりかかる。
漫画などは最初にネームを決めてから絵を描くらしいので、まったく逆の方法をとっている。
普段から文章を読むときも頭で映像化しながら読むので、最初に絵があった方がストーリーも考えやすいのかもしれない。
一応、どんな場面にするかということは箇条書きにしてあるので、おおまかな全体の流れはつかめている。今度は絵で描いてあることを邪魔しないように、細部が分かるよう文章を作り上げていく。前回の「ティラノサウルス」は少し文章が冗長気味なところがあり、絵の良さを消しているという指摘が友人からあった。確かに多くの情報を詰め込もうとしたあまり、文章のリズムや簡潔さが失われていたところがあったと思う。今回はそんなことがないよう、気を付けて文章を組み立てているところである。
写真はエスキースとテキスト原稿。中央に見えるざら紙に書かれた酷い字が、この絵本の物語である。我ながら本当に酷い字である。漢字の間違いも多く、分からず平仮名のままのところもけっこうある。時間をあまりかけないで速く書かないと、どうも文章はうまくいかない。絵のような画像を記憶しておくことは得意なのだけど、文章になると途端に記憶力が悪くなる。ひとつの文章を作るときも、何度も最初に戻って読み直さないと、次が書けないという始末である。
わざわざ手書きしているのは、文字を大きく書いたり、小さく書いたり、図のように組み合わせたりといったことが容易に出来るからだ。これがパソコンのワープロソフトになるとどうにもやりにくい。いつも手書きの原稿を作ってから、パソコンで清書する方法をとっている。
これで材料が揃ったので、週末にはダミー本を制作することができる。
来週始めには編集者と監修者へ、ダミー本を届けることが出来るので、ようやくスタート地点に立ったようなものだ。第三者の眼が入ることで、より良いアイデアやまずいところが見えてくるだろう。
ふらふらしながらもようやく歩き出した、今はそんな気分である。
投稿者 corvo : 2005年11月17日 23:23